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2018/01/16

映画_ラディウス/Radius(評価/★:2) ネタバレ有 感想~あぁ、時が…見えるハズもなく~【映画レビュー】

半径15m以内全員即死!/映画『(r)adius ラディウス』予告編(未体験ゾーンの映画たち2018)

映画 ラディウス 感想 評価 レビュー



◆ ラディウス(Radius) 鑑賞◆


評価/オススメ:★★

文月的採点(20/50点) 
この作品ジャンルは?:ホラー・スリラー

オススメしたい人は?:パシフィック・リムでディエゴ・クラテンホフのファンになった人。あ、あとヒロインは一応美人です。

印象を一言で?:なんだこの中途半端な話は!もう少し頑張れ!

グロテスクですか?:グロシーンはありません。
このクオリティで世に出した事のほうがグロテスク。

◆synopsis◆


交通事故を起こし記憶を失くしたまま目覚めたリアム。

助けを求め近くの町に入るが目にするのは住民の死体ばかり。

謎のウイルスか何かが大気中に広がっているのではと疑い不安になる。

ようやく生存者を見つけたものの近寄ろうとした途端、突如目の前で死んでしまう。

何が起きたかわからないまま、リアムに近寄ったことで続々と増える死者。

分かったことはリアムの半径15メートル以内に近寄った者は皆死んでしまうということ。

誰の助けも借りられず困惑するリアム。

しかし、半径15メートル以内でも死なずにいる女性ジェーンと出会い、同じく記憶喪失の彼女と共にこの謎を解き明かそうとするが・・・
※公式HPより

◆comment◆


ご機嫌いかがですか?

デスキャンサー文月です。

めちゃくちゃ期待したのに・・・・

10分持たなかったDEATH…

デスキャンサー 文月陽介 映画 ラディウス


この作品って、形を変えた映画「ハプニング」(2008)
というより、こちらの方が(世間的な悪評は考えないで)まだ丁寧で面白い。

映画 ハプニング マーク・ウォールバーグ



日本版であればスケール感は違いますが大友克洋監修「Memories」(1995)に収録されている迷作(個人的には傑作)「最臭兵器」と同じ系列に属する感じです。
(スケール感も面白さも、もちろん本作よりもこちらに軍配)

映画 Memories


この映画を一言で言うと、

「ものすごく雑で乱暴な映画」

です。

せっかく鑑賞したので、なんとか本作の面白さをひねり出そうと頭を抱えているのですが、予告編詐欺であり、ビジュアル詐欺であり、脚本詐欺だと叩かれても当然のクオリティ。
*ビジュアル詐欺とはいろいろなHPで散見されるこのビジュアル

映画 ラディウス 感想 評価 レビュー


こうした作品を心から楽しむためには「どうしてそうなった?という必然性」つまり左脳で考える領域の文脈への訴求と「だからこうなるんだ!」と右脳でイメージすることがスクリーンで視覚的に結びつくバランスだと思います。

本作が徹底的に甘いのは前者であって、それは使いようによっては良作になった「ギミック」の扱いと「登場人物の設定」の詰めの甘さでしょう。

というより、この映画って「なんで死ぬのか?」と「こいつら誰なのか?」だけを追うものなのです。

本作、ものすごく人の悪い考えに立って観ると、半径15メートル以内に入った生物が有無を言わさずお亡くなりになるって本作の最大のギミック…これって体臭だとかに起因する
ものすごく失礼な(とは言え、なかなか口に出して言えない&自分では気が付かない)問題をデフォルメしているのではないか?とまで追い詰められてしまうのですよ。
これはこれで身近な問題として、本当に怖いですけど…

あ、ネタバレでもなんでもないですな。近寄ったら死ぬって、予告編でもHPでも言ってます。

なるほどなぁと「思いかけた」点としては「気がついたら世界が終焉している」のではなく「自分のせいで終焉させている」という発想の転換。

それであれば予告や事前の告知などで「『自分に』一定距離近づいたものが亡くなる」という本作唯一のミステリー(と言っても良い)ネタをクライマックスまで明かすべきではなかったのです。

事前知識がない状態で本作を観ることが幸運にも叶うのなら、ある瞬間まで(といっても前半までですが)はドキドキできたでしょう。

そうすれば「終末モノと思いきや…」という観客の期待感を裏切る驚きの度合いを高められたでしょうに。

本当にマイナス!!!
もったいない!!!

