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2018/06/10

映画_リディバイダー/Redivider(評価/★:2.5)ネタバレあり感想~うん、キャスト同じでこういう『ゲーム』売れば良かったのにね~【映画レビュー】

映画『リディバイダー』予告編
映画 リディバイダー Redivider 評価 感想 ネタバレ

◆ リディバイダー 鑑賞◆


評価/オススメ:★★☆

文月的採点(25/50点) 

この作品ジャンルは?:SFスリラー

オススメしたい人は?:うーん、『ハードコア』で幻滅した人

印象を一言で?:これどこで買えるゲームですか?

グロテスクですか?:ゴア表現もほとんどありません。ゲームですから。


◆synopsis◆

エネルギーの枯渇が大きな問題となっている近未来…

人類はコピーしたもうひとつの地球「エコーワールド」からエネルギーを得ることで、問題を解決しようとしていた。

しかし、2つの世界をつなぐタワーの暴走により各地で異常事態が発生。
地球は崩壊の危機に陥ってしまう。

人類は元NASAのパイロット、ウィルをエコーワールドへと送り込むが、そこには荒廃した世界が広がっていた…

※映画.com様より

◆comment◆


2018.06.09 より公開です。

ものすごく「ゲーム」です。

もうクレッシェンドイベントが96分間続いている感じです。

「ゲーム」として製作されたなら、それなりにヒットしたんじゃないかな…

本作「Redivider」の読み方ですが「リディバイダー」ではなく、「リ・ディバイダー」が正しく、言いやすいですな。

さて、本作ですがもともと監督のティム・スミット氏が製作し、youtubeで公開されたショートフィルム What's in the Box? が序章であり、原案となっています。
内容は10分ほどなのですが、これはこれでなかなか面白い。
What's in the Box? - Full Movie HD
わたしが過去にレビューした 10クローバーフィールド・レーン を監督したダン・トラクテンバーグ氏もyoutubeで大人気ゲームの「Portal」を元にしたショートフィルムを公開して超絶な再生回数を叩き出した結果同作品の監督をすることになったこともあり、youtubeというメディアの可能性を改めて思い知ったのですが、本作もその流れで映画化されたものです。
Portal: No Escape (Live Action Short Film by Dan Trachtenberg)
※わたしの10クローバーフィールド・レーンの紹介記事はこちら。
【映画 感想】10 クローバーフィールド・レーン  ―真実は自分の目で見ても、受け入れられるかは別問題―
気になる中身は…公式サイトと予告編で90%ネタバレされています。

いやぁ、ホントです。

映画のテイストとしては「ハードコア」(2015)が激しく想起され、おそらく比較されるでしょう。


この作品も「ゲーム」(FPSというジャンル特化ですが)を映画としたものですが、
わたしとしては本作リディバイダーの方が全体として丁寧でこだわった製作をしていると感じます。

映像美や主人公が装着する
AR(拡張現実)デバイスの細かな表現・機能のSF感は素敵
です。


ストーリーの補足というか、公式がネタバレしているので、アレなんなの?というネタを幾つか補足です。

エネルギー問題を扱った本作。

解決策として選択したのは「新エネルギー」ではなく「宇宙をコピーして、コピー先の地球からエネルギーをもらう」というちょっとおもしろい発想。
並行世界が絡んでくるのですけど、でも、これって「クローバーフィールド・パラドックス」と似てるやん!とのツッコミをされるかた、実は本作のほうが製作としては先。

もっというと日本のアニメやゲームのほうがこのモチーフを使ったものが数十年前から散見されるので、ま、珍しくはないかなと。

ま、最初ご覧になった時に混乱する方もいるでしょうが、これは「回想」と「現在」が交互に繰り返していく構成です。

回想シーン≒3人称視点(いわゆる普通の映画)の撮影手法

現在のシーン≒1人称視点(主人公のARデバイス経由)で展開。

ストーリーの折り返し地点ほどになって、話が繋がるような感じです。はい。


主人公が所属するエネルギー開発会社の説明では、

コピーされた世界は「無人」であり、そこからエネルギーを吸い出すだけなので、とっても安全。(ストローでコップのドリンクを吸うだけみたいな感覚)

世界中が注目する中で「あちら側」の世界が構築されて、無事にエネルギー供給が始まりますが、何故かそのシステムが暴走

「こちら側」の世界ではなぜか飛行機や電車、自動車などが突然失踪する事件が頻発。

ダン・スティーブンス演じる主人公にある密命が下される事になります。

「あちら側」の世界に赴いて、「タワー」と呼ばれるエネルギー供給源に本作のキーアイテムである「BOX」を設置して帰還する。


それが任務でした。

このあたり、B級感なツッコミとしては、そうした常事態の処理をたった一人に託すのかい!と。

「あちら側」はまさしく「鏡写し」の世界(全てが反転しているとか細かいです)が広がっているのですが、公式の説明するところの「無人」というのが全く違うことが発覚。

全てが反転しているだけで、全て「こちら側」と同じ世界が人間が存在しているんですな。

問題なのは「こちら側」へエネルギー供給していることで、バランスを保つために、
「あちら側」の世界は逆に「こちら側」へ物体を転移させているということ。

ものすごく解りやすく言うと「+−ゼロ」

片方の世界から一方的にエネルギーを吸い上げてめでたしめでたしという訳もなく、
計画そのものが「両方の世界を破壊する」ものであることが、解ってくるのです。

そのうち転移されるものは物体ではなくエネルギーそのものになり、最後には

ボン!と崩壊。

主人公が託された「BOX」とは「自爆スイッチ」であって、暴走を続けるエネルギータワーを破壊するものだったんですな。

だからこの話はホントひどいんです。

ダン・スティーブンスはハメられたとも言えます。

ゲーム的な展開(ドローンとの追いかけっこですが)が続く中、ダンは「世界」を崩壊から救うためにタワーに向かいます。

このあたり、自暴自棄になって使命を投げ出さなかったところには感心ですな。

かくして世界は救われたのか…。

この映画で1番美しいな、と感じたシーンはある人達がタワーの光を見つめる姿を肩越しに映したラストカットです。

何の脈絡もないのですが、木村拓哉さん主演の「宇宙戦艦ヤマト」のラストに通じる、何かこうよくわからない感覚に襲われたまま、エンドロールを迎えます。
(使う道具は違っても、展開はまんまでしたし)


本作を激しく期待して観て、ちょっと落胆する方が比較的多いのは、ゲーム慣れした層からすると展開がわかり易すぎたことと「ゲーム的と打ち出して、そのまんま」だったことが要因なのかも知れませんな。

ただし、登場するデバイスだったり、ARの表現だったり、細かい点ではいろいろと見どころはあります。

ダン・スティーヴンスが割に合わない片道切符の任務を背負わされた事で、ぐっと感情移入できた方ならば、それなりに楽しめたのではないのでしょうか?

好きなのに、今日はいまいち味が薄かったあの店のラーメン。

そんな感じの映画です。

2018年映画鑑賞 187本目

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◆overview◆

・原題:Redivider 2018年公開
・上映時間:96分

・監督:ティム・スミット
・脚本:オミッド・ノーシン
    

・メイン・キャスト
ダン・スティーブンス
ベレニス・マーロウ
ティゴ・ヘルナント
チャリティー・ウェイクフィールド
バス・カイザー

2018/06/01

映画_デッドプール2/ Deadpool 2(評価/★:4.0)ネタバレあり感想~だからもうグリーンランタンのことは許してやれって!!!~【映画レビュー】

映画『デッドプール2』予告編 最強鬼やば Ver.

デッドプール2 感想 評価 オススメ



◆ デットプール2 鑑賞◆

評価/オススメ:★★★★

文月的採点(40/50点) 
この作品ジャンルは?:アンチヒーローアクション

オススメしたい人は?:MARVELじゃなくて「デッドプール」ファン

印象を一言で?:実力が伴うからこそ許される『俺ちゃん』節

グロテスクですか?:ゴア表現すらもデッドプールを語る上では非常に重要な要素です。


◆synopsis◆


最愛の恋人ヴァネッサを取り戻し、お気楽な日々を送るデッドプールの前に、未来からやってきたマシーン人間のケーブルが現れる。

ヴァネッサの希望を受けて良い人間になることを決意したデッドプールは、ケーブルが命を狙う謎の力を秘めた少年を守るため、特殊能力をもったメンバーを集めたスペシャルチーム「Xフォース」を結成するが……。

※映画.com様より


◆comment◆


2018.6.1 待望の公開を迎えました!
もちろん初日に鑑賞です!

