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2017/07/30

V/H/S 三部作 感想 ~あぅ、ごめん ごめんよぅ、ごめんよぅ、ごめん~【映画 レビュー】



はじめに。


ご機嫌いかがですか?デスキャンサー文月です。

またやって来てしまいました。
(注意:まだ本編ではありません)


というのも、2017/7/28公開 トム・クルーズ主演最新作
『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』を鑑賞したからです。

・予告編



◆ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 感想◆


評価/オススメ:★


いつもならば、あらすじや作品情報をご紹介するのですが・・・・・・・



個人的には、鑑賞後にこんな感じになってしまいました。

こんなワタクシのブログですが、感想を書いて欲しいと本当にありがたいお声を頂いて
冗談ではなく感涙にむせんでしまったのですが・・・・・・

がっかりだよ!!!

もっと言うと、

「絶望した!!!」




何がダークユニバースですか・・・・・
ジャック・リーチャーシリーズといい、最近のトム・クルーズ作品は
トムの知名度だけでシリーズ化して儲けようという魂胆なのですかね・・・・

決してトム・クルーズのせいではないのです。
(なんせ、トップガンは文月の永遠のバイブルですから)

これって、日本でもイケメンタレントでドラマ作れば内容はともあれ視聴率稼げるんじゃねー的なノリと全く同じかと。
(だからワタクシは日本のドラマはほとんど観ないのですけど)

おっ、と食指が動きそうになる面白い設定やキャラクター。
それが本作ではほとんど活かされることなく、呪われた王女様とトムの個人的な対決みたいな流れに・・・

他所でやってくれ、

もしくは「だったら仲間とか登場させなくていいじゃん」と。

じゃあ、なんですか、スタンドアロンでも何でもござれジェイソン・ボーンと対決させとけばいいじゃん。

むしろ、『ジェイソン・ボーン/呪われた砂漠の王女』とでもすればいいじゃんと・・・・

リメイク元の「ミイラ再生」(1932年)は当時としては傑作だったでしょうし、ボリス・カーロフの圧倒的な存在感は言わずもがな。

でも今作、そんな人のかけらも出ていません。

ストーリーも、仕掛けも、どこかのゲームや映画で観たことがあるものと目の肥えた方ならピンとくるはずです。

つまり、面白そうなネタをかき集めたキメラみたいな映画です。

いや、使えるアイデアはどんどん用いても構わないんですよ。
それはわたしたちの普段の仕事でも同じです。
でもなぁ、なんだろうな、この中途半端感。。。。

ということで、

販促品や公式サイト、ポスターなんかに「トム・クルーズ史上最高作品」とか書いたコピーライターか、もしくは配給会社の担当者の方へ告げます↓↓↓





トム・クルーズに失礼です。


そんな希望を打ち砕かれたワタクシ文月は、最近未鑑賞の旧作のPOV、モキュメンタリー映画をたくさん観ています。ザ・マミーの帰りにレンタルショップで借りた作品を今回ご紹介しようと思います。

これからご紹介するものは
あ、ホラー映画です。そして新作でもありません。ご注意ください。
旧作で、結構叩かれているもの(≒賛否両論)ですが、個人的にはツボでした。

だって、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』より何倍も面白かったんだもん!!!!
(あ、でも吹替では森川智之さん、中村悠一さん、沢城みゆきさん、山路和弘さんと豪華で素敵な方々が当ててらっしゃるみたいです!!それは観たい!!ワタクシ、字幕でしたから。逆に言えば、それだけですが(汗))

立て続けに全部観てしまいました・・・・


という訳で、本編。


配給会社の方、

あぅ、ごめん ごめんよぅ、ごめんよぅ、ごめん


※出典:カルト的名作「ムカデ人間」より。
こういうのを史上最高とか言うんだよ・・・


◆V/H/S  三部作 感想◆


・V/H/S シンドローム
評価/オススメ:★★★☆☆

・V/H/S ネクストレベル
評価/オススメ:★★★★★

・V/H/S ファイナル・インパクト
評価/オススメ:★★☆☆☆

総合評価/オススメ:★★★★☆
V/H/S ネクストレベルが牽引

◆synopsis◆


・V/H/S シンドローム



・V/H/S ネクストレベル


・V/H/S ファイナル・インパクト


◆comment◆

粗いけど、面白い!!!!!!
この映画を3本一緒にご紹介できる理由は、
大枠の物語、設定は完全に無視して構わないからです。

いわゆるファウンド・フッテージ形式の映画で、
もっと解りやすく言いますと、

ジャンルもモチーフもバラバラのオムニバス形式の短編が詰まった作品なのです。

1話完結型。
そして、観る側にほとんど解説や説明なんてなしに、ぶっ込んできます!!!!

素敵です。

作品全体の解説としては、日本でもおなじみ呪いのビデオ系であり、
大枠の物語の主人公たちはひょんなことから、山のようなVHSビデオを発見。

主人公たちは訳の分からない恐怖映像の数々に戦慄していく、
あるいは観ているワタクシたちは衝撃≒笑撃の展開にワラワラしていく。

手ブレはヒドイし、よく目を凝らさないと見えないし、意味が解らない、なんて
声がレビューでも上がっています。

でも、これって、製作陣がある狙いのもとに演出しているだけです。

それは取りも直さず「素人が偶然(あるいは意図的に)撮った」というものです。

この映画って、各話(という言い方をしますが(笑))
それぞれ別の監督が撮影しています。
それもその筋では気鋭の方だったり。
彼らも低予算の中で、実験的に創りたい作品をテストしているようなものでして。

それだから、当たりハズレ、好き嫌い、そんなものは気にしないで、
自由過ぎるくらい自由に作っています

とにかく、観て欲しい。
そして各話を楽しんで欲しい。
観ること、それが一番です!!!

ただし、全部を解説すると日が暮れてしまう・・・・
そんなこともあり、今回は各話を極力余計な言葉を排してご紹介、
個人評価を列挙したいと思います。

※補足
作中では流れで各話が流れていきます。
よって、これから記事にする各話のタイトルは公式サイトに準拠ていますが、
劇中明確に紹介されることはありません。
原則テープが切り替わる時、それが次話への切り替りを意味しています。


<V/H/S シンドローム>



記念すべき1作目。
R指定されています。グロいからではなく、エッチィからです(笑)

総評:荒削りだけど、面白い話はありました。
ただし、最終話でミエミエの特殊効果使っちゃったのはだめ。
あれなきゃ、良かったのになぁ。


●各話紹介

『TAPE56』
導入です。今回の主役たちのご紹介と、あの館への道のり。
ちょっと長いかなぁ。


『AMATEUR NIGHT』
・評価/オススメ:★★★★★
・下心丸出しの若者たちが夜の酒場でお持ち帰りしたのは・・・・・・
ちょっと展開がダルいのですが、悪魔の純愛(笑)心に撃ち抜かれることでしょう


『SECOND HONEYMOON』
・評価/オススメ:★★★☆☆
・録画されたビデオは新婚旅行に出かけたふたりのラブラブ旅行記となるはずでした。
でもちょっと治安の悪い街に泊まった夜に、ドアをノックする音がして・・・・
つーか、お前らなんで結婚したの!?
まさに外道!!!


『TUESDAY THE 17TH』
・評価/オススメ:★★★☆☆
・4人の若者たちが遊びに行ったとある湖畔。
その湖畔に面した森では過去に凄惨な事件があったそうな・・・・
こ、光学迷彩!?!?!?!?
つーか、このゲームどこで売ってるの?


『THE SICK THING THAT HAPPENED TO EMILY WHEN SHE WAS YOUNGER』
・評価/オススメ:★★★☆☆
・遠距離恋愛中のカップル。ビデオチャットの会話をよく聞くと、彼女は最近変な物音に悩まされているらしい。そして腕には謎のコブが・・・・
つーか、どうやったらそういうものを気づかれずに身体に入れられんの????


『10/31/98』
・評価/オススメ:★★☆☆☆
・ハロウィンパーティーに行った先で繰り広げられていたのは、別のパーティだった。
変な正義感が仇となったパーリーピーポーフィーバー。
だから、引き返すなって!!!!


<V/H/S ネクストレベル>



前作の反省(笑)踏まえた続編。

総評:この三部作の中でネクストレベルが
一番洗練されており、面白く、エグい。
これからこの作品を観られる方は、ネクストレベルを最初に観たほうがいいですな。


●各話紹介

『TAPE 49』
おなじみの導入です。
今回の主役は探偵の二人組。
助手のお姉さんが異常に可愛いのです。


『PHASE 1 CLINICAL TRIALS』
・評価/オススメ:★★☆☆☆
・最近、ネットの記事で義眼にカメラを埋め込んだ人の話題を見ました。

眼球を失った男 小型カメラを瞳にし サイボーグめざす カナダ

ネタとしてはそれです。カメラを目に埋め込んだことで、「わたしにも敵が見える!」となった男のお話。
何このあり得ない言い寄られ方(汗)


『A RIDE IN THE PARK』
・評価/オススメ:★★★★★
・ゾンビです。あとは察せよ!!!!という作品。


『SAFE HAVEN』
・評価/オススメ:★★★★★★★★★★!!!!
・個人的には本作の中で一番イカれている作品。
あるカルト教団の施設に取材に出かけたクルーたちは、狂気に満ちた状況に陥ることになる。
ホラー版の「サクラメント 死の楽園」と言えば察しがつく方もいらっしゃる。
ま、クルーたちもゲス(笑)だったしな!
リアル北斗の拳が一瞬観られるのも魅力。
あ、あべし!!