配給会社などが事前にコレしかない本作のおもしろギミックを安易にばらしてしまったことで、本作のミステリー性が著しく失われてしまいました。

そしてもう一つ、登場人物2名の関係性です。

残念の極みなのは、「どうして死ぬのか?」「どうして死なない人間がいるのか?」ということと「こいつらは誰なのか?」という問題に直接的な関連はないのです。

言ってみれば偶然の産物。

パシフィック・リムのディエゴ・クラテンホフ演じるリアムの正体とヒロインとの関係性は、だったら「別の作品」を作れば良かったんじゃないかと感じるくらい、ほんの一瞬だけ、驚きます。

主人公のリアムって「シリアルキラー」だったんですな。
ヒロインは「行方不明になった双子の片割れ」を探している人妻。

もちろん、ヒロインの双子の片割れは行方不明ではなく、リアムの手にかかって亡くなっているのです。

互いに事件の発端となる「事象」(というか、ライデイン)に巻き込まれた時に記憶を無くしており、もうクライマックスの一歩手前までお互い惚れている状況。

だけど、それと「謎≒生物を殺してしまう事象」とは極論すると何も関係ないのです。

「わたしが惚れた相手は殺人鬼だったのですけど、どうしてなんでしょうか?」
などと知恵袋に投稿している場合ではないのです!!!


糸色望 絶望した 映画 ラディウス 感想 レビュー 評価



物語の主観も大いなる謎ではなく「惚れてはいけない相手に惚れてしまった(お互い)」というメロドラマにダイナミックスイッチしてしまい、肝心な謎がただのオマケみたいになっていく、崩壊していく…

「あぁ、空が落ちる」


via GIFMAGAZINE


多少なりとも彼らを擁護するのならば、この物語の「騒動」は彼らに起因して発生したことではないのです。

彼らは何かに巻き込まれた。

その結果「ふたり一緒にいないと、誰かが死ぬ」力を得てしまったのです。
世間からしてみれば横切られただけで問答無用に生命を奪われるという局地的な災害か破壊兵器になってしまった事のほうがとんでもない問題であり、この映画が「あいつに近づいたら死ぬ」と設定を掲げている以上、そちらを解決しないことにはカタルシスもないでしょうに…

わたしたちが知りたいのは、そこじゃあ無いんだけど…

結果、最後にいい人なら、その人はいい人…

なんて、陳腐なオチで物語に強引に幕引きをしてしまい、観客は唖然。

それでいいのか!?

「運命に逆らえ!!!おい市川、お前先にいけ!」
by工藤D(コワすぎより)