名だたるMARVEL作品の中で特に異彩を放つ『俺ちゃん』

いま公開中のアベンジャーズには決して馴染まないだろう『俺ちゃん』

まやしてX-MENにすら『居候』しているような『俺ちゃん』

デッドプールはいわゆる正義の味方ではないんですな。

だけど彼ほど純粋な『ヒーロー』も珍しいのです。

それは前作『デッドプール』でも明らか。

レイノルズがあそこまでデッドプールになれたのも、デッドプールがレイノルズなしでは成立し得ないのも、決して『完全無欠な男』ではないからであって、それが『最大の魅力』だからなのです。
(ただしわたしも大好きなレイノルズはやんちゃそうにみえますが、実はかなりの紳士でハルキスト。村上春樹ファンのハートも射抜いちゃう)

【衝撃】デッドプール2のライアン・レイノルズさん、ガチのハルキストだと判明「1番好きな作家は村上春樹さん」
デッドプール≒ウェイド・ウィルソンって、悩みながらも愛のため、そして掴みかけてる『何か』のために、自分の流儀で戦っているだけなんですよね。

そう、大切なのは『自分の流儀』

正義って、なんだそれ?知らんわ。

常識って、どういうこと?変なものは変なんだし関係ないじゃん。

ルールや空気を読むことに敏感なわたしたち日本人だからこそ『俺ちゃん』って非現実的な存在に思えるんだろうけど、そうじゃない。

喜怒哀楽を隠さない、自分のままに悩みながらも生きる。

だから『デッドプール』という作品は
ロードムービーであって、
ラブストーリーであって、
ファミリー映画なのです。

1作ごとに『俺ちゃん』が何かを掴んでヒーローになっていく。

それを一緒に体験するのが本作を楽しむコツですな。

繰り返すと本作はデッドプール本人が言っているように
『ファミリー映画』
です。

なぜか?

ざっと、ストーリーを解説しまっす。

・人物関係図はこちら(クリックで拡大。スマホの方は横画面でご覧ください)
デッドプール2 人物相関図
デッドプール2 人物相関図

①前作で恋人であるヴァネッサを救出し、自分の正体を明かしたウェイド。

世界中で悪者を退治しながらも、ヴァネッサとの甘い生活は続いていた。

しかし、オープニングから様子がおかしい。

ローガン(ウルヴァリン)への恨み節とともに自宅で自爆する俺ちゃん!

…そして、この物語は彼の回想から始まるのです。

※回想の香港のシーン。ビルのネオンサインが「死侍」というのがバカバカしくてクソ笑えます。
※なんちゃって日本も登場。エドモンド本田が出てきそうなあんなサロンは嫌だ。


②世界中で悪党を退治する回想シーン。
前作からめげずにX-MENに勧誘してくるコロッサスネガソニックも相変わらず。

そしてあの「ある意味俺ちゃんに感化された運転手」のドーピンダーもデッドプールの珍道中のお供に。

本作ではスーパーヒーローに憧れが増して、ある意味重要な活躍をすることになるのです。


③ある日のこと。その日も悪党を退治して意気揚々と帰宅したウェイドにヴァネッサが「子供を作ろう」とラブラブ攻撃。

 家族というものにいい思い出のないウェイドは戸惑いながらも彼女への愛を深めるのだが、その矢先に自宅が襲撃されてしまうのです。

 だけどそこはデッドプール。

 超絶華麗に襲撃犯を撃退するのですが、不幸にも1発の銃弾がヴァネッサを貫いてしまうのでした。


愛するヴァネッサを失い失意に暮れるウェイド…(アナ雪歌いますwww)
 オープニングの自爆は「ヴァネッサを殺した≒守れなかった」自分を許せなかったため、死んでみようと試みたのです。

 もちろん、不死身の彼が死亡することもなく、コロッサスによって恵まれし子らの学園へ連れて行かれ諭されます。

 X-MENやMARVELヒーローのことをディスりながらも(笑)「友情」「家族」「居場所」について考えるウェイド。

※忽那汐里演じるユキオも登場。英語喋ってる方が声高くなるんですな。
異常にキュート枠。


⑤そんな中、本作のキーパーソンであるファイヤー・フィストが登場します。

ミュータント施設で暴れているということで、駆けつけるデットプール達。

ぽっちゃりな外見から想像できないぐらい強力な彼がなぜ暴れたのかを知った俺ちゃんは、俺ちゃんなりのスジを通した結果、拘束されてしまいファイヤー・フィストとともに「アイスボックス」という収容施設に入れられてしまいます。


⑥ファイヤー・フィストにある意味尊敬の念を抱かれ慕われるも、それを受け入れないウェイド。

拠り所のないファイヤー・フィストはミュータント施設の施設長への復讐心を燃え上がらせます。

そして登場するのはジョシュ・ブローリン演じるケーブル

未来からやってきたフューチャーソルジャーであるケーブルはテクノロジーと圧倒的な戦闘能力で「アイスボックス」を襲撃。

標的はデッドプール、、、ではなく、なんと!ぽっちゃりファイヤー・フィストくん!


⑦何とかケーブルを撃退し、収容所からも脱出した俺ちゃん。

ファイヤー・フィストを(≒少年を)助けることで、ヴァネッサの言葉(家族についての彼女の思い)を理解しようと、独自のチームである「Xフォース」を結成するのです。

このリクルートシーンはいろんな映画のオマージュもあり、笑えます。

ある意味でXフォース結成から出陣までのシーンが本作のクライマックスであり、笑いのツボを集約していますな。

壮大なキャラの無駄遣い!

※このXフォースは、あのワンダーウーマン、ガル・ガドット嬢にSNSでツッコミを入れられた、曰く付きのチームです(笑)

チームメンバーでわたしのオススメは断然ピーター

でも、ドミノは素敵だわぁ。

そしてまさかのブラピ登場!!!!
(解った方は死ぬほど笑ったでしょう?)

ワンダーウーマンがデッドプールに「パクり」抗議!複数ヒーロー巻き込む論争に - FRONTROW


⑧チームが自滅…じゃなかった、全滅(笑)の危機に瀕しながらもケーブルと対決する俺ちゃんだったが、救出相手のファイヤー・フィストくんがそれを拒否。

 少年は自分を受け入れてくれたジャガーノートを味方につけて、なんとケーブルとXフォースを撃退してしまうのです。


⑨戦闘の結果、下半身がお子ちゃまになってしまった俺ちゃん
そこへあろうことかケーブルが協力を求めにやって来るのです。

なぜ少年を付け狙うのか?

それは未来で成長したファイヤー・フィストがケーブルの家族を殺害したからなのでした。

 愛するものを失ってしまった痛みを期せずして共有したふたりは共闘を決意

 Xフォースの残党(笑)とコロッサスやネガソニックも参戦してジャガーノートとファイヤー・フィストと対決する俺ちゃん達。

 ファイヤー・フィストがこの時に殺人を犯してしまうことが、ケーブルの未来へ繋がるフラグになっているのです。

 俺ちゃんは彼らしいやり方でそのフラグを阻止します。


⑩自分を犠牲にすることで世界線の変更をしたデッドプールでしたが、その思いに打たれたケーブルは回数制限のあるタイムマシンを使って、さらに結末を操作。

誰も犠牲にならないように過去を改変し、しかもXフォースに加わるというケーブル
「俺に惚れたんだろ」
と言わんばかりにいちゃつく俺ちゃん。

そうです。

俺ちゃんは本作で自分の居場所、家族と呼べるほどの仲間を得ることができたのです。

だがしかし!

めでたし、めでたし・・・・と、いかないのがこの作品の憎いところ♪

ユキオとネガソニック達にタイムマシンを修理させた俺ちゃんが何をするのか・・・・

お待たせしました!
壮大な前フリを経て(笑)ラスト3分が本編です!!!!!