ぱぱぁ。

もう一度言う、

ぱぱぁ。


『SLUMBER PARTY ALIEN ABDUCTION』
・評価/オススメ:★☆☆☆☆
・笑撃の問題作。ぱぱぁにやられた後のお口直し程度の作品。
ドッキリクルーみたいな動きじゃなくて、「彼ら」ももっと普通に動くと思うよ。
さっさと逃げろって!!


<V/H/S ファイナル・インパクト>



調子に乗って製作したとしか思えない作品。

総評:ネットで大部分の方がレビューされているように、
別に観なくても良い作品。
(この作品だけ、ネットの配信もないようだし(汗))

ただここまで観てしまったワタクシとしては、最後まで付き合うという
劇中の主人公たちと同じ気持ちになっているのでした・・・・


●各話紹介

『Vicious Circles』
おなじみの導入。今回の主人公にはまったく同情の余地はありません。
ただし、彼女どうやって誘拐されたの?!?!!?


『Dante The Great』
・評価/オススメ:★☆☆☆☆
・いきなりこれかい・・・・とちょっと萎える方もいるかもしれない。
ある売れっ子マジシャンの秘密。
このドクター・ストレンジもどきがっ(笑)


『Parallel Monsters』
・評価/オススメ:★★★★☆
これだけは面白い(笑)平行世界への扉を開けてしまったある男の発明。
そこにはなんと「あちら側」の自分が立っていた・・・・
驚きのまま、好奇心からお互いの世界を見て回ることにしたのだが・・・・

おっきしちゃったぞ!が洒落にならない展開に笑撃の最後。
うーん、美味しかった。

どこの世界でも、奥様を怒らせてはいけません。


『Bonestorm』
・評価/オススメ:★★★☆☆
・スケボーでクールなビデオを撮影したかっただけの若者たち。
メキシコのとある場所で撮影を試みたのだが、妙な格好をした女に声をかけられて・・・・
後半はただのアクションゲームです。
ある意味クールな撮影できたじゃん(笑)
でも、あの女やあの連中の出で立ちに少し期待したワタクシが馬鹿だった!!


いかがだったでしょうか?もしも最近の大作に少々食傷気味だというそこのアナタ。
旧作探訪の度に出かけられるのも一興かと思います。

あぁ、まだ観ていない映画たくさんあるなぁ。





またお会いしましょう。


2017年映画鑑賞 136~138本目



◆overview◆

・原題:V/H/S
2013年公開
・上映時間:116分

・監督:   
アダム・ウィンガード
デヴィッド・ブルックナー
タイ・ウェスト
グレン・マクエイド
ジョー・スワンバーグ
レイディオ・サイレンス


・原題:V/H/S 2
2013年公開
・上映時間:96分

・監督:   
サイモン・バレット,
アダム・ウィンガード,
エドゥアルド・サンチェス
グレッグ・ヘイル,
ギャレス・エヴァンス,
ジェイソン・アイズナー


・原題:V/H/S: VIRAL
2014年公開
・上映時間:82分

・監督:   
マルセル・サーミエント
グレッグ・ビショップ
ナチョ・ビガロンド
ジャスティン・ベンソン
アーロン・ムーアヘッド

2017/07/23

ウィッチ/The Witch 感想 ~壊れていく、その恐ろしさを~【映画レビュー】


◆ウィッチ/The Witch 感想◆


評価/オススメ:★★★★☆

◆synopsis◆


1630年、ニューイングランド。
理不尽にも住む街を追い出された父ウィリアムと母キャサリンは、
5人の子供たちと共に森の近くの荒れ地にやって来た。
しかし、赤子のサムが何者かに連れ去られ、行方不明になってしまう。
連れ去ったのは森の魔女か、それとも狼か。
悲しみに沈む家族だったが、あろうことか美しく成長した愛娘トマシンが
魔女ではないかと疑いはじめる。
疑心暗鬼となった家族は、やがて狂気の淵に陥っていく・・・。

※公式HPより

※ネタバレ防止に付き、一部文月加筆訂正


◆comment◆

怖い。
こうも簡単に壊れていく、脆い人間達の絆・・・
すべての望みが絶たれていく中で、少女が選択した「救済」
そして交わされる妖しくも神聖なる「契約」

2017/7/22より公開、昨日鑑賞してきました。
文月が今年鑑賞する劇場公開されたホラー作品はどういう訳か、トーンが似ているのです。

本作も『ジェーン・ドゥの解剖』と方向性は同じトーンでありながら
もっと人の心を深く抉ってくる感じの映画です、はい。
空恐ろしさについては本作が勝ります
そして、なんとなんと、本作と『ジェーン・ドゥの解剖』は製作陣など全く関連なのですが、実は共通した事件/出来事をベースに扱っています。。。
2作観られた方にはお解りと思いますが、面白いですねぇ。

★文月の『ジェーン・ドゥの解剖』レビューはこちら↓↓↓↓
ジェーン・ドゥの解剖 感想~解剖ホラーってドヤ顔で名付けた奴、前に出なさい~【映画レビュー】

本作は一言で言うと、アメリカで「実際に起きたある事件」のその起源を当時の記録や資料などをもとに描いているのですが、ホラーとしての恐ろしさというよりも、
冒頭でも書いたように、

人間の絆というものが、たとえ家族であっても、あんなにも脆く崩れ去っていってしまう恐怖を描いているのです。

目に見える恐怖とは別の恐ろしさを感じます。
この映画の気持ち悪さを表現するのに他の作品の名前を出しますと語弊があるかと思いますが、『冷たい熱帯魚』(2010年)『呪怨』(2000年)にも似た狂気を孕んでいます。
※予告動画のリンク貼ります。
※『呪怨』が最も狂気に満ちているのはオリジナルビデオ版だとワタクシは思いますので、こちらをあえて紹介しました。

単純に怖いと思わせることのできるグロいシーンばかりを並べることなく、かつ、効果的に使っている点はドラマを引き立たせてくれます。

最も得体の知れなくて、おどろおろどしい、人間の闇の話。

それがこの映画で観るべき主題です。

魔女、悪魔というものはどこか別の世界からやって来るものではない。
それはいつもわたしたちの側に知らぬ間に寄り添っていて、弱く脆い人間の心に入り込んでかき回す。誰もが持ち得る狂気こそが、それを生み出してしまう。。。。

もの凄く可憐な天使のようなアニヤ・テイラー=ジョイ演じる主人公ら家族が見舞われる事件は当時としても(あるいは現代も)起こり得るものですが、堰を切ったように続く救いのない出来事の連鎖は、観ている我々をも「狂気」を覚えさせるのに十分です。

敬虔なキリスト教徒であるがゆえに、「狂気」に歯止めをかけられなくなる家族。

※『スプリット』とは印象が全く変わりますね!!!まあ、どちらの作品でも幻想的な容姿をしていますが♫

そして、実はそれをずっと観ていた『ある存在』

それは直接手を下すことなく、純朴な家族をひとりひとりとまた苦しめ、狂わせる。
自らの娘を『魔女』だと決めつけていく。

全ては生娘(純粋な魂)を手に入れるために巡らされたという巧妙な罠だったのです。

家族を繋ぎ止めている『父親』の存在。
ソレにとっては最も邪魔な『父親』は最後まで立ち向かう勇気と信念を持っていました。
それが無残にも倒された時、家族は離散します。

この家族が壊れていく様って、社会のいろいろなものを暗喩している気がして仕方がないのです。

すべてが壊れた後に、耳元に聞こえてくる悪魔の囁き。
それが本作の最大の見所になるのですが、最後の最後まで正体を明かさないところが安っぽくなりかねない作品のリスクを見事に回避しています。

あぁ、そう言えばこいつは家族の側にいた。
オカルトに詳しい方ならピンとくる姿で、そして巧みに家族の側にソレは潜り込んでいたのです。
ずっと狙っていたのです。

そして始まる狂気の宴。

魔女とは、どこからかやって来るものではない。
生み出されるもの、望まれて現れるものだと。

つまりは人間の闇が生み出した存在なのです。

ソレは、耳元で甘い言葉を吐き、背中をそっと押しただけ。

この映画の鑑賞直後からワタクシは昔見た、ある一枚の絵画が頭に浮かんできてしまい、
それが離れません。

The Nymphaeum (1878)
ウィリアム・アドルフ・ブグロー作の絵です。

ギリシャ神話に登場するニンフという精霊を描いた絵画です。
ニンフは時として、森のなかで旅人を魔力で惑わせたり、取り憑いて正気を失わせることもしていたようです。

いわゆる醜い魔女とは象徴として作られたアイコンであり、人を狂わせる(そして悪魔が喜ぶ)には「官能的な美しさ」が必要なのでしょう。

救いを求め、受け入れたもの。
結果を想像しようにも、YESとしか言えないようにあらゆる望みが絶たれる不条理さ。
たとえ相手がどのような存在であれ、弱い人間は「苦しみ、悲しみ」から逃れたい。
つまり現実というもの恐ろしさをわたしたちに突きつけているのでした。