2018年映画鑑賞 21本目

post from #pixelbook
#惜しい映画


◆overview◆


・原題:Radius 2017年公開(カナダ)
・上映時間:93分

・監督/脚本:
キャロライン・ラブレシュ
スティーブ・レナード
     
・メイン・キャスト
ディエゴ・クラテンホフ
シャーロット・サリバン


2018/01/08

映画_ホーンテッドテンプル~顔のない男の記録 (評価/★:1)ネタバレあり 感想~全然怖くない!コレ全然怖くない!~【映画レビュー】

ホーンテッドテンプル~顔のない男の記録

映画_ホーンテッドテンプル~顔のない男の記録


◆ ホーンテッドテンプル~顔のない男の記録 鑑賞◆


評価/オススメ:★

文月的採点(3/50点) 
ホーンテッドテンプル~顔のない男の記録 鑑賞
この作品ジャンルは?:一応、ホラー

オススメしたい人は?:特にいませんが、竹中直人さんのシーンだけはドスの利いた低音ボイスなので、楽しめます。

印象を一言で?:やりたいことだけは理解できる。あと、邦題もヒドイ。ヒドすぎる。
幸せのネズミの国のアトラクションではない。

グロテスクですか?:いいえ。鑑賞後に制作陣にコロニー落としでもしたくなるくらいです。

◆synopsis◆


モニターが並ぶ殺風景な部屋。
防菌ビニールに覆われた車いすに座る包帯だらけの男の前で、ある映像が再生される。
日本を旅行する3人のアメリカ人観光客は、骨董店で手にした古書に描かれた寺が気になり、場所を探して訪ねることにする。
その廃寺にたどり着くと周囲は暗くなっており、彼らに悪夢のような恐怖が襲い掛かる。

※シネマトゥデイ様より引用

◆comment◆


ご機嫌いかがですか?
デスキャンサー文月です。

デスキャンサー文月陽介


2018/1/8 本日から公開の「未体験ゾーンの映画たち2018」の中の1作です...

「新年早々、絶望した!」


糸色望 映画 ホーンテッドテンプル 評価 絶望 感想 レビュー


「あぁ、空が落ちてくる!!!」


via GIFMAGAZINE

とんでもない映画を公開しちまったなぁ。

地獄の釜の蓋が開くほどの #地雷映画 だよ。

映画を観たわたしの頭上にコロニー落としをしてくれ大佐!!

うーむ。

コメントする気力がなくなるほどのダメージ。

制作陣がやりたいことは理解できます

またモチーフも30年前の映画ならウケたでしょう。

しかしながら、、、

ジャパニーズホラーをナメてもらっては困る。

ジャパニーズホラーの真骨頂とは

「絶望感・虚無感」

「背景となる話のエグさ」

「鑑賞後の後味の悪さ」

なのですが、この作品を観たところで到底その心境には浸れません。

これらを味わいたければ、傑作ゲーム「SIREN」を全作やり込むなり、
(映画は駄目。市川由衣は可愛いけど)

SIREN サイレン ホーンテッドテンプル


「呪怨」を観て食事ができないくらいのショックで打ちのめされるか、
(映画は駄目、恐ろしいのは断然オリジナルビデオ版!)

映画 呪怨 ホーンテッドテンプル 


予算が無いのなら、後日今更感満載でレビュー予定の「コワすぎ!」シリーズの様にアイデアと強烈キャラで乗り切るか、

映画 戦慄怪奇ファイル コワすぎ 白石晃士 工藤


そして「コワすぎ!」の白石晃士監督の傑作「ノロイ」の様なクルッテルヨ!な圧倒的なヒャッハー感も必要!
ノロイは本当にいい感じで怖い。クルッテルヨ!

映画 ノロイ 白石晃士 ホーンテッドテンプル 感想

...制作陣は恐らくこれらを学んでいないでしょう。
いや、学んだとしても活かされていないのでしょう。

日本人ではなく海外の方が見た、あるいは思っている「日本的な怖さ」にハリウッド的な要素をほんの少し加えて映像化してしまったことが本作の1番の過ちであり、あまつさえ製作に「それらを熟知している」はずの江川信也氏が名を連ねていながら軌道修正ができなかったことは、、、残念の極みです。

その結果出来上がった作品は「安い」「軽い」「怖くない」の三拍子揃ったチープ過ぎる物語に成り下がってしまったのでしょう。

コピーで使われている「想像を絶する恐怖に見舞われる」とは、

観ている側が「想像を絶する作品の安さ」に恐れおののくということであり、

さらにパイロット版か何かレベルのクオリティに恐怖を感じること、請け合いです。

昨年レビューした「ラスト/ナイト」に匹敵する中身の薄い作品です。

いや、「ラスト/ナイト」にはツッコミ入れまくりのファジーさがまだ残されていましたが、本作は面白おかしく話を盛って紹介する気力も失われてしまうのです。


海原雄山 ホーンテッドテンプル 感想 レビュー 評価


ストーリーの概略は…

①刑事らの取り調べのため、顔面にひどい傷を負った男が運ばれくる。手がかりは怪我人が持っていた「ビデオカメラ」の映像だけだ。彼自身も「何かに襲われた」ことは明白であるが身分証明書なども無いため、正体がわからない。連れの姿もない。