だって、本作の悲劇やら何やら全部チャラにしちゃうんだもの!!!!

何やってんスカ!!!!

俺ちゃんによる「過去改変」の痛快さ。

わたしは劇場で声を押し殺しながら笑い転げてしまいました。

あー、腹筋痛い。

挙句の果てに、
第四の壁を飛び越えて
俺ちゃんが最後に精算したものは…

だから、グリーンランタンはもういいじゃん!!!!

と、いうことで、本作はウェイドがさらに人間らしさを取り戻し、さらに悲劇すら無かったことにしてしまったというドク・ブラウン博士もびっくりなSFファンタジーになってしまいました。


バック・トゥー・ザ・フューチャーかい…

愛を得て、家族を得て、ようやく土台が整ったとも言えるこのシリーズ。

これは次回作への期待が否が応でも高まる!!!

前作でファンになった方も、そして初めてデッドプールを見た方も、

一緒に過去が改変されていないか、旧作品を見直しましょう!

わたし、さっそくウルヴァリン: X-MEN ZERO観ちゃう!

忽那汐里ちゃん、もう少し喋らせてあげてよ!

ま、ウェイドがヴァネッサ以外で彼女にだけは愛想良かったのもツボだけど。

トリビアもどうぞ。
デッドプールのあなたが知らない驚きの事実26選 | ciatr[シアター]
ネタバレ注意!『デッドプール2』トリビア15選【大物俳優がカメオ出演!】 | ciatr[シアター]
2018年映画鑑賞 184本目

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◆overview◆


・原題:Deadpool 2 2018年公開
・上映時間:120分

・監督:デビッド・リーチ(ジョンウィックで犬を殺したやつ)
代表作:『ジョン・ウィック』シリーズ 『アトミック・ブロンド』
・脚本:
レット・リース
ポール・ワーニック
ライアン・レイノルズ
    

・メイン・キャスト
ライアン・レイノルズ
ジョシュ・ブローリン
ザジー・ビーツ
モリーナ・バッカリン
ジュリアン・デニソン
レスリー・アガムズ
T・J・ミラー
ブリアナ・ヒルデブランド
カラン・ソーニ
ジャック・ケシー
忽那汐里

2018/03/18

映画_Netflix スペクトル/Spectral(評価/★:3.5)ネタバレあり感想~DARPA。そこは設定厨、装備厨にとっては光(スペクトル)の国~【映画レビュー】

Spectral | Official Trailer [HD] | Netflix

映画 スペクター Netflix 感想 評価 オススメ


◆ Netflix スペクトル/Spectral 鑑賞◆


評価/オススメ:★★★

文月的採点(35/50点) 

この作品ジャンルは?:SF/スリラー

オススメしたい人は?:COD、メタルギア、虐殺器官、攻殻機動隊…etc
ガジェット好きは集合せよ!

印象を一言で?:下手するとAAAになり得るポテンシャルを秘めていた超B級作品!

グロテスクですか?:ゴア表現はありません。解明編でややグロあり。

◆synopsis◆



内戦状態にある東欧モルドバで反乱軍鎮圧の任務にあたっていたアメリカ軍兵士が、姿の見えない奇妙な敵に襲われて変死した。

真相解明のため現地に派遣されたDARPAの技術者クラインは、高性能カメラで敵の姿を捉えてその正体を見極めるべく、CIAの女性職員フランと共に特殊部隊に同行することに。

しかし敵は肉眼で見えないだけでなく、超高速で移動する上に触られただけで即死、さらに銃弾も手榴弾も効かないという恐ろしい存在だった。

大量の見えない敵に取り囲まれてしまったクラインたちは、決死の脱出を図る…

◆comment◆


いやいや、本当にNetflixに加入してよかったと、一昔前とは180度違うことを言っている文月です。

本作は2年前にネットニュースで知ってはいたものの、オリジナル作品だということもありこれまで鑑賞できなかった映画です。

Netflixは映画好き、ドラマ好き(アニメもね)には夢の国と化しています。

充実のラインナップと極めて早い更新頻度。

これで定額か!と、新作やオリジナル作品を観れば観るほどお得感が満載。
(逆に言えば、観なければもったいないんですけどね)

ザッピングしているだけで「鑑賞するのに一生かかりますなぁ」とため息が出てしまいます。

さて、本作は非常に実験的な要素もあり劇場公開で賭けに出るよりも、この様に限定配信のほうが向いているのではないかなぁと思われる「超B級」映画でした。

もしかすると連続ドラマにしてもいいくらいの設定と内容。

メタルギアファンにだけ解る言葉で言うと
「スネークではなく、オタコンが主役」

男の子にとっての光の国である「脳汁ブシャー」な夢のガジェット群と兵器。

未知なる敵、立ち向かう特殊部隊。
彼ら兵士と共に立つ『世界最高の技術屋であるDARPA』職員

コレで燃えない子はおそらくいません。

いろいろな要素を詰め込みすぎて「アクション」なのか「ホラー」なのか「ヒューマンドラマ」なのか「恋愛もの」なのか解らなくなり、空中分解しちゃう作品もある中で、目的がシンプルな物語だと疲れませんよね。

※SNSで呟きましたが同じNetflix限定配信の「アナイアレーション」で消化不良気味でしたし。

この作品は『見えない上に、通常の攻撃が通用しない、触ったら即死してしまう敵の集団』との遭遇〜逃走〜反撃までの過程をものすごくストレートに、そしてほぼ余計な要素なく観ることができます。

かと言って、安っぽいのか?というと、クサイ台詞もほとんどなく、美術も小道具もしっかりしているし、役割分担も明快です。だから感じるポテンシャル。

解りやすいんですな。

ここからストーリーをご紹介しましょう。

驚いたのは『心霊現象』や『この世ならざるもの』が相手ではなく
『人工的に作り出された兵器』
が相手だったということ。

主人公がDARPA職員ということなので、察しが良い方は相手は『光学迷彩』じゃないのか?と思われるでしょうが、本作に限ればそれは間違い!

じゃあ、何なのか!?

SFガジェット好きはもうそれが気になって仕方がなくなりますな。

※DARPAをご存知でない方はこちら。
(とは言え、わたしも高校生の頃に小島監督の作品でその存在を知ったんですけどね)
われわれに欠かせないインターネットやGPSなんかは実はDARPAが開発したんですよ。
国防高等研究計画局 - Wikipedia
だって、光学分析をすると『人間』の姿形をしているんですからね。

最新式のHMDを装備し、リアルタイム戦術リンクによって連携するタフな特殊部隊員たちが次から次へと倒されていく様はある意味華麗。

前半を盛り上げる遭遇戦はほぼ
『これなんてゲームですか?』
という感じですわ。

※ものすごく細かいんですが、各兵士のフォーメーションやクリアリング、連携もものすごく真剣にやっているのが高評価。

そう。
本作の「細かさ」
この細かさが安さをものすごく軽減しているんです。


部隊が壊滅するほどの犠牲を払いながら判明するのは

・肉眼では捉えられないが、赤外線を通すと視認できる。
・どういう訳か人間の形状をしている。
・接触すると「凍死」する。
・通常兵器は効果なし。通過してしまう。
・意志があり、敵と見なした人間を攻撃する。
・対象は単体ではなく、複数存在し、連携する。
・細かい鉄の粒子に弱く、鉄の壁は通り抜けられない
(そして最後まで何故か解らないんですが、一定以上の風圧に耐えられない)
・何らかの動力源があるに違いない。

というもの。

屈強な兵士が怯む中、ここでDARPAのエンジニアである主人公がアイデアを出し、即席兵器である赤外線ライトと「くず鉄」がたっぷり入った爆薬をDYI。

極めて不利だけれど何とか対抗手段を得た彼らはほうほうの体で脱出。

同時刻、前線基地も壊滅してしまったことを知った彼らは難民キャンプが設けられた古城に避難することに。

街を見渡すと、そこら中で人々が襲われているのが解ります。。。

難民らから更なる情報を集めたところ、紛争当事国であるこの国の政権が国家を上げてハイテク兵器開発に取り組んでおり、とある巨大発電施設を大規模改修して根城にしていた。
さらに、ここが『始まりの場所』、グラウンド・ゼロだと判明する。