ちなみに、本作の狂気と妖しさを見事に表現しているアニヤ・テイラー=ジョイさん。
本年公開の『スプリット』(M・ナイト・シャラマン監督)で一気に知名度が高くなりましたが、実は本作での演技が評価されて『スプリット』に抜擢されたのです
製作も公開も本作のほうが先。
日本公開が逆なため、誤解される方がいるかもしれないので、補足させてもらいます。


あ。。。いつの間にか、昨年の鑑賞本数到達まであと5本になってる・・・

2017年映画鑑賞 132本目

◆overview◆

・原題:The Witch
2015年公開(日本公開2017/07/22)
・上映時間:93分

・監督:ロバート・エガース  
・脚本:ロバート・エガース

・メイン・キャスト
アニヤ・テイラー=ジョイ
ラルフ・アイネソン
ケイト・ディッキー
ハーベイ・スクリムショウ
エリー・グレインジャー
ルーカス・ドーソン



2017/07/01

ディストピア パンドラの少女 感想 ~子供がまだ『喰って』る途中でしょうが!~【映画レビュー】

[映画感想]

◆ディストピア パンドラの少女 感想◆


評価/オススメ:★★★☆☆

◆synopsis◆


真菌の突然変異が起き、感染した人間は思考能力をなくし、生きた肉のみを食すハングリーズと化した近未来。
爆発的に蔓延したその奇病により、人類は絶望の危機に瀕し、残った少ない人々は安全な壁に囲まれた基地内での生活を余儀なくされていた。
そんな中、イングランドの田舎町にある基地ではウィルスと共生する、二番目の子供たちセカンド・チルドレンの研究が行われていた。
その子供たちは感染しているにもかかわらず、思考能力を維持し、見た目は人間の子供そのものだった。
彼らから、ワクチンを作り出そうと模索する中、子供たちの中に高い知能をもった奇跡の少女メラニーが現れる。
彼女は人類の希望となるのか―絶望となるのか。

※公式HPより

◆comment◆



すみません。
邦題変更してくださーーーい!!!
配給会社がトンチンカンなタイトルとかネタバレに直結する副題をそのまんまつけてどないすんねん(汗)

2017/7/1 日本では本日から公開です。
それにしてもディストピアって、誰がメインタイトルにしてしまったのか。
副題のパンドラの少女も、なんで加えてしまったのか・・・・
あぁ、これ原作の邦訳版のタイトルなのか・・・・。
そもそも原題を紐解くと、そういうことになるのかぁ。。。。
でも、入れなくていいよなぁ。。。。
だってこれからチケット買って(もしくはそれなりの手続きで利用料金払って)観るんですよ。

もっと言うとタイトル決定した人たちは『ディストピア』って、言葉ちゃんと理解しているのかなぁ・・・・。
もしくは製作陣にも確認したのかなぁ・・・
あえて邦訳版のタイトル省くとか配慮したほうがよかったのに。
そのままポンっとのせちゃったのだろうけど。


この作品はディストピアではなく、人類の終末を描いた物語です。はい。
もっともっと、言ってしまうとゾンビというコンテンツは出てきますが、ゾンビ作品には入れられません。
たぶんホラーとは違う方向性のお話ですよ、コレ。

もの凄くこじつけて、冒頭の導入がディストピアらしく(これでも屁理屈になるかぁ)映らないこともないですが、
それとも・・・・エンド??
だけどなぁ、何度思い返しても「ディストピア」とは結びつかないんだよなぁ。
ワタクシの理解力がないのかなぁ。。。。
誰にとってのディストピアなのかなんだよなぁ。
あの子らが言ってみれば管理されていたのはむしろ正当な理由だものなぁ。

こういうぶん回し感はむしろ『メッセージ』(本年日本公開 原題:Arrival)にも近いものを感じます。
(宇宙人との遭遇という出来事を通して、実は本題が別の所にあったという意味で)

このあたり、鑑賞後に肩透かしをくらう方も多いでしょうからご注意ください。

ワタクシも『ドーン・オブ・ザ・デッド』(04年)や『28日後』(02年)『28週後』(07年)の際に「これこれ!!」って感じた絶望感や終末感にトリップするつもりでしたが、事前に原作をきちんと読んでどんな話かを理解しておけばよかったと思いました。
まぁ、楽しみだと感じた映画ほど、あえて情報収集しないで臨むのが好きなので、仕方がないですな。自業自得です。

ブラピたちがゾンビ小説の衝撃的傑作「WORLD WAR Z」の原作をこねくり回した結果、全然違う話やんけ!としてしまった事例もあるので、いい意味でそちらを期待していたのですがね。文月は断然「WORLD WAR Z」原作派です。原作は読み返しすぎて擦り切れてるから今月読書用に新しいの買います。

ところで映画に限らず、物語のタイトルって本当に大切だと思います。。。。
タイトルや副題で物語のネタバレをしてしまうのはどうかなぁ。

このあたり、ワタクシも個人的につぶやいてきましたが、最近特にひどくないですか?
ちょっと騒動になったのは秋に公開予定の「ドリーム 私たちのアポロ計画」が記憶に新しいですね。
※参考記事(リンク貼ります) ITメディア様
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1706/09/news113.html

エヘン、あえてお話します。

原作をすでに読まれた方にとっては、答え合わせの作品として観ても良いかなぁという感じです。
そして原作に触れていない方は、原作をご覧になることをオススメします。
さらに加えると「パンドラ」っていったい何を意味しているのかご存じの方はもう・・・・ぶ、ぶべら!!!!

むしろ原作を読まれたほうが、驚きも、考えさせられるものも多いのではないでしょうか?
このあたり、トンチンカンなメインタイトルと副題を決められた方たちが、
公式HPの情報開示の仕方も含めて自ら結末をバラしているようなものなので、致し方ないです。

※どうでもいいですが、セカンド・チルドレンとか「アスカ」ではありませんので
ご注意を。(おそらく原題ではチルドレンズだろうな)

それではこの物語って何も魅力はないの?
いいえ、メッセージは確かにあります。

この物語を象徴する言葉は「淘汰」であり「選択」というワードです。
描かれる崩壊した世界はそのままモラルや善悪が混沌としてしまった今を象徴していいて、それでもその混沌の中から生まれた「選択(決断)」の是非がキーポイントになります。

結局のところ、人類に火をもたらしたプロメテウスに激怒したゼウスが人類に厄災をもたらすために女性をつくり「すべての贈り物」(容姿、能力、魅力など、そしてピトス)を与えられた彼女が何をしてしまったのか?
という神話を下地に、「生き残る」という当たり前の生存本能を持った「次世代の子ら」がどんな「選択」をしたのか?
わたしたちは何を彼らから得ようとし、彼らは何をもたらしたのか?

今年度わたくしが個人的に見てきた映画は結末は違えど概ね同じようなベクトルを向いているのかなぁと感じます。
「パッセンジャー」然り、「メッセージ」然り、「ローガン/LOGAN」然り、そして本作。

「淘汰」と「選択」という言葉を軸にこの作品を観ることができるのであれば、一見地味だけど実は魅力的な物語であると受け止めることもできるのではないでしょうか?

ラストに至るまでのイベントは逃避行を続ける小さなグループ内での出来事というカタチを取りながら、下地になる神話のエッセンスが濃厚に見え隠れします。
もちろん、人類の命運を担うほどの研究をしているという設定の割に脆弱過ぎる環境に彼らがいることや、
最大のキーポイントである「この物語のパンドラの箱」が、確かに幻想的ではあるけれど「あんなものなの?」とツッコミどころもたくさんあります。

あれが何なのか解っているなら、世界はなんで放置してんの??
絶対解明されてるだろーが!!!なんか手を打てるでしょ!!!