②刑事らに(竹中さんもいらっしゃる)身元を聞かれるが、返答もできないほどの怪我人。
(なんで連れてきたんだよ…)映像を全部観ている刑事らに絶対に正体を明かしてやると凄まれる怪我人。
(じゃあ、お前らも何が起きたのかも、こいつが誰かも知っているんじゃん。なんでこいつを犯人扱いしてるのよ…)

③ここからファウンド・フッテージ形式にビデオカメラの映像が再生される…のですが、POVかと言えばそうでもない。なんで100%POVにしなかったのかが疑問。
まだPOVにしたほうが多少なりとも臨場感はあっただろうにな。
取り調べだって撮影して記録しているんだろうし。

ごちゃごちゃ面倒くさい説明があるので、ものすごく要約するとアメリカ人のヒロインが幼なじみで日本語に堪能な青年と、日本にいるヒロインの恋人を訪ねることに。
ヒロインの目的は論文執筆のため日本の仏閣について調べるため。
例のごとく、ヒロインの恋人と幼なじみの青年はあまり打ち解けない。

④地方の仏閣巡りをしようとやってきたある町の骨董品屋でヒロインの目に留まった古い本
その寺に行きたいというヒロイン。
本を買いたいのだがこれは売り物ではないと断られる。

⑤幼なじみの青年が夜ふたたびその骨董品屋を訪れると、9歳の少年が店番をしている。
すんなりと本を入手する彼。近くの飲み屋で「案の定」そこには行くなと言われる。
※マキタスポーツ氏と古舘寛治と出会うが、それだけ。

⑥忠告を聞かないでその寺がある村に行ってしまう一行。
もう明らかにイッちゃってる村人に、かつて寺に行った男は何かを目撃、気が狂って両目を抉って持ってきたと昔話をされる

うん。ここまではなかなか悪くないのです。

盲目の老人に会った幼なじみの青年。
彼からかつてその寺で複数の子供が行方不明になり、捜索したところ、寺に滞在していた僧が疑われて殺害されたという、明らかにフラグであるエピソードを聞く。
それって、ラストに解った方が良いでしょうに…
そして「何故か骨董品屋で店番していた少年」と再会。

⑦ヒロインと恋人が、幼なじみが隣の布団でアハーンしているのをムカついて撮影している所(笑)に怪しい気配が!などという余計なカットの後に山に向かう一行。
結局のところめちゃくちゃ怪しいお寺に到着。あ、でも何が怪しいかは民俗学でも研究していなければ外国の方にはおそらく初見では解らないでしょう。わたしたち日本人ならなんとなくピンとくる「石積み」なんかが人の出入りがないというのにそこかしこにあるのは異常です。

⑧お寺でひょんなことから脚を怪我してしまった幼なじみの青年。
よしゃあいいのに、すぐに彼を担いで引き返さないで翌日まで寺にいることに。
どんなことをしても下山するべきだとアメリカの方でも解るでしょうに。
お約束どおりカップルは仲違いして、男のほうが助けを呼ぶため夜中なのに下山すると寺を飛び出します。

はい、確定。

残されたヒロインと幼なじみの青年。
ここで、幼なじみの青年とヒロインはいい感じになるのですが、それはフラグだからやめておけ!

そして言わんこっちゃない、響き渡る恋人の叫び声。

⑨えー。ここでも鉄則どおり、各個撃破されるのは目に見えているのにバラバラになってしまうのですよ。恋人のイケメンは山道を、ヒロインは洞窟に、脚を負傷した幼なじみは寺に籠城。

狐の化物なのか、カラスなのか良くわからない何かに襲わてしまうイケメン君。

我らが工藤D(コワすぎ最強人類ディレクター(びびり))なら特性アイテムを装備したバットで立ち向かうのでしょうが!!!