この発電施設がホント笑えます。アベンジャーズのSHIELDですか?!的に凄い。ゲーム『エースコンバット』シリーズに登場する敵の最終兵器並みの規模とビジュアルで、こんなの作って米軍に察知されていない点も含めてツッコミどころ満載だけど。
発電施設というか、これでもかというほどの巨大要塞。

ここでDARPAの本領発揮。

相手が何らかの手段で(わたしの理解力ではさっぱりの)
『ボース=アインシュタイン凝縮』
された生命体であると看破。

ボース=アインシュタイン凝縮 - Wikipedia
これにはさすがに優秀な特殊部隊らでも???となる中で、とにかくそこに乗り込んで、根本を叩くしか道はないと言うことに。

対抗手段については「俺が作ってやる!」と主人公が買って出る。

主人公の指示のもとで既存の機械や兵器を分解して、即席の電磁パルス兵器を大量に作り上げていく「脳汁ブシャー」シーンがものすごく熱い。ブルース・グリーンウッドによる熱い演説も「あるある感」満載でいい感じ。

結局兵士が戦うには兵器がいるわけで、兵器は優秀なエンジニアがいないと作れない。
技術屋なめんなよ!とでも言いたいのでしょうかね(笑)

こんなに早くできるのかよ!とツッコミ必至ですけどね。

何よりも注目は本当に米軍が導入しようとしている
「Googleドック」
の最新機種をおそらくベースにした哨戒兵器も登場するところ。
wow!!!

グーグルの軍用犬型ロボットが米海兵隊によりついに実地テストへ : カラパイア

10年前ならいかにもSFっぽいとされたガジェットも「もう少しで実用化」されるレベルになっている現代では彼らの出で立ちを「近未来的」だと言うのもどうかという時期に来ています。

それでもSFっぽく感じてしまうのはゲームや商業ベースのエンターテイメントの影響でしょうな(本作もエンターテイメントですからね)

クライマックスの戦闘は前半戦の「泥臭い戦闘」とは打って変わって「派手でSFらしい戦闘」に。

実体弾ではなく電磁パルスですからね。
もう気分は『HALO』ですよ。
装甲服着込んだマスター・チーフですよ。

敵もさること、米軍もビックリな技術で人間を分子レベルでスキャンして凝縮体として『プリントアウト』しているとか、もうついて行けないわぁ。

ここで明らかになるのは主人公の読み通り、人工的に創られた兵器であって、しかも大量生産されているということ。

その保管場所なんかはホント『マトリックス』だったんでニヤリです。

そして『それを操っていた』のも人間であったと判明するんですな。

ただし、生身ではなくて『攻殻機動隊』の電脳化ばりの技術で『脳幹と神経』を抽出された無数の人間たちが正体でした。

脳への栄養だけ与えられて「生かされている」んですな。

この施設は都市への電力供給を担うほか、凝縮体の巨大生産工場だったのです。

連中を止めるには、動力源を断つしかない訳で、それが安全にできるのもエンジニアである主人公だったので、ホントに凄いねDARPA(笑)

ラストまで駆け抜けたところで、ようやく特殊部隊からも『仲間』として認められた主人公。

ヒロイン役のCIAエージェントもいましたが、恋愛に発展することもなく、あくまでもそれぞれの職務を全うするスタイル。
ここまで本当に何にもしてなかったんだから、
ラストシーンでキスくらいしても許したぞ!

あの施設はどうなったかって?

米軍さんに接収されるのに決まっているのですね・・・・

ということは、、、、。

と、爽やかなお別れを脇において、結構重い終わり方ですよね。

…ここまで最低限のポイントだけに言及しながら振り返ってみましたが、お約束な展開でありながら本当に安っぽくないのが不思議。

光学迷彩やレールガンなんかを開発するより、本作の兵器の方がよほど恐ろしい。
DARPAの歴史がまた1ページ。

ということで、本作は設定が(どこかで観た感満載でも)非常に良いし、敵のアイデアもこれまでにないものだったところと、ストレートに駆け抜けたテンポの良さもあり、
SF・ゲーム好きならニヤニヤしながら鑑賞できること間違いないのです。

旧作見逃し作品でしたが、これは良かったな。

2018年映画鑑賞 83本目

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◆overview◆


・原題:Spectral 2016年公開
・上映時間:108分

・監督:ニック・マシュー

・メイン・キャスト
エミリー・モーティマー
ブルース・グリーンウッド
マックス・マーティーニ
ジェームズ・バッジ・デール
クレイン・クロフォード
コリー・ハードリクト
ライアン・ロビンズ
アースラ・パーカー
ゴンザロ・メネンデス

2018/01/21

映画_ガーディアンズ(ロシア)(評価/★:3)ネタバレあり感想~結局お前らの力でラスボス倒してないからな!そのドヤ顔やめろ!(このセリフはCV:杉田智和さんで)~【映画レビュー】

1/20(土)公開『ガーディアンズ』予告編

映画 ガーディアンズ ロシア 感想 評価 レビュー


◆ガーディアンズ  鑑賞◆


評価/オススメ:★★★
文月的採点(36/50点)
*本当はもっと低いのですが、好きなキャラがいたために底上げ。
映画 ガーディアンズ 感想 評価 レビュー

この作品ジャンルは?:アクション

オススメしたい人は?:うーーーーん、キワモノ好き?

印象を一言で?:Q,日本よ、これが露映画だ(ドヤッ)→A,あ、はい。

グロテスクですか?:いいえ、ドヤ顔です。


◆synopsis◆



冷戦下のソビエト。

ある秘密結社の違法な遺伝子操作によって特殊能力を持った兵士を生み出し、超人集団を作る「パトリオット計画」が秘密裏に進行していた。

しかし、その名声を独占しようとする組織の科学者クラトフの裏切りにより、研究所は爆破され、超人たちも姿を消す。

それから50年後。

自身も強力な力を持ち、超人となったクラトフはロシア崩壊を企んでいた。

国家存亡の危機を防ぐためロシア政府はかつての超人たちを見つけ出し、「ガーディアンズ」という名のチームを結成。

集められた4人の超人は、失ってしまったアイデンティを取り戻すため打倒クラトフを決意する。

※ネタバレ防止に付き、一部文月加筆訂正

◆comment◆


ご機嫌いかがですか?デスキャンサー文月です。

2018.1.20から公開のロシアから鳴り物入りで乗り込んできた映画です。

ギャラクシーの方ではないガーディアンですヨ!

ロシアも最近はSFに力を入れていて、近年だと「アトラクション」という作品もオチが「コンタクト」的だったのと、ツッコミ満載の設定だったこと以外は物語として観られる作品でした。

ロシア軍がメインで動くアクションシーンは軍と言えばアメリカ軍と染み込んでいるわたしたちからすると新鮮さに萌えます。


映画 アトラクション 

ただ、ハリウッド作品と本作らを比べてはいけません。

ましてや本作をロシア版X-MENだとか安易に言ってもいけません。

だって、こう表現してしまうと、無条件に比較しちゃうじゃないですか。

そして今のところ及ぶわけがないのです。

暖かく寛大な心で笑ってツッコミできる人。

これが本作を劇場で鑑賞できる条件です。

感動を求めて劇場鑑賞してはいけませんヨ。

予め注意しておきますからね!

本作は結構気合を入れて記事を書かなくてはいけないかな?と身構えましたが…


映画 ガーディアンズ ガッツがたりない



「日本よ、これが露映画だ」


このアベンジャーズ丸パクリのコピーをドヤ顔で採用した担当者…お前は…

映画 ガーディアンズ ぶべら 感想 評価 レビュー



これからちょっと解説するけど、ロシア映画はまだまだだと言いたいから
このコピーを採用したってことでいいね?
もう本当にこの映画惜しい、惜しい、ひたすらに惜しい。
(真面目にやっているんだけど、コメディにすら思えてくる)

だから、10分持たなかったDEATH。

映画 ガーディアンズ 感想 デスキャンサー文月 評価 レビュー


超人はX-MEN、組織形態はアベンジャーズのSHIELDを意識していることは最初の15分でわかるようなもの。

あらすじ(synopsis)でも書きましたが、

え?ウィンター◯ルジャーですか?的な?