と、絶対に思うだろうし。

セカンド・チルドレンを隔離して研究しているのは解るけど、人類が滅亡するかしないかの切迫した状況で、彼らを「人間的に育てる」→研究に「人道性」が介入し→結果、研究が瓦解してしまう・・・・
というのは有り得そうだけど、現実味が薄いのでは?と思います。
そこまで逼迫した状況ならむしろ問答無用でしょうな。

しかしながら、徹底してギリシア神話を下地にしている本作。
この象徴的な説話(日本語副題のあれです)の通り、重要な選択(決断)を迫られる3人の主要人物が結末からすると『全員女性』でしかもそれぞれ『若年・成年・熟年』と世代が見事に別れているのには唸りました。

ゾンビホラーだと思って観てしまうとこの物語の本当のところを観るのは難しいです。
文月も「なんだよこれ??全然怖くないし」と呆然とした口です。
この物語はホラーではありません。
そしてディストピアでもありません。
時代も世代も大きな流れの中でどうしようもなく移り変わっていく、どんなにあがいても淘汰されていく、どれぞれの世代がそれぞれ最善と思われる選択を迫られ、その結果もたらされるものをどう受け止めるのか?
そんな思考実験をした物語なのです。

人類に繁栄をもたらした『火』が象徴するのは『力』です。
その『火』がパンドラに渡った時・・・
この物語の最大の皮肉はそこです。
ラストシーンに希望を見いだせる人がいたとしたら、それはおそらく「次世代の人」なのでしょう。
少なくともワタクシには希望は見いだせませんでした。
ディストピアではなく、彼らは桃源郷を作ってしまったのだと。
むしろそういうタイトルにしたら唸ったのだけど。


2017年映画鑑賞 104本目

◆overview◆


(原題:The Girl with All the Gifts)2016年公開(日本公開2017/7/1)
上映時間:111分
・監督:コーム・マッカーシー
代表作:SHERLOCK Season3 三の兆候など
・脚本/原案:マイク・ケアリー

<メイン・キャスト>
セニア・ナヌマ
ジェマ・ア—タートン『アンコール!!』(2013)
グレン・クローズ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
パディ・コンシダイン『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2015)


2017/06/03

ラスト/ナイト 感想 ~いや、だから窓とカギ締めろッテンマイヤーさん!!!!~【映画レビュー】

◆ラスト/ナイト 感想◆


評価/オススメ:
(↑↑↑↑書き忘れではなく、★があげられません)


◆synopsis◆


そんなものはありません。
後述します・・・・


◆comment◆


これ予算と時間無かったんだよね!?!?!?
もしくは急な日程変更か何かで3時間ぐらいで撮影したんだよね?
そうか、これパイロット版と製品版間違えたんだよね!!!
配給会社も内容確認してなかったんだよね!!!
ここから本編あるんだよね???

(激しく注意)紀里谷和明氏の映画ではありません。


ご機嫌いかがですか?デスキャンサー文月です。
6/2の夕方、仕事帰りにTSUTAYAの新作コーナー置かれたこの映画を
手に取ってしまったのがワタクシの「ラスト/ナイト」の始まり。。。。。
(6/2レンタル開始でした。新作料金払ってしまいました・・・・)

・・・・後述しますが、力尽きてしまい説明ができません。
イタリアンホラーなのですが、

見事にやられました。
日本では劇場公開していないようでしたが、その理由は明らかDEATH

どうでもいいですが、主演のアイリーン・ブランディ嬢が
パッと見た感じで、ステファニー・ヨーステンさんとタブってしまった。
ステファニーさん、アイリーンさん、双方のファンの方すみません(必)


笑撃です(DEATH的な意味で)。
彼らにはパワーゲイザーを使わざるを得ないDEATH。
破綻してます。
えぇ、これは想像の遥か上、地表からそうですねぇ、冥王星ぐらいまで上の映画でした。

ラスト/ナイトとは、決してゾンビ映画ではなく、観た者を終焉に導くヒロインによるコンフューズホラー映画です。

ローガン/LOGANを鑑賞後の素敵な余韻消え去りました。
あなたを最後の夜にいざなうこと10000%間違いないでしょう。。。。。

ワタクシ、まさしくこんな感じ↓↓↓↓


本当に10分もたなかったDEATHΣ(´∀`;)

不本意ながら、道連れをつくりたいがために(笑)本作を紹介いたします。
まずビジュアルをどうぞ。



まず原題が最高です。
『ALMOST DEAD』
→見ている側が「死にそうに」なる映画という意味ですΣ(´∀`;)
秀逸です。製作側の意図通りになるでしょう。。。。

そして、この邦題と続くコピーが傑作です。

『ラスト/ナイト』
~世界が終わる夜 たった一人の夜~

お断りいたしますが、世界の終焉とは劇中一言も言及されていませんし、ましてやたった一人ではありません。
むしろ終焉するのは視聴者の方です。

予告編はそれなりに、盛り上がっていますよ。。。。
ワタクシも前日の夜に予告編を見た口です。

しかし、ある種の怪しさを感じた方もいたはずです。

その通りだったということDEATH。。。。。。

恐怖もありません。。。。

前々回、「ドントブリーズ」をどこにも連れて行きはしませんとコメントしましたが、
映画としては

ドントブリーズ  ラスト/ナイト

です。ドントブリーズ、本当にごめんなさい。
『>』がこれ以上大きくならないのですがΣ(´∀`;)
フォントのサイズにしてみれば500ptぐらいの大きさにしたい心境です。


では?この作品をどのように愉しめば良いのか???
せっかくなので、もう一度見直してみました。。。。。

あ、ヒロインの致命的なおっちょこちょい具合をハラハラしながら見守り、応援すればいいんだ!

これです。

ストーリー


目覚めるとわたしは拘束されていた・・・・・
(開始約15秒でこれDEATH)
あたりは暗く、何も見えない。
ここは・・・・、どこ?
自動車の助手席に無造作に座らされているわたし。
身体を動かそうにも両手両足をテープで縛られていたし、身体中がひどく痛い。
運転席に目をやると、そこには血まみれの女がぐったりとハンドルにもたれかかっている。
この人・・・・誰?!
どうしてわたしがこんな所にいるの!?!??!
・・・・・そして、わたしは誰???

って、オイΣ(´∀`;)

この話は、これが全てだと言っても過言ではないです。

『は?』と思われたアナタ。

これは冗談ではないのDEATH。
本当DEATH。

~状況を整理します~

ヒロインは記憶を失っていて、自分が誰で、どういう経緯で、夜の森で木に正面衝突したらしい自動車に拘束されながら載せられているのか解らない

②彼女はなんとか拘束を解くが自分が誰で、どうしてここにいるのか解らない

彼女はなんにも思い出せないし、隣にいる女の人のことも解らないし、解ろうともしない。

彼女はとにかく解らない。世界が壊滅的なゾンビアポカリプスを迎えて久しいらしいのに、彼女は実はただの市民ではないのに、博士号持っているのに、世紀の大発見をして貢献しているのに、思い出せないし、解らない

彼女は誰がなんと言おうと、絶対に何も思い出さないし、もうなんでもいい。明らかに自動車の破損はそれほどでもなさそうなのに、絶対に動かない。

⑥2016年だというのに、手元に唯一ある重要なアイテムである携帯電話で通話しかしない。ガラケーとは言えきっと地図くらい見られるだろうけど、彼女は解らない

⑦実はヒロインが居る場所のすぐ近くに知り合いがいて、せっかく会えたのに、
車の中に入れない。明らかに相手は彼女を知っているのだけど、絶対に助けない
なんせそいつはゾンビの大群に追われていたし、彼女は解らないから

⑧ゾンビはなぜか非常に物分りが良い。というのも、彼女を集団で取り囲んでも、
ふと思い出したように襲撃を止める。きっと彼女は何も解らないから、襲っても面白くないのだろう。それでも仕方がないから、何度か手を伸ばして、友達の輪に入れようとしてあげる優しさを持っている。

彼女は何も解らないし、何も思い出せないから、唯一の安全地帯である自動車のドアのカギをすぐに開けるし、ましてや暑いのかどうだか知らないが、クレッシェンドイベントで半開きにされた車の窓もそれほど気にしない。そこからゾンビが手を伸ばして来ても、解らないから泣く。
閉じればいいだけだろーが!!!!!

⑩これだけ世界中で映画にされているんだから、ゾンビの知識ぐらいはあるだろう。
ましてやあんたは超インテリの博士でしょうが!!!!
しかもCDC、疾病予防管理センターの研究員だろうが!!!
だけど「死んだ人もゾンビ化するかも知れんから、一緒にいちゃダメだ」というくらい今時小学生でも知っていそうなのに、絶対に思い出さない
だから襲われて自分も感染しても、どう対処したら良いのか絶対に解らない

本当に、おっちょこちょいなんだから。

ま、ワタクシは「もしかしたらヒロインは誰かに陥れられているのかな?」と初めて観た時には好意的に考えたのですよ。この辺、SAWとかの感じです。

というのも取っ替え引っ替え鳴る携帯電話から、一方的に状況を伝えられ、考える余地もなく「信じ込まされているのでは?」と。

連絡してくるのは、「自称、肉親(妹だか姉だか、ワタクシも思い出せない)」、
「自称、護衛の州兵(軍曹)」、「自称、知り合いの博士」の3人です。

しかし、誰一人として緊迫感がない。

肉親はとりあえずキレているし(この人も博士らしい。研究員ってみんなカルシウム足らないのかね?)
護衛の州兵とやらは、AIアシスタントみたいに棒読みだし、現代の米軍の装備があれば恐らく容易に人を探せるだろうけど、全く役に立たない。絶対に彼女を見つけない。
それにヒロインが重要人物 VIPであるのに、護衛が州兵って(⌒-⌒; )
特殊部隊とかいないのかよ・・
最後の知り合いの博士は一番の助けになるはずなのに、ヒロインの責任で「ラスト/ナイト」を迎えてしまっている。