「こっちはよぉー、生命かけてやってんだよーー!よし、市川行け!」
(お前じゃないんかい!)
「田代ぉぉ。『撮れた』か!?」

工藤Dではないので、あっけなく撃破されるイケメン君

ヒロインは「入山の際に明らかにそんなところ通っていない洞窟」に入ってしまう
ここからはもうありきたりの再会劇。
無事だっと思った彼はもう、アレです。
もちろん、彼の背後にはアレの親玉らしき奴が…
あ、一応恋人はふもとの村で聞いた過去の出来事をなぞった感じで負傷していますがね。
でもあのおじさんは無事だったんだけどねぇ。

しっかし、描写が安いなぁ。3人称視点だからだわね。
ブレア・ウィッチ・プロジェクトの再会劇の方がよほど怖いでしょうが。
というより、シチュエーションはパクリでしょうに。

幼なじみは絶対に安全のはずではないお寺で、過去に惨殺されたお坊さんと、行方不明になった子供たちに襲われます。(お寺といってももう何も安置されていないので元寺なのですがね)

⑩結局、刑事たちの前にいるのは「お寺に籠城していた幼なじみ」だったのです。
しかし、どうやって生還したのか。
戻ってこないことを心配した宿屋の女将が通報してくれたのだろうけど。

ふと、記憶が戻る幼なじみ。

取り調べに来るまでの廊下にある人影を見たという。

「骨董品屋で店番していた少年」

…お解りですね。

あの少年はこの世ならざるもの。
もっと言えばお坊さん惨殺事件の際に行方不明になっていた子供たちのひとりだったのです。

え!?じゃあ、骨董品屋に出稼ぎに来ていたの?
って、んなこたーない。

なぜか気まぐれで幼なじみの青年にしか見えない姿で「誘っていた」らしい。

骨董品屋の人は無事だったろうに。

それをようやく悟った彼は突如通訳の男に襲いかかって逃走しちゃうのでした…

竹中さん、なぜ、助けない。

こりゃ、通訳の彼も気の毒だ。

え、ヒロインはどこにいるって?

あ、なんか洞窟で疲れ切って泣いて寝ているみたいです…

ようやくその背後に迫る影が…

何日経ってんねん!!!


このように書くと、それなりに怖いように感じる方もいるかもしれませんが、
チープな映像(特に怪物)と狙いすぎの台詞回しと展開が時間の経過とともに鬱陶しくなり、作品全体のトーンを引き下げてしまっています。

おそらく、日本人以外が見たならばそれなりに面白み恐怖もあったでしょうが、我々玄人(笑)は結構スレてますからな。

この作品を楽しめなかった腹いせにもう一回「ノロイ」を鑑賞して絶望したほうがよろしいかと。

まぁ、海外の方が極力「アメリカ的な日本」ではない描写を心がけたのだけは評価できます。それはあくまでも物語のフレームなんですけどね。


2018年映画鑑賞 17本目

post from #pixelbook

◆overview◆


・原題:Temple 2016年米国公開
・上映時間:78分

・監督:マイケル・バレット
・脚本:サイモン・バレット
     

・メイン・キャスト
ローガン・ハフマン
ブランドン・タイラー・スクリナー
ナタリア・ワーナー
竹中直人
内田朝陽
黒川芽以

2018/01/05

映画_キングスマン ゴールデン・サークル(評価/★:3)ネタバレあり感想~まぁ、1作目で飛ばしすぎただけだよ。~【映画レビュー】

映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」予告B

映画 キングスマン ゴールデンサークル


◆ キングスマン ゴールデン・サークル 鑑賞◆


評価/オススメ:★★★


文月的採点(30/50点) 
映画 キングスマン ゴールデンサークル 評価 感想 レビュー
この作品ジャンルは?:アクション/アドベンチャー

オススメしたい人は?:うーん。前作ファンが過度に期待しないことを祈ります。

印象を一言で?:まぁ、それなりに。キャラを無駄遣いしないでください。

グロテスクですか?:うん、まぁ、それなりに。


◆synopsis◆


イギリスのスパイ機関キングスマンの拠点が、謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅した。
残されたのは、一流エージェントに成長したエグジーと教官兼メカ担当のマーリンのみ。
2人は同盟関係にあるアメリカのスパイ機関ステイツマンに協力を求めるが、彼らは英国文化に強い影響を受けたキングスマンとは正反対の、コテコテにアメリカンなチームで……。

※映画.com様より引用


◆comment◆


2018/1/5 本日から公開です。

が!しかし!