もしくは初代仮面◯イダーですか?

みたいな計画のもとで超人を生み出そうとする冷戦時代のソヴィエト。

本作の悪役は単純明快でこの計画を推進していたマッドサイエンティスト。

オープニングで事件が起こり、姿を晦ましてしまったんですな。

この辺はいい。ダーク。

真面目なヒーローモノかとちょっと期待しちゃう。

どさくさ紛れに被験者(超人)も逃げちゃったってどんだけセキュリティ甘いんだよ、

というツッコミはさておき、

50年以上経った現代でこのイカレ科学者が国家転覆を図るんですな。

って、お前が超人になってんかい!!!!

自分で自分に人体実験ってなら結構見上げたもんじゃねぇか!

ま、アレね。ショッカーもみんな怪人だもんね。

そんで、50年も当局が放ったらかしにしたおかげで小国並の軍事力じゃねぇか?

メタルギアのMSFですか???すげぇな!

こりゃイカンってんで、毒をもって毒を制す、ヤバいやつにはスペツナズより超人同士に対処させようと秘密組織ガーディアンズが結成され、かつての被験者だった生き残りをスカウトに奔走するのが前半のクライマックスです。

まぁ、本当にロシア版のヒーロー物だけど、ベースとしているのはデジャブ感満載のMARVEL作品と、日本人なら特撮ヒーローの設定を融合したようなものです。

だったら、もっと突き抜けてやり切ってしまえば良かったんですよ。

さて。集められた超人たち…

一応かっこいいんです。

なんだかかなり期待しちゃう、ワクワク感満載の登場シーン。

なんだか余裕でやってくれそうなんですヨ!

特にハン!


映画 ガーディアンズ ハン 感想 レビュー 評価



ビジュアルといい、能力と良い、中の人の無駄なダンディズムといい、テイスティ、本当にテイスティ。


インスタ映えすること1000%請負です!

他の連中と比べて実戦能力も1番高いんですナ。
(単なる馬鹿力というのは戦力としてカウントできないので)

わたしの大好きなヒーローであるデッドプールと共演を熱烈に希望です。
(装備も似ているし)

…だけどですよ。

ここからがデスキャンサー文月が10分持たなかった原因なのですが、

安請け合いしすぎ


なんですヨ。

結構、予告編は「ものすごく上手」に編集しているなぁと。

ドラマとして薄すぎだと言われかねません(実際薄い)。

半世紀も世間から雲隠れしたのに簡単に発見された挙句、


「バイトあるんだけど?やんない?」
「えー、いいっすよ別に」


え、マジで!?

世界嫌なんじゃないの!?

自分をめちゃくちゃにされたのに、あんまり恨んでないんだ。。。

歳もとらないしね。超アンチエイジングなんだ。

むしろ感謝だな。

超人たちは互いに顔見知りなのか、どうなのか?

きっと知っているだろうな、とその辺の描写も軽すぎ。

本題はそこじゃないんだと我慢するけど。

あ、たぶん熊男は変身美女と昔なにかあったか、一目惚れなのか知らんですが、好きです。
4人のリーダー格でビジュアル的にも1番押出すのですがね…この見掛け倒し!
結構な国家予算をつぎ込んでいるにも関わらず敵と戦うのは4人がメイン。

司令官の女の子はレザーのコート(おいおい、それじゃSHIELD司令じゃん)を颯爽と羽織って
攻撃的なんだけどコワすぎの工藤Dなみに「お前らに任せた」というスタンス。
★実は面長なロシア美人の彼女も結構やるんです。きちんとシステマしてます。

だけどクーデターを企てている相手なんだから精鋭のスペツナズとかも使えるんだろうけど、
それでいいのかい。(プーチン大統領がよく許可したな、と)

ま、4人はダークトーン(この映画の色の使い方は好きです)なテイストを保ったまま、
「へ、あいつらなんかチャラいぜ」的な
不敵な態度で突入していきます。

4名の最大の魅せ場!!!

「敵の一般兵相手」にガーディアンズはその能力を遺憾なく発揮します。

あぁ、予告編はここをメインで構成されていたのね、と理解できます。

でも、活躍するの短かっ!!

ラスボスのマッドサイエンティストがドラゴンボールのセル並に形態変化をして登場したら最後。

これがボスに全く歯が立たない。

超人弱っ!!!

これが本当にチート級の強さで。

回線抜いているんですか?
(解らない方は、ネットゲーム上での不正のことだと思ってください)

力を合わせてとかそういうレベルじゃねーぞ!

さっきまでの超人たちのドヤ顔との落差に笑ってしまう(^_^;

ま、単体の能力ではなく、科学者は調合の結果本当に超人化しちゃったんですがね。

あーもう、アメリカからアベンジャーズ呼んできて!!!と。

絶体絶命になるのですが、まぁ、ここは詳しく書きません。

お前コレ、お前らの実力で勝ったんじゃないからな!!!!
忘れんなよ!!!

というラストはもはやコメディです。

敵がいなくなったあとで、さも自分たちの功績最高でしょ!?

勲章ものでしょ!?ね、大統領!

みたいなドヤ顔再開。

もう、個人的にはこれがツボ。

腹筋が痛くなりました。

ボロカスにやられていた癖に、楽勝だったな、戦いはまだ続くぜ…

と既定路線のエンディングを迎えるのですが、

その前にお前らがどこかで修行しろ!
特に熊、お前だよ!!!
熊!お前には絶望した!


糸色望 映画 ガーディアンズ 感想 評価 レビュー

とツッコミ必至です。

と、いう訳で、そういうもんだということで割り切って楽しめる方は面白いのではないでしょうか?

いやぁ、でもコレでMARVELに対抗するにはもう少し頑張って欲しい!

でも繰り返す、ハンだけはかっこいい!

ハンだけだ!

ハンだけで映画を作ってくれ!!!

というか、デッドプールに友情出演してくれ!!!

もっと「強くなったら」フィギュア買うぞ!!!

うむ。

吹き替えには是非杉田智和氏をキャスティングしてほしい。

またお会いしましょう。

映画 ガーディアンズ ホーリキャンサー文月 感想 評価 レビュー

2018年映画鑑賞 24本目
post from #pixelbook

◆overview◆

・原題:Zashchitniki 2017年公開(ロシア)
・上映時間:89分

・監督:サリク・アンドレアシアン

代表作:『クライム・スピード』
・脚本:アンドレイ・ガブリロフ
     
・メイン・キャスト

アントン・パンプシニ
サンザール・マディエフ
セバスチャン・シサク
アリーナ・ラニナク
スタニスラフ・シリン

2018/01/05

映画_キングスマン ゴールデン・サークル(評価/★:3)ネタバレあり感想~まぁ、1作目で飛ばしすぎただけだよ。~【映画レビュー】

映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」予告B

映画 キングスマン ゴールデンサークル


◆ キングスマン ゴールデン・サークル 鑑賞◆


評価/オススメ:★★★


文月的採点(30/50点) 
映画 キングスマン ゴールデンサークル 評価 感想 レビュー
この作品ジャンルは?:アクション/アドベンチャー

オススメしたい人は?:うーん。前作ファンが過度に期待しないことを祈ります。

印象を一言で?:まぁ、それなりに。キャラを無駄遣いしないでください。

グロテスクですか?:うん、まぁ、それなりに。


◆synopsis◆


イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅した。
残されたのは、一流エージェントに成長したエグジーと教官兼メカ担当のマーリンのみ。
2人は同盟関係にあるアメリカのスパイ機関ステイツマンに協力を求めるが、彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の、コテコテにアメリカンなチームで……。

※映画.com様より引用


◆comment◆


2018/1/5 本日から公開です。

が!しかし!