そういう背景もあったから、きっと彼女は博士だと思い込まされているのだろうと。

だけど、そんなのどうでもいいのです。

ヒロインは絶対に、絶対に、何も解らないのだから。

基本的に電話の指示通りに動くのだけど、おっちょこちょいだから、ウソつく様な事態になるんだよね!!!ほんと、可愛いんだから。

この映画は、終始、解らないヒロインと一緒に混乱をするしかないのです。

劇中、どうしてヒロインが拘束されていたのか?そして彼女が生存するための重要なアイテムについては明らかにされます。

その理由を知っても、きっと彼女『が』何も解らないから、こんな事になったのだろう
ワタクシも最後までヒロイン寄り添うことができず「ラストナイト」を迎えてしまったの
DEATH。

ごめんなさい。すごく可愛いらしいので、見捨てたくなかったのだけど。

もうダメDEATH・・・・・



たぶん、彼女は本当に事故に遭ってしまい、生死の境を彷徨っていて、その過程でこんな悪夢を観たのでしょう。

だから、教訓も、救いも、なにもないのです。

夢なんだから。。。。

アンタ、絶対に途中で思い出してるだろ!!!!!


と、いうことで、新作料金を支払うくらいなら、そのお金でマクドナルドに行くか、
同じ日にレンタル開始をした、ドクター・ストレンジを借りられることをオススメします。
ワタクシはこれからストレンジ博士と再び旅に出てきます。

が、あなたもラストナイトを迎えたい方、もしくは超必殺技を放てる技量のある方は、
ご覧になってもよろしいのではないでしょうか?

レンタル商品なので、くれぐれもディスクを破壊したりしないでください。

「こんな彼らにワンチャンスありますか?」

・・・・これは、ない。

パトリオット・デイに期待♫

はぁ、昇天しました。


またどこかで、お会いしましょう。

2017年映画鑑賞 94本目


◆overview◆



・原題:ALMOST DEAD 2016年公開
・上映時間:83分
・監督:ジョルジョ・ブルーノ
代表作:『The Perfect Husband』(2014年)
・脚本:ダニエル・ペイス
          ダヴィデ・キアラ

<メイン・キャスト>
アイリーン・プランディ
ショーン・ジェームス・サットン
ゲオ・ジョンソン

2017/05/20

ジェーン・ドゥの解剖 感想~解剖ホラーってドヤ顔で名付けた奴、前に出なさい~【映画レビュー】

◆ジェーン・ドゥの解剖 感想◆


評価/オススメ:★★★★☆


◆synopsis◆

ある一家が惨殺された家の地下に埋められていた裸の美女“ジェーン・ドウ”の死体。
彼女の検死を行うことになった、検死官・トミーと息子のオースティンがメスを入れる度に、
その死体に隠された“戦慄の事実”が判明し、次々に怪奇現象が発生する。
外では嵐が吹き荒れる中、遺体安置所という閉ざされた空間で逃げ場のない恐怖がはじまろうとしていた……

◆comment◆

そうです。そうです。 こういうのがオールドスクールのホラー映画です。 というか、「怪談」ですな。
スプラッターホラーというより、日本の怪談話に近い薄ら寒さを感じるのではないかなぁと。



視覚的な恐怖ではなく、感覚的な恐怖。 
本人の意思ではなくとも、触れてしまった事によって災いに見舞われてしまう。
 (『呪怨』的な絶望しかない状況)
 望まずとも向こうからやって来てしまう厄介事、その象徴的なもの、その極地がこの映画は投影されています。
 例えばそれは・・・・・
 明日から休暇で気分も完全に休みモードに入っていた仕事の帰り際、もう30秒でオフィスから出る直前、あるいは業務用の携帯の電源に指をかけたその瞬間に無情にも鳴り響く、着信を告げるベルのようだ。 
「うわっ!これは…」 
こういうタイミングで相手が告げるのは、ものすごく高い確率で『ウンザリするほど悪い事態』。 
そうした状況をこの作品に重ねて観てください。 
言ってみれば「仕事をしている僕たちの日常」に潜む、恐怖。それがこの映画だ。


肉感的なとんでもないモンスターが襲ってきて、「キャー」と泣き叫ぶというよりは
耳元で何者かの吐く息を感じるけど、振り返ることはできない。

「怖いな怖いなぁ、なんだろうなぁ。。。。絶対後ろ見られないなぁ。。。」

こんなノリです。

だから、まだ作品を観ていない方への注意点を書かせて頂きます。

絶叫系の作品ではありません。そうしたもの期待されてご覧になると、、、、、ちょっとです。

だけど、元来昔から語り継がれてきた類のいわゆる「怖い話」って、この作品が醸し出しているようなものが多くて、

叫びながら襲ってくる怪物<触れてはいけないもの。タブー。

のような図式で「聞く側」の想像力で恐怖が増幅していくものが多かった。




ゾンビやモンスターが身近になったのは、取りも直さず「商業的」に大量に映像化されたからだ。

もちろんワタクシもそういうの大好き。観ます。

でも「実体」を伴って襲い掛かってくるものが相手に感じる恐怖と、「実体が掴めない」ものに迫られる時に感じる恐怖とでは質が違ってきますよね。

この作品、宣伝やらではやたらと「解剖シーン」ばかりがリアルだとかで取り沙汰されているけど、それは物語を構成する一要素でしかありません

舞台設定がそもそも遺体安置所で、主役のふたりが検視官をなりわいにしているのなら、そうした描写に力を入れることは(これだけ虚構と現実の境目を曖昧にするために発達した特殊技術をもつ)現代では外せないところ。
この描写が曖昧だったりすると途端に「なんじゃこれ」と叩かれることは目に見えています。

確かにあのシーンでは(というより、彼らの仕事ぶりを描いたシーンは予告編のカットだけではありませんが)「うわっ」と嫌悪感を抱くだろうし、見るに堪えないと思われる方がいらっしゃるのは当然です。
そこについては本当によくできていると。

ただし、物語の核心である「彼女の身に一体何が起こったのか?」ということを観ている私達が知るために
彼らが検視官として冷静に医学的に説明をしてくれることは導入としては大変説得力があります。

このあたりの説得力についてもっと砕いて言うと、体調を崩して自分で「何かとんでもない病気かもしれない」と深刻に思い悩んでいたものの、かかりつけの医者に「あぁ、念のため検査しますけど、単なる食あたりですね」と軽いノリで言われ一気にクールダウン。下手するとその瞬間から体調が回復していくなんていうところに通じます(⌒-⌒; )

どういうことであれ、専門家に断言されると妙に納得しちゃうものです。(世の中にはヤブという言葉もありますが)

そういう訳で、導入としては観ている側の主観ではなく、彼らによってこの物語の上で同じスタートラインにパンパンっと背中を叩かれながら並ばされる感じになりますな。



というのも、ここで観る側と足並みが揃わないと話が空中分解しちゃうからなのです。(観られた方はお解りだと思いますが)

その意味では「身元不明の変死体が遺体安置所に運ばれてくる」という設定には一本取られたなぁと。

その過程で明らかになる謎。解剖シーンがないと、この物語の謎にはたどり着けないのです。

みなさん、だから解剖シーンを見て感じる恐怖ではなく、解剖の結果彼女に何が起きたのかを解き明かす事で感じる恐怖がこの物語の主題ですよ!!!


激ヤバ解剖ホラーじゃなくて、「解剖によって明らかになる事実がホラー」なのです。



ここまで我慢して細部を目にされた方。おめでとうございます。
ここからが『謎解き編の開始=本番』です。


この作品、全体のトーンからすれば近年の多くのホラー映画の中では控えめな感じを受けました。


それでも無意識に背後を気にしちゃうような、妙〜な感覚に見舞われたのは、製作側の丁寧なシーンづくりの賜物だと考えます。


作品全体を通した色使いや「ん?んっ?」っと覗き込みたくなるようなカメラワーク(特に解剖シーン)、
もちろん、ある程度のお約束もございますです。はい。


決して派手ではなく、やり過ぎな演出も極力抑えていると、かえってちょっとこれヤバイんじゃないの?ってな感じで
「現実味」が増してくるものです。


一言で言うと、
「これって、あり得そう・・・・」と。


あんなことが起きるには、それなりの理由があるわけで。


ジェーン・ドゥ(名無しの女性)と呼ばれた彼女に何が起こったのか?っていうのも十分謎ですが、


どうしてあの日、あの場所で見つかったのか?と、オープニングまで記憶を巻き戻して考える必要が!?


コンパクトな上映時間のお陰で、まぁまぁクドさのない落とし所でエンディングを迎えます。
これが120分作品だと、ちょっと食傷気味だったかも。



いつもの「オイ!!!」というツッコミがあまり出てこない作品でしたが。。。。。
ダディがちゃんと約束したでしょーが!!


とだけ言わせてください。


まぁ、話の通じる相手だったら、このような事態にならなかったんだろうけど(;・∀・)


ジェーン・ドゥの妖しい美しさも、真相にある意味を添えることになります。



2017年映画鑑賞 83本目


◆overview◆


・原題:The Autopsy of Jane Doe 2017年5月20日日本公開
・上映時間:86分
・監督:アンドレ・ウーヴレダル 
  代表作:「トロール・ハンター」
・脚本:イアン・ゴールドバーグ
            リチャード・ナイン

<メイン・キャスト>ブライアン・コックス「ボーン・スプレマシー」
エミール・ハーシュ 「ローン・サバイバー」
オフィリア・ラヴィボンド「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」
オルウェン・ケリー


2017/05/10

キャリー(2013年) 感想~やっぱり乙女は、怒らせちゃダメ~【映画レビュー】

[映画感想]


◆キャリー 感想◆

評価/オススメ:★★★★☆

(原題:Carrie)2013年公開
上映時間:99分

・監督:キンバリー・ピアース   
 代表作:『ストップ・ロス/戦火の逃亡者』(2008年)
・脚本:ロバート・アギーレ=サカサ
    ローレンス・D・コーエン

★出演者★

クロエ・グレース・モレッツ
ジュリアン・ムーア
ジュディ・グリア
ポーシャ・ダブルデイ



◆summary◆

あの頃はできなかったこと。
今ならできること。
そして、私達なら「こう描く」
映画/ドラマ製作はただでさえギャンブルなのに、より高いリスクを取る手法がある。
リブート、リメイク。
2000年以降とりわけ10年代に入ってからこのワードが頻出していますよね。
新解釈で大成功するもの、そして散っていくもの。
触ってはいけないものが世の中にはある一方で(例えば村上春樹作品の映像化が中世中国の科挙並の難易度だということとか)広く受け入れられる作品もある。
作品とは製作された時代の色を反映するものだから、断続的に過去になっていく「今」を基準にして新解釈しても、オリジナルを覆い隠すことは難しい。
同じ題材を扱っていても出発点が違うのだから「別物」として捉えればいいのだろうな。

本作は知る人ぞ知る1976年公開の「キャリー」のリメイク。
原作はスティーブン・キング。
伊藤計劃の「虐殺器官」のプロローグでもほんの少し言及されている
豚の血を頭からかけられた少女のポスターは有名です。

あの名作を、どうしてこのタイミングでリブートさせたのかを製作陣に問う前に、
というより、ワタクシはあの娘見たさの為だけに(笑)「2013年版キャリー」を
観て、受け入れてしまいました。

少女が大人になる、その瞬間の妖しさを。

◆comment◆

2013年の公開当時観たいなぁと思っいつつも、
ワタクシは「キャプテン・フィリップス」(トム・ハンクス)を劇場で鑑賞していました。そして気にも留めずに月日は流れて2017年に。

ただし「機会があったら観たい」という気持ちが「何が何でも観なくては!!!」と
燃え上がってしまったのは、一重にある女の子と出会ってしまったからでした。

その名をクロエ・グレース・モレッツ嬢、いやもとい、
「ヒットガール」という。

やり過ぎ痛快アクションムービー「キック・アス」(2010年)、「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」(2013年)を昨年末に立て続けに見る機会があって・・・・ゴホン。
というより「キック・アス」を観て(ある休日の13:00過ぎ)、鑑賞後に即「キック・アス2」をレンタルしにTSUTAYAに駆け込んだ(その日の16:00過ぎ)のですがΣ(´∀`;)

ちなみに、キック・アスとキック・アス/ジャスティス・フォーエバーの予告編↓↓


実に様々な方が言及されているように(!!!)、ワタクシも彼女の可憐さにやられたひとりであります。

コスチューム云々の前に、クロエ・グレース・モレッツというひとりの女優の持つ
独特の雰囲気、魅力があって初めて成立する現象ですな。

という訳で、歴史的名作のリメイクだからキャリーを観た、ということは「タテマエ」で
その実、クロエ・グレース・モレッツ見たさにキャリーを観たのが本音です。

ともあれ!!!「キャリー」も「キック・アス」特に2作目のジャスティス・フォーエバーも、少女が大人になるその瞬間の切なさ、危うさ、そして妖しさが作品の根底にあるのだろうと解釈しました。

特にキャリーのカメラワークなんかは、露骨じゃぁないですかΣ(´∀`;)
惚れてまうわ。みたいな。
目の置き所に困る、みたいな。

キャリーって作品はどういうわけか不思議な力を持ってしまった少女が、
普通の少女として淡く切ない時期を過ごしたいという当たり前の思いを無残に踏みにじられてしまうとっても悲しい話なのです。
ワタクシは例えばアンデルセンの「みにくいアヒルの子」やベタなところではペローの「シンデレラ」なんかを想起しちゃうところがあります。
本当は美しいのに殻に閉じこもってしまい、そして周りからいじめられてしまう様には
あ、あのヒットガールがいじめられとるぅうううう!!!
と、拳が固くなっていく。
早く華麗な回し蹴りであいつらをすっ飛ばして!!!
だけど、キャリーはいじめっ子達を前に切なげな表情を浮かべて沈黙するばかり。

母からは罪深いと言われ、自分で自分を持て余し、ある時点までは下を向いていることを当たり前だとしてしまう。
自然とそう思わせてしまうクロエと、何よりもう一人の主役であるジュリアン・ムーアの表情、言い回しには脱帽です。

アンデルセンやペローの童話には救いがあります。
可哀想な少女は誰よりも輝いて行くのです。
キャリーも同じです。
学校一の美男子に(男から見ても、カッコイイわ彼)プロムに誘われ、胸をときめかせるキャリーに感情移入できる人は本当に多いと思います。
キャリーが「普通の女の子の幸せ」を「思い出」を得られるように見守りたい。
シーン毎にそんな気持ちが強くなっていく。
しかしスティーブン・キングというシェフが物語(特に初期の作品)を料理すると
「全く救いがなくなる」のです。

この物語は何よりも替えがたい青春時代というものを汚す権利など肉親である母親にも、もちろん心無いいじめっ子達にも誰にもないと、痛烈に訴えているのだろうなと個人的には考えました。
そしてキャリーが得た不思議な力は「純なるもの」たる若者の心そのものであって、そうであるが故に自身すらも害してしまうものだ、ということも。
それを汚すということはどのようなものであるかを、血まみれのキャリーの姿そのものをもって表現しているのだと。

ホラーというよりも、ヒューマンドラマとして、このキャリーは観るべき作品です。

自分というものを受け入れ、そして違和感を軌道修正しながら生きていく最初の段階を迎えることの難しさと素晴らしさ。
出発点も向かうゴールも同じ方向なのに、作品の色でこんなにも着地点が違ってきちゃうのだよなぁ。
期せずしてキック・アスとキャリーは同じヒロインによる同じ年代の抱える光と影を見事に対比した作品でありました。

あ!いじめっ子役が異様に(笑)板についてるポーシャ・ダブルデイ。
今作品では性悪ガングロギャル(古っ!!)の彼女は、
ワタクシが大好きなドラマ、ミスターロボットでヒロインを演じています。
キャリーでは同しようもない不良娘(マッドマックスにでも出てきそうな)でしたが、ミスターロボットでは可憐なヒロインを演じてます。
観た順番が逆であるため、ミスターロボットで彼女を知ったワタクシとしては本作での悪キャラ振りに驚きました。。。。

みんな、役者だなぁ。

2017年映画鑑賞 71本目

2017/05/06

ブレア・ウィッチ 感想~ちょっ、おまっ!え!?ロケラン持って来い!!~【映画レビュー】

[映画感想]

◆ブレア・ウィッチ 感想◆

評価/オススメ:★★★★★

(原題:Blair Witch)2016年公開
上映時間:90分


・監督:アダム・ウィンガード
   代表作:「サプライズ」(2011年)
     「ザ・ゲスト」(2014年)
・脚本:サイモン・バレット


★出演者★

ヴァロリー・カリー(「ザ・フォロイング」2013年~)
ジェームズ・アレン・マキューン(「オーバードライブ」2013年/「ウォーキング・デッド/シーズン2」2011年)
ウェス・ロビンソン(「ディテクディヴ」(2006年)) 他


◆summary◆

寝かせれば寝かせるだけ味わい深くなるものがある。
ワイン、ウィスキー、古酒、女房に理論爆弾に陰謀ってオイっ。
寝ている時間が20年、30年ともなるともはやそれは世代を飛び越えて
伝えられる過去からの贈り物(Gift)だ。

つい先日起きた大きな出来事でも、数年後には「あの時の出来事」になり、
四半世紀も経てばアーカイブされた「記録上の出来事」になり、
その中のほんの一握りが幸運にも「歴史上の出来事」としてアイコンになる。

伝えられる方法はいくつもあり、どんなものでもデジタルアーカイブできる現代ではなくむしろ過去の方がその種類も手法も豊富に思える。

それ故、カタチも変わりやすい。

よく解らないものは忌み嫌われ、疎まれ、囲い込まれて、追いやられる。
まるで森の中にでも隠してしまうように。

解らないから怪しく感じるし、それが長じて助長されるのは恐怖だ。

その原始的な感覚が事実を覆い隠してしまって、感情的なものばかりを未来へ置いていく。禁忌とは何世代もの間に多くの人達の中を駆け抜けた「思念」でもあるのだ。

触ってはいけないものって、この世の中には確かにあると思う。

ただし触ってはいけないものの中には「解明できるもの」と「そうでないもの」がある。
質が悪いことに禁忌とは人間の心を引きつけてやまない甘美さを含んでいる。

『怖いもの見たさ』という好奇心を。

◆comment◆


面白かったです!