・・・これちょっと過剰に期待をしないで鑑賞されたほうが良いかもです。

うーん。

キングスマン、1作目の完成度が非常に高いとわたしは感じていて、
公開当初にドキドキ、ワクワクした口だったのです。

映画 キングスマン


ステレオタイプの英国紳士像と、典型的な悪の帝国。

コリン・ファース演じる凄腕スパイにチャラ男君が学んで成長していく過程。

過剰にコミカライズされたキングスマンという組織自体の魅力。

「フィクション」という利点を十分に活かして同年公開の「ジョン・ウィック」と正反対の路線でお下劣なゴア表現とアクションをミュージカルショーにしてしまった演出。

硬派と軟派。

キングスマンが嫌われるとすれば、その過剰なフィクション性であって、そんなことあるわけないじゃんというようなことを「承知の上で」、同じお国のジェームズ・ボンドよりもはるかに派手に、キッチュにやり切ったからこそだったのです。

わたしはどちらも好きなのですが、それは双方ともに現代を下地に「ファンタジー」「異世界」を作り上げてしまったからなのでした。

それに2作とも鑑賞後にスーツを仕立てたくなるところとか(笑)


さて。

そもそもキングスマンが続編ありきであったのかはわたしには解りませんが、ここに来て改めて「偉大過ぎる1作目」の続編を製作することの難しさを痛感しましたよ。

本作の最大の魅力とは「キングスマン」という壮大華麗なハイテクスパイ組織に対をなす
「ステイツマン」との出会い、共闘になるのですが、その描き方があまりにもあっさりしている

いや、それだけではないですわぁ。

2018年最初の劇場鑑賞だったのに、わたしが本作で年明け早々「ヒャッハー」できなかったのは、

作品全体に漂う『あっさりさ』

が原因だったのでした。


それは取りも直さず前作「キングスマン」で魅せた演出以上のものが本作に無かったからです。

そしてドラマすら「あっさり」していて肩透かしを食っている感覚。

見た目も香りもものすごく良くて誰が見ても美味そうなラーメンの味が薄かった。
「え!?これ味無いんだけど…」
そんな感じです。

そもそも「そして伝説へ…」というようなエンディングを迎えてしまった作品の続きを書いた際に重要になるのは主要人物のその後と、新たな障害であったり、敵であったりですが、
明らかに死んだ様に描いた人間が実は生きていました、と観る側に解らせるのは非常に難しいものです。

有名どころですと、ライヘンバッハの滝に姿を消したシャーロック・ホームズ御大然り、本作のコリン・ファース然り。

実はドラゴンボールで生き返りました、ぐらいの思い切りが必要ですね。

逆に言うと、コリン・ファースがいないと「ステイツマン」を登場させても本作の魅力が不十分だと言っているようなもの

それに前作で圧倒的な存在感を見せつけた「キングスマン」とその構成員をまるでゴミ箱捨ててしまうように壊滅させてしまったことは頂けませんでした。。。

バックアップもなにも存在しないのかよ・・・と。

戦争が起こるレベルの攻撃を受けたのに、世界は動かずにスパイ組織と犯罪組織の対決に終止するのは「フィクション」のお約束だとまぁ、なんとか堪えたとしても、キャストの無駄遣いをしている感が拭えません。

名優マイケル・ケインもジュリアン・ムーアもそして「なんでやねん」というくらい納得できないお亡くなり方をした(ココ重要!)マーク・ストロングも!

期待させるように舞台に登場して、それでいていつの間にかスッ退場してしまう軽さ

繰り返しますが、前作の主要人物をあそこまで簡単にお亡くなりさせなくても良いでしょうに!!!

何にも増して敵となる犯罪組織「ゴールデンサークル」のインパクトの弱さ

前作のサミュエル・L・ジャクソン、ソフィア・ブテラふたりが魅せた典型的な悪の華麗さも強さも感じられない(≒ラスボス感の薄さ)構成員の弱さ…

鳴り物入りで登場したアンドロイドも、そんなに強くない…

それ「ユニバーサル・ソルジャー」でヴァン・ダムとドルフ・ラングレンがやったやつでしょ!!!
とツッコミ必至のお仕置きアイテム。

「君は解任だ」とでも言わせれば良かったんです…
(CV:大塚芳忠さん)

そして予告編で期待させた「ステイツマン」の活躍って、若干1名がムチを奮ってロデオボーイしただけで、実はそいつも◯◯でしたって、、、(涙)

キングスマンとは?ステイツマンとは?

実は影で世界を護っていました、という感じが「あっさり」しすぎて伝わりません。

というより、期待させるように演出したまま、エンディングを迎えてしまう寂しさを感じました。


ぶべら キングスマン ゴールデンサークル



おもしろい、というレビューがネット上にはきっと多いでしょう。

それはそれで良いんですよ。きっと。
そういうのが好きなんでしょうから。

わたしが個人的に前作「キングスマン」が大好きであったがゆえに本作を厳しい目で観てしまったかも知れませんな。

ただしわたしはおそらく3作目を製作するとしたらものすごく大変だと思います。

ま、本当にステレオタイプに新しい諜報組織を日本を舞台に作ってしまって「サムライマン」とかにすれば出資しちゃうかもです。

仮にこれが1作目なら続編がないと納得しないような、そんな計算をされた作品でした。

お次に期待。

2018年映画鑑賞 6本目

post from #pixelbook


◆overview◆


・原題:Kingsman: The Golden Circle 2017年公開
・上映時間:140分

・監督:マシュー・ボーン
代表作:『キック・アス』『キングスマン』
・脚本:ジェーン・ゴールドマン マシュー・ボーン
     
・メイン・キャスト
コリン・ファース
ジュリアン・ムーア 
タロン・エガートン
マーク・ストロング
ハル・ベリー
エルトン・ジョン 
チャニング・テイタム
ジェフ・ブリッジス
ソフィー・クックソン
ペドロ・パスカル
エドワード・ホルクロフト

2017/07/15

映画_パワーレンジャー 感想(評価/★:3) ~ワンチャンス、ありますよね?~【映画レビュー】

『パワーレンジャー』予告編1

日本生まれ・アメリカ育ち。 ヒーロー映画全盛期に新たに名乗りを上げた5人の戦士が、 ついにその姿を現す――。

映画 パワーレンジャー  Power Rangers 


◆パワーレンジャー 鑑賞◆


評価/オススメ:★★★
(いい話ではあるんです!!!!)

◆synopsis◆


遡ること時は紀元前。
古代の地球で世界の運命を決する、大きな闘いが終焉を迎えていた。
ある5人の戦士たちによって守られた地球。
そこにはやがて新しい命が芽生え、物語は現代に帰ってくる。

小さな町・エンジェル・グローブに、普通に暮らす若者たちがいた。
ジェイソン、キンバリー、ビリー、トリニー、ザック。ありふれた日々を過ごす彼ら5人は、
偶然にも同じ時間・同じ場所で不思議なコインを手にし、超人的なパワーを与えられる。

自分たちの力に困惑する彼らの前に現れたのは、
かつて世界を守っていた5人の戦士=“パワーレンジャー”の一人・ゾードンと、機械生命体・アルファ5。
古代の地球で封印された悪の戦士=リタ・レパルサが蘇り、
再び世界を滅ぼそうとしていること、そして彼ら5人はその脅威に立ち向かうべくコインに選ばれた、
新たな“パワーレンジャー”であることが明かされる。

しかし、自らの運命を受け入れられない彼らは、まだその秘めたる力を解放できずにいた。
地球に残された時間はあとわずか。果たして彼ら普通の高校生に、
この世界を救うことができるのか?
世界が、そして仲間たちが危機にさらされた時、ついに“その力”が目覚める。

※公式HPより

◆comment◆


ずいぶんと気前の良い第一話・・・・
またもや『始まりの物語』・・・・

吹き替えに杉田さんが参加している、ただそれだけの理由で字幕版の後で吹き替え版を観てしまった。(水樹さん、三上さん、沢城さんももちろん)

ご存じの方が大半だと思いますが、日本発のヒーロー戦隊をアメリカで
リメイクしているのが本作の下地となるMighty Morphin Power Rangersです。