理解するのに2回観ました

いやぁ、爆発的に亜種を産み出したエポックメイキングなこの映画。
1999年の前作から、17年の時を経て「ちゃんとした続編」が公開です。

心霊モノの原則と言いますか、こういう物語の教訓は改めて言うまでもないですが
「死者に限らず得体の知れないものとは興味本位で関わってはいけない」
というものだと思います。

根底は夜道は危ないから明るくて人通りの多い所を行きなさい、ってものと同じ。
自分の身を守るための例え話という側面が強かったのでしょう。

それは取りも直さず関わってしまう人が後を絶えないからで、まさに絶えないからこそ、こうした物語が成立するのですよねぇ。

スプラッターホラーではなく、顔を覆っても指の隙間から見ちゃうような恐怖。
それが程が良い(笑)というか、好奇心をくすぐるのはこのラインの恐怖なんだと思います。故に感じる怖さもちょうどいい。
それに99年の当時も、現代も「誰かが代わりに探ってくれたものを見る」っていうのは観る側からすると想像力を膨らませることができる貴重なソース(情報源)ですね。

ブレア・ウィッチ・プロジェクトって、まさにプロジェクトであって情報途絶下の人間はどうなっていくのか?という「視覚的に感じる恐怖」と、観客が散りばめられた副次情報を自分で調べて「補完していくことでより感じる恐怖」のふたつを意図して創られた一大エンタテイメントだと考えています。
(ま、このやり方はクローバーフィールドでより深まったけど)

今作はどうかというと、、、謎をあんまし深く事前に情報拡散していないところが良かった。

※注意※本作は是非、前作をご覧になってからお楽しみください。
一見さんお断りな頑固親父のラーメン屋的雰囲気があり、好きです♫

物語はあの惨劇から時が経った現代。
前作の主人公ヘザーの弟ジェームズがyoutubeで偶然見かけたある動画が見つけたところから始まります。
キテるよ、うん、この動画の雰囲気、よろしい。
前作の最大の謎であるあの「ファッキン・ダンジョンハウスin the hell」じゃないっすか。
今作は「ブレアウィッチ」を探しに行くのではなく、「失踪した姉ヘザー」を探すためにパーティが組まれます。
もちろん当時よりも進化した装備がデーンと出て来る様には、さぞかし前作よりも素晴らしい旅になること請負なし!と期待に胸が膨らみます。
ドローン、アクションカメラ(一人一台)、GPS、無線、コンパクトデジカメ。
ジェームズの友人2名とカメラマンの女性。そしてあと2人が加わる大所帯。
あぁ、じゃあ今回は楽勝だって空気がプンプンです。

でも、ちょっと待て・・・・

冒頭で流れたテロップを思い出せ。

そして、後は察せよ。

そうか、そうか。

この世ならざるものが、フェイクであるかも?って不安を煽ったり、
現代装備がどこまで事態に対処できるのかってのもキーポイントだったりと芸が細かい。

これはブレアウィッチなんだと観る側に(森に踏み入った彼らに)視覚的に教えてくれるのはありがたい(冷静に考えると、現実だったら粗相するぐらい怖い)

それに「見えすぎない」ところも画面から目を離せなくするのに効果的。
今作は堰を切ったように異常事態の強襲作戦が始まる分、途中だらけ気味だった(でも状況理解のためには必要だった)前作に比べると「寄せてきてる」感はありました。

踏み入っては行けない場所って、あるんだよ。
知らないほうが良いこともあるんだよ。

でも、もはや魔女伝説じゃなくなってますやん。。。

暗い森って、どうしてこんなにも人の恐怖を掻き立てるのか。

夜中カーテンを閉め切り照明を落とした部屋の中で、是非ヘッドフォンを着けてお楽しみください。

この映画はこれでいいのだけど、アレ出しちゃいけないんじゃないかなぁと少しだけ残念なものをワタクシは観ました(汗)

特にラスト3分―
え!?アンタ誰!??
白パ○×△!?!??!?!?!?
アンタRECから来たの!?!?!録画してるだけに!?!?
って、ロケラン撃つんだー!!!!!!
え、3時間クリアしてない!?!?!
「本当にごめん」じゃねぇよ!?!?!
あ、あべし!!!
(inspired by いろんな名作)

あぁ、謎は謎のままが一番良いのだ

発端となったyoutubeの動画も無駄になっていない。
ワタクシもちゃんと拾いましたよ。

鑑賞後にはきっとgoogle先生が活躍するでしょう。

禁忌に触れた彼ら6人が一体どんな体験をするのかを是非見届けてもらいたいです。

あれだな、
次回作は第75レンジャー連隊(フォースリーコン)でもこの森に投入するべきですな。もしくはジェイソン・ボーンを呼んで来なさい!今すぐに!キャプテン・アメリカでもいい!

2017年映画鑑賞 77本目

2017/05/04

アンフレンデッド 感想 ~え?これはコメディってことでいいね?~【映画レビュー】

[映画感想]

◆アンフレンデッド 感想◆

評価/オススメ:★★★★☆
(怖くても思わず笑ってしまう人は★5つ/純粋なホラーを求める人は★2つか!?)

(原題:Unfriended)
2015年公開
上映時間:83分

・監督:レヴァン・ガブリアーゼ
 代表作:エターナル(2011年)
・脚本:ネルソン・グリーブス
・製作:ジェイソン・ブラム(パラノーマル・アクティビティ)

★出演者★
シェリー・ヘニッヒ
モーゼス・ジェイコブ・ストーム
レニー・オルステッド
ウィル・ペルツ
ジェイコブ・ワイソッキ

◆summary◆

「スクリーン」を通して物語を観る限り、僕たちは「造られたフィクション」だと映画やドラマを観てしまいます。
ドキュメンタリーですら「誰かが撮影したもの」だと。

創り手としては観客をどうやって物語に没入させるかが問われてきますが、そういう意味ではPOV方式とは優れていると個人的には考えています。

この映画の面白さはPOVの「視点」が全く動かないところにあります。

僕達が「当たり前」のように観ている風景を通した「恐怖」って、現実とフィクションの境目を壊してくれる可能性を秘めています。

・・・・ただ、内容が伴うことが条件だけど。

◆comment◆
本当は、副題を『距離の喪失が招いた恐怖』とかなんとかにして「超怖かったです・・・」なんてコメントをしたかったのですが、、、、
(だってパラノーマル・アクティビティの製作陣と聞けば・・・)

個人的にはひどく楽しんでしまいました(汗)

取り扱っているテーマ自体は笑えないのですけどね。

ディス/コネクトを紹介した際のコメントでも書きましたが↓↓
~SNSを誰もが使い、手軽になってしまったからこそ、この映画の出来事を単に文章にしてしまうと「ありふれた」ものだなぁ「自業自得」だなぁ、と感じてしまう。
よく考えると、それって怖いです・・・・~
一昔前なら、仲間内の悪ふざけだと言い訳ができた事も「つぶやく」だけで「アップする」だけでそれがひとりの人間を、組織を、立ち直れないほどに壊してしまう。

不特定多数と無意識に「繋がっている」ということの利便性と恐怖。
よく知らない誰かのことを好き勝手にコメントできる。
言うのも、言われるのもタダだしね。
送り手と受け手のバランスなんてものはない。
飽和してしまう。

物語のあらすじ。
動画サイトにいじめられている様子をアップされ、それを苦に自殺をした女子高生ローラ・バーンズ。
その女子高生と一緒につるんでいた友達グループが、彼女が死んで1年後のある日の夜に、Skypeのグループ通話を始めます。
会話中、会話に参加しているグループに「知らないヤツ」が混じっていることに気が付きます。
「おい?こいつ誰?」
「知らない?誰の知り合い?」
「おーい、あんた誰?」
「通話切断できないぞ・・・」
その知らないヤツはおもむろにチャットを送ってきます。
「死んだ女子高生ローラ・バーンズ」を名乗って。

・・・・と、こう書くと「Scream」(1996年~)やそれこそ「パラノーマル・アクティビティ」バリのホラー展開を期待してしまうのですが。。。。

オイ!!と、なんどもツッコミながら観てしまいました。

この映画って、ある人物の視点、それもPC画面だけを通してほぼ全編が進んでいきます。
多くの皆さんが開いているPC画面の様に、複数タブが開かれたChrome、多くのフォルダ画面、立ち上がったskypeやMessageアプリが無造作に並んでいて、ストーリーはその中で展開していきます。