ゴジラにしろ本作にしろ、ハリウッドリメイクというのはある種のギャンブル。
(ドラ○ンボールの事言うなよ!!ゼッタイだ!聖闘○星矢のことまだ触れるなよ!!)
俳優さんも、吹替え陣も豪華、宣伝も派手・・・・嫌な予感だ。
と個人的にはハラハラしていたのですが・・・・

もの凄くコテコテの爽やか青春ドラマでした。

とは言え、本作は個人的には非常に困りものです・・・
何が困るかというと、特に真新しい発想のストーリーでも、設定でもないのです。。。
あ、これLIFEの回でも書きましたね・・・

こういう一見派手だけど、実はスタンダードな作品を人にオススメするのって難しいかもと
何も難しく考えず、ストーリー単体とした場合には間違いなく「いい話ねぇ」と思われることは多いでしょうけど、好みが激しく別れそうな気がしないでもない。

本作にド派手なアクションを求めた方には、本当に終盤までオアズケをされるでしょうし、若者の爽やかなラブストーリーとも言えない。それっぽぉい、甘酸っぱさは感じますけど(笑)

まったくもって偶然に、ある日突然超人的な能力を手に入れてしまい、それに戸惑いながらもそういう運命と向き合う・・・ヒーローものそのまんまのお話です。
けっこう無理矢理使命を押し付けられた感を受けましたけどね(汗)

等身大の自分と向き合うという一番多感な時期を迎えている彼らが主人公だからこそ、爽やかさが絵面から失われない仕上がりになっています。

そういう意味で「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」とものの見事にトーンが対照的ですよ!!!

MARVELやDCヒーローとは一線を画しているところは取りも直さず「日本のヒーロー」が元になっているからで、そこが過度にアメリカナイズされていないところは、ワタシ達も安心して観ていられますし、それなりに熱い想いを抱いてしまうのです。

本作では「普通の少年少女たちがヒーローになるまで」のドラマが重厚すぎるくらい重厚に展開していきます。

ドラマパート8:戦闘2ぐらいの配分です。

不思議なことに飽きませんでした。
むしろ、ドラマパートだけ連続ドラマとして放送して欲しい。

あぁ、いいなぁ、、、なんて思ってしまったり(笑)

パワーレンジャーとして平和を守るための戦いは、本当にクライマックスでしか描かれない。
プロセスを大切にした丁寧な物語。

あぁ、なんとかお伝えできる表現を書けたのかも知れないです♫

それでも「あのテーマ曲」が流れた瞬間には興奮しましたよ!!!
オアズケをされていた事も相まっていたんでしょうけど。

オレたちの戦いは今始まったばかりだ!
君も後楽園遊園地で僕と握手(激しく古っ!!)

そんなぶん回し方でお話は纏められています。

これはゼッタイ、もうワンチャンス、ありますよね?
と言いたくなる。

というより、狙っているのでしょう。

王道は結局受け入れられやすいのですね。

結果、なんやかんやでワタクシも不思議な充実感を覚えたままで劇場を後にできました。

そういう訳で吹き替え版も完全に狙ってます!
細かいことを書くと良くないので控えますが、吹替版になった途端に「完全に日本のヒーロー戦隊」になっちゃう。いいですな。

個人的にはワタクシはイエローのベッキー・G嬢(CV:水樹さん)の爽やかなお色気にメッタメタにされてしまいました。
彼女の本業の方の曲買っちゃうんだから!!!!

そういう訳で、謎の高揚感を味わいたい方には是非ご覧いただきたいです。

そうそう。大人も子供も十分楽しめます♫

2017年映画鑑賞 122本目

◆overview◆


・原題:Power Rangers
・2017年公開
・上映時間:124分

・監督:ディーン・イズラライト
・脚本:ジョン・ゲイティンズ

・メイン・キャスト
デイカー・モンゴメリー
ナオミ・スコット
RJ・サイラー
ベッキー・G
ルディ・リン
エリザベス・バンクス
ブライアン・クランストン
ビル・ヘイダー
デビッド・デンマン



2017/07/07

映画_ジョン・ウィック: チャプター2 感想(評価/★:5!!!) ~全てに背きし者~【映画レビュー】

映画『ジョン・ウィック:チャプター2』日本版予告編2

本編は2017年2月10日に全米公開予定です。 Movie Express Twitter公式アカウント https://twitter.com/realMovieExp

映画 ジョン・ウィック: チャプター2 キアヌ・リーブス

◆ジョン・ウィック: チャプター2 感想◆


評価/オススメ:★★★★★★★★★★!!!!!
(もっとあげたい)

◆synopsis◆


伝説の殺し屋ジョン・ウィックによる壮絶な復讐劇から5日後
彼のもとにイタリアン・マフィアのサンティーノが姉殺しの依頼にやって来る。
しかし、平穏な隠居生活を望むジョンは彼の依頼を一蹴した。
サンティーノはジョンの思い出の詰まった家を無残にも破壊。
一命をとりとめたジョンはサンティーノへの復讐を決意。
生命の危険を感じたサンティーノはジョンに膨大な懸賞金をかける。
世界中の殺し屋の標的となったジョンのたったひとりの戦いが始まる。

※公式HPより
※ネタバレ防止に付き、一部文月加筆訂正

◆comment◆


皆様、2017年7月のエンタテイメント作品はジョン・ウィックで決まりです。
特にアクション好きの皆様は叫びながら海にでもダイブしたくなるぐらい、興奮すること間違いなしです!!!!



2017年7月7日本日から公開です。


予告編はドラマチックすぎる繋ぎ方が本編への導入としてはちょっと。
展開は激しくももっと静謐な感じです。
この予告編は予告編として好きなんだけど。。。。


あぁ、しかし劇場から出ても興奮で指の震えがとまらない。。。。
キーボードがうまく打てない。
誤字脱字は興奮状態で書いている人間だということで、ご勘弁を(涙)
あとで見直しますので(汗)
アドレナリン全開です。。。。


さて、これ嬉しい意味で困ったぞ。
説明しなくても、お好きな方には不要ですな。
監督、脚本、製作総指揮にお名前を連ねている方の経歴はこの方面の映画を作るのに何の違和感も感じません。公式サイトにも書かれていましたが、キアヌとは既にマトリックスリローデットやレボリューションズでも絡んでいて気心が知れた仲です。
デビット・リーチは『デッドプール』の続編の監督も務めます。

主演は(本シリーズで復活とか書かれて良かったね)キアヌ・リーブス。
宿敵を演じるのは「野良犬たちの掟」や近年だと「二つ星の料理人」でも好演のリッカルド・スカマルチョ(舌噛みますね)
殺しの世界の掟の王、コンチネンタルホテルの支配人にはイアン・マクシェーン。
コンチネンタルホテルの忠実なる案内人にランス・レディック
(個人的にはランス・レディックのお上品さに撃沈)
ジョンを付け狙うことになるキャラが見事に対照的なライバルにコモンとルビー・ローズ。
コモンは『スーサイド・スクワッド』でもいい味出ていましたが、本作ではジョンと互角に渡り合う名シーンを演じます。特に地下鉄のシーンは必見。
本作のクワイエット(笑)ルビー・ローズ。その辺の殺し屋顔負けの華麗な技でジョンを追跡します。言葉を発しない彼女のハンドガンもサイレント。
どうでもいいですが、ルビー・ローズさんの出で立ちは、どう見てもSNKの名作格闘ゲームであるKOFのキングです(余談)

そして忘れてはいけないモーフィアス、ローレンス・フィッシュバーン。
ジョンとはなにやら因縁がある仲。
殺し屋の世界も複雑だと教えてくれます。
本作でもバリバリ預言者です(笑)

さて、本題に・・・
この物語に関しては、複雑な伏線もトリックもどんでん返しもございません。
そういう余計なものはオッカムがカミソリできれーいに剃り上げてしまっています。
だから身構えずにスクリーンを見つめてください。

物語は前作の終了直後から始まります。
というか、オープニングのこの導入までが前作「ジョン・ウィック」だったんですね。
そういう訳で予備知識として入れておくのは「前作」だけで良いのです。
そのあたりは親切過ぎる。