つまり、観ている側の僕たちはPC画面に映し出される断片情報だけを繋ぎ合わせながら、登場人物たちの関係性、事件の真相、巻き起こる出来事の謎に迫っていくことになります。

この設定自体はとても面白かったし、日常的にPCやスマホを使っている僕達としては物語をより身近に感じられるので「おぉ」と入り込みやすい。
あ、イントロからこの映画は「PC画面」なんだ、という仕掛けもあったり。なかったり。

話を戻しますが、ぼかしているけど、彼らのグループって結構エグい。
ありふれた光景なんだろうけど。

まぁ、彼らにはホラー映画特有の「悪者に報いを」みたいな展開が繰り広げられるのですが、
それもエグいんだけどあり得ないだろ!!!どうやってんだ!!!と、途中から恐怖そっちのけでツッコミ連発。。。。

これはコメディかい?と。

彼らはひとり、またひとり、と衝撃(笑撃)の最後を迎えるわけです。
PC画面上にそれも途切れ途切れで出てくるんですが、

必ずフィニッシュブロー⇒ノックアウトという2場面展開で果てますΣ(´∀`;)

ワタクシがホラーを観ているモードから、つっこみコメディモードに切り替わったのは、最初の犠牲者が最期を迎えた瞬間からでした・・・

ここからは、
①彼らが自殺した彼女に何をしたのか?
②仲良しグループと思われた彼らが、実際どうであるのか?
③誰が、どのように、果てるのか?

の3つを追うようになります。個人的には決して怖くはなかったです、はい。

どんな果て方じゃい、とΣ(´∀`;)

そういう意味では「新感覚ホラー」という触れ込みも間違いではないですね。
「果て方ホラー」

えぇ!?アナタいつ秘孔突かれたの!?
ちょっ!君どこに突入してるの!?
あぁぁあ、なんてもので○○ージョブしてんの!?
どーして、そんなもんで眼精疲労取ろうとしてんの!?
え!おまえも目が疲れてんのかい!!被ってるし!

・・・と、ツッコミ疲れました。。。

どうして彼らが恨まれるのかという謎はあっさり解けてくるのだけど、彼らは何に襲われたのかがよくわからない。

いや、結局アレなんですけどね。アレ。(ネタバレの為自主規制)

ツッコミ連発の展開は「REC/レック」(2008年~)や「デビル・インサイド」(2012年)
を彷彿とさせるけど、個人的にはこの2作品(RECはシリーズ)の方が面白いながらも恐怖を感じたのです。

この映画って、設定も表現手法も面白いのに、この展開ではカップルがリビングでイチャイチャしながら「こわーい」とか言うくらいの作品になってしまうなぁ。。。。
ちょうど投稿日がGWだということもあり。

評価は真っ二つになるでしょうけど、個人的には面白いよ♫とオススメしたい映画
(特に罵り合っている言葉がHOTな字幕版)です。

2017年映画鑑賞 73本目

2017/03/03

【映画 感想】ヴィジット(主演:M・ナイト・シャラマン監督) ―知らないことが、一番怖い―

[映画感想]


ヴィジット 鑑賞
(原題: The Visit)
2015年公開

オススメ:★★★★☆
※謎解きが好きな人にはオススメ。トラウマ注意

監督のシャラマン氏はブルース・ウィルスのシックスセンス(1999年)やマーク・ウォールバーグのハプニング(2008年)なんかを手がけている。
密やかな恐怖を描くのが持ち味なのですな。
POV方式の映画です。
※POV方式とはPoint of View Shot方式の略称。ブレア・ウィッチ・プロジェクトやクローバーフィールドなんかが有名ですな。

実は普段はあまりホラーを観ないのですが2016年末から17年1月にかけては、結構観ていました。幽霊物だとか、ゾンビ物だとか。

ヴィジット、この映画もその類だろうなと思い込んでいたのが仇になってしまいました・・・・

そして、興味深いのは恐怖の質がある瞬間からガラリと変わるということでした。

POVものとしては、完成度がなかなか良い映画だと思います。

物語のあらすじとしては・・・
長年疎遠だった母方の祖父母。
主人公の姉弟ふたりは休暇を利用して、祖父母と初めて交流をするために1週間祖父母の家でお泊まりをする事になりました。
母は祖父母との間にとある問題を抱えていて、同行はしません。
初対面の祖父母はにこやかに姉弟を迎え、ふたりはこれは楽しい休暇になるのではと安心した。

だが、しかし!!!!ってオイ!!

と、若いふたりの安心は呆気なく砕け散ります。
この映画、しかし!!!!ってオイ!!の連続です。
・・・・本編のネタバレになってしまうので、細かい描写は予告編なんかに譲ります。

僕達のように世間に擦れてしまった(笑)大人ですら、「異常」であることを受け入れたり我慢したりすることが難しいのに、まして一番多感な時期の少年少女が目の当たりにするにはあまりにも刺激が強い、、、、

それでも恐怖を押し殺して、目の前の出来事と真正面から向き合う彼女たちはすごい。
これが、若さか・・・

いい歳をしたマダオの僕ですら(汗)、観ていてゾッとすることが結構多く、それでいて「謎」が何であるのかを探りたくなってしまう。
気がついたら前のめりで映画を観ている。

そういう意味では、本当にスリリングな体験ができました。

う~む。
古くから家族の繋がり、絆を重んじていてそうした作品が多い欧米の物語としては、これは逆説的に描いたものになるのかな。

たとえば日本の作品では昔からそうした要素が弱いと言う声もあって、それは実社会をそのまま反映しているのだろうと思う。(もちろん、全くないのではなく、相対的に弱いということ)

ソーシャルメディアが浸透した今でも「よく知らない他人」も多いし、翻って「よく知らない身内」も多いからこそ、この物語も成立しているんだよな。

エンディングを迎えた後で、各場面に散りばめられたパズルを自分で嵌め込んでいくことで謎の答えがグッと深まるでしょう。
そのあたりは「単なる怖い」映画にしなかったシャラマン監督の力量でしょう。

―はからずも僕も本当に小さい子供の頃、幽霊物のホラー映画を観て、夜眠れないと母親に訴えた時に彼女が返した言葉が、この映画を象徴する言葉になりました。

「いい?一番怖いのは、人間」

怖いもの見たさ、という部類の好奇心って危険だな。。。。
でも、サブタイトルにも書きましたが、知らないことが一番怖いということもありました。

2017年映画鑑賞 37本目

2017/02/21

【海外ドラマ 感想】ストレイン 沈黙のエクリプス  ―あぁ、それが引き金になるんですね―

[映画感想]
ストレイン  沈黙のエクリプス  season1  鑑賞
(原題: The Strain)
2014年公開

オススメ:★★★★☆

ギレルモ・デル・トロ とチャック・ホーガンによる原作。
それだけでもとーーーっても、期待大。
Amazonビデオで解禁されたので、満を持して鑑賞です。

これは、ホラーなのか?サスペンスなのか?エンタテイメントなのか?
ミスター・ロボット以来の感度の良さをワタクシのアンテナはキャッチしてしまったのです。

ミスター・ロボットが虚構と現実、デジタルとアナログという「相反的なものを扱う」物語なのであれば、
ストレインも愛と憎しみ、そしてオカルトと科学というこれまた別の「相反的なものを扱う」物語だ。

小島監督がやはりこれからは海外ドラマだと言っていたのは頷ける。大監督がドラマを取るとこうなるのか?
といっても、バジェットも撮影規模も小さくて、小回りがきくとのこと。すると軌道修正も可能だし、フットワークも軽い。
無理やり2時間という時間の制約の中に物語を嵌めこむこともないし、むしろ自由になるのだろう。

下手なパニックものでもなく、安直なアウトブレイクもなく、恐怖と謎というものがふとした瞬間にすぐ後ろに迫っている。
そして、驚愕。まるでいつの間にか濡れてしまったシーツに気がついた時のような。
それをあの派手好きなギレルモ・デル・トロ が巧妙過ぎる手法で伝えている。

主要登場人物それぞれも無駄でもなく、必然性を持っている。
インテリ、孤高の戦士、タフガイ、ハッカー、熱血漢、etc、etc。
恐怖にも目的を持たせることだ。幸せを決めるのは自分の意志であるように。
目的をもった恐怖とは、見ているもののココロを鷲掴みにする。そして巧妙だ。

それにしても、恐怖の根源とトリガーを、人間の一番素晴らしい物に据えるとは。
これは観た人が感じ取ってください。

その時、とはこの物語に限ったことではない。
生きていくうえで、その時、とは様々なもの、人に姿を変えて僕達の前に立ちはだかる。

非力な僕としては、最高級のノートPCじゃ対抗できないなら、銀の金槌ぐらいは腰のベルトに忍ばせておきたい。
続きが楽しみ。
ぜひ、皆さんにも見て欲しいドラマ。

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