映画好きの方には鑑識のような目をお持ちの方も多数いらっしゃいますので、ワンカットワンカットの意味や配置された家具、調度品、BGMに至るまで丸裸にするみたいにすることで無常の喜びを得る(もちろんわたしもそうですが)という楽しみ方もございますが、本作に関してはそうしたものは物語の装飾品でしかございません。

なぜか???
というのも、ストーリーはジョン・ウィックにとってそれほど重要ではないのです。
ジョンという伝説の殺し屋がいかに戦うのか?
いかに魅せるのか?
そうした状況をわたしたちは追うのです。
つまり『ジョン・ウィックという世界』それ自体が物言わぬ物語そのものなのです。
この感覚は戦闘がシステマティック過ぎているが故に、あたかも物語ではなくミュージックビデオでも観ているような錯覚すら呼び起こします。
1作目も本作もその太い柱だけは背骨としてしっかりと建っていて、一切ブレていません。

だから
本作は考えるのでも、感じるのでもなく、
ひたすら『観る≒魅る』映画なのです。

研ぎ澄まされた現代の演舞、所作。

一切の躊躇いなどない急所への攻撃。
撃つ、捌く、仕上げる、次の標的へ。
アクション映画にありがちな目まぐるしくアングルを変えるようなことはありません。
カメラワークはあくまでも静か。派手な戦闘BGMもございません。
本当のプロフェッショナルにとっては戦闘とは飾るものではなく、ルーティンワークなのです。(このあたりはゴルゴ13にも通じますね)
だから製作側がカメラをぶん回してしまうと、途端に安っぽくなる。
なるほどなぁと。
この作品の「生々しさ」ってこの演出によって昇華しているんだよなぁ。
この感覚を味わうとマトリックスとかもう見れないなぁ。
飾らないことが、かえってジョンの壮絶さを際立たせ、超人的な戦闘能力を私たちに示してくれます。

小気味良すぎる攻防の連続。気がつけば死屍累々。
連続しているくせに、ひとり捌く度に「おったどー」と聞こえんばかりの高揚感。
そして銃撃はあくまでセミオート、そしてメインアームはハンドガン
これで萌えないのは男の子ではありません。
これ、、、、TPSやFPSが個人的に好きだからだけど、ヒットマークとか獲得経験値と連続キルメダルがチラついてしまうのですよねΣ(´∀`;)
どこのプロゲーマーが操作してんだと。
あのぉ、手元カメラ見せてください。
エイムbot使ってませんか?
戦闘終了後のラウンドクリア感が満載なのもいけないですよ。。。

だから1作目についてもストーリーが単純だとか、入り込めないとかいうレビューもございましたが、それは製作側がどこに力点を置いてこの映画を作ったのかが違っていただけなのです。
本作では調度品は装飾でしかないと先程は書きましたが、この作品の叙情性を最大限に高めるために、用いられる全てのアイテム、全ての場所、全ての脇役の方は配置されています。

これほど明確な意図のもとで一貫して構築された世界観。
現代を描いているはずであるのに感じる強烈な異世界感。
(もしかしたら、ジョン・ウィックの世界ってマトリックスのひとつなんじゃないの?とかいう幻想を抱くわたしはどうかしている!!!!)

そういう意味で作品を追っていくと、体内の水分が全て口から出ちゃうくらい垂涎ものの
シーンしかありません。製作側のこだわりは執念と表現しても過言ではないぐらい恐ろしいものがあります。

ひとつひとつの乗り物も、衣服も、文房具も、調度品も、舞台も、もちろん武器も言葉ですら・・・・何度も見直して視覚的に「愛でる」あるいは質感や手触りすら感じたくなる。
そんな作品です。

ストーリーではなく、彼らの住む世界(ニューヨークなんだけど、私たちがイメージするニューヨークは一切出てこないしなぁ。見慣れたものですらファンタジーに感じるもんなぁ。出演者が持っているイメージが強すぎるのかも)に入り込むことができれば、
ジョン・ウィックという作品は観ている側にとって無常のものとなるでしょう。

この感覚は「キングスマン」では感じなかったなぁ。
あれも大好きなんだけど、あっちの方が『マトリクス』寄りに感じたものなぁ。
キングスマンは世界を作っているというより、アクションにドレスを被せたようなものだもんなぁ。

ワタクシは即テーラードスーツを作りたくなりました。。。
もちろん黒の。

Q「裏地はどうなさいますか?」
A「戦闘用で」
※世界でジョン・ウィックだけが似合う台詞ですな。。。。

ところで、ジョンの勝負服が黒であることは暴力の象徴で、もっぱら戦いは夜間であることもその後ろ暗さを表現していると考えたのはワタクシだけでしょうか。

また、これは小説でも言えることですが見せ場や美味しいところを観客、読み手に媚びるように説明していないところは本当に個人的に好きな構成です。
用語集なんかも公式サイトにないし。それも良し。
ディテールって創り手が『表現する』ものであって「実はこの話のこれって、こういうことなんですけど解りますか?」なんて過剰に教えてあげようとする姿勢は物語をメタボにしてしまう危険性があるものです。
そういう方のお話は、映画でも小説でも、ワタクシはパスかなぁ。

ルール、秩序、掟、というワード
社会を構成するためには必須ではあるけど、反面人を縛り付ける鎖としてこのワードは散りばめられていて、強烈なメッセージとしてあげられます。

現代のこの世の中で『自由であること』とはどういうことなのか?
どれほど有能であっても『システム』に組み込まれることでした人は生きていけないのか?

『システム』に組み込まれることで得られる安心感。みんな感じてますよね?
その恐ろしさ。。。。。

ジョン・ウィックも、そして新しい相棒として存在感があるワンちゃんも、自由に生きることの答えをこれから出さないといけません。
ここまで来ると、あのワンちゃんがジョンの元に来た経緯にもこの作品のメッセージが感じられる。。。なるほど。

ただ、終盤のシーンで「すべての目がお前を見ている」という重要な演出があるのですが、アメリカのそして今の世の中のあり方、個人の自由の危うさ≒国家による『自由の保障』と代償としての『管理』の有様が、痛烈な皮肉として表現されているのには脱帽です。

あぁ、そうか、結局ジョン・ウィックの世界とは今のアメリカ(まわりまわって日本も)なんだ、と。
そうした皮肉たっぷりに異世界として世界を作り上げたこの作品は、実はとんでもなく深いのだなぁ。

ラストシーン。
彼らの背中からは哀しさ(悲しさではない)とともに、本当の戦いを始めるという闘志を垣間見れます。
(でもこれアメリカとか、国家、社会のあり方を皮肉ってるんだろうなぁ。下手なディストピア映画よりズシンと来るなぁ)

この映画は四の五の言わずにご覧になることが最も楽しめます。
まずはご覧になった上で、この叙情的で官能的な世界に浸ってみてください。
きっとそこは新しい『マトリックス』の世界(笑)です。

2017年映画鑑賞 114本目

◆◇番外編◇◆


明日からできるサラリーマンがジョン・ウィックになるための5つの方法

①仕事は必死に習得すること。芸術になるまで自分の仕事を高め続けよう。
②そうして仕事はできても、無駄口は叩かず、自慢もするな。仕事は背中でするもの。
③言い訳ではなく、YESとNOは誰に対してもハッキリ言うこと。
④この3つができれば自然と「自分の流儀」を確立できるはず。確立させよう。
⑤「自分に相応しい格好」をしよう。キーワードは統一感。

Lifehackerあたりが書きそうなので(笑)今回は先手を打ってみました。

◆overview◆

・原題:John Wick: Chapter 2
・2017年公開
・上映時間:122分
・監督:チャド・スタエルスキ
代表作:『ジョン・ウィック』
・脚本:デレク・コルスタッド
・製作総指揮:デビット・リーチ

<メイン・キャスト>
キアヌ・リーブス
イアン・マクシェーン
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第7並行世界のユートピア

物語の海に溺れる中で、フレーズ、イメージを繋ぎ合わせて生まれた短いストーリー達を文月陽介が書き留めます。 特定のジャンル、モチーフにこだわらずに、ひとつひとつの物語を紡いでいます。 ※筆者の気まぐれにより不定期更新です。

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