・・・これちょっと過剰に期待をしないで鑑賞されたほうが良いかもです。

うーん。

キングスマン、1作目の完成度が非常に高いとわたしは感じていて、
公開当初にドキドキ、ワクワクした口だったのです。

映画 キングスマン


ステレオタイプの英国紳士像と、典型的な悪の帝国。

コリン・ファース演じる凄腕スパイにチャラ男君が学んで成長していく過程。

過剰にコミカライズされたキングスマンという組織自体の魅力。

「フィクション」という利点を十分に活かして同年公開の「ジョン・ウィック」と正反対の路線でお下劣なゴア表現とアクションをミュージカルショーにしてしまった演出。

硬派と軟派。

キングスマンが嫌われるとすれば、その過剰なフィクション性であって、そんなことあるわけないじゃんというようなことを「承知の上で」、同じお国のジェームズ・ボンドよりもはるかに派手に、キッチュにやり切ったからこそだったのです。

わたしはどちらも好きなのですが、それは双方ともに現代を下地に「ファンタジー」「異世界」を作り上げてしまったからなのでした。

それに2作とも鑑賞後にスーツを仕立てたくなるところとか(笑)


さて。

そもそもキングスマンが続編ありきであったのかはわたしには解りませんが、ここに来て改めて「偉大過ぎる1作目」の続編を製作することの難しさを痛感しましたよ。

本作の最大の魅力とは「キングスマン」という壮大華麗なハイテクスパイ組織に対をなす
「ステイツマン」との出会い、共闘になるのですが、その描き方があまりにもあっさりしている

いや、それだけではないですわぁ。

2018年最初の劇場鑑賞だったのに、わたしが本作で年明け早々「ヒャッハー」できなかったのは、

作品全体に漂う『あっさりさ』

が原因だったのでした。


それは取りも直さず前作「キングスマン」で魅せた演出以上のものが本作に無かったからです。

そしてドラマすら「あっさり」していて肩透かしを食っている感覚。

見た目も香りもものすごく良くて誰が見ても美味そうなラーメンの味が薄かった。
「え!?これ味無いんだけど…」
そんな感じです。

そもそも「そして伝説へ…」というようなエンディングを迎えてしまった作品の続きを書いた際に重要になるのは主要人物のその後と、新たな障害であったり、敵であったりですが、
明らかに死んだ様に描いた人間が実は生きていました、と観る側に解らせるのは非常に難しいものです。

有名どころですと、ライヘンバッハの滝に姿を消したシャーロック・ホームズ御大然り、本作のコリン・ファース然り。

実はドラゴンボールで生き返りました、ぐらいの思い切りが必要ですね。

逆に言うと、コリン・ファースがいないと「ステイツマン」を登場させても本作の魅力が不十分だと言っているようなもの

それに前作で圧倒的な存在感を見せつけた「キングスマン」とその構成員をまるでゴミ箱捨ててしまうように壊滅させてしまったことは頂けませんでした。。。

バックアップもなにも存在しないのかよ・・・と。

戦争が起こるレベルの攻撃を受けたのに、世界は動かずにスパイ組織と犯罪組織の対決に終止するのは「フィクション」のお約束だとまぁ、なんとか堪えたとしても、キャストの無駄遣いをしている感が拭えません。

名優マイケル・ケインもジュリアン・ムーアもそして「なんでやねん」というくらい納得できないお亡くなり方をした(ココ重要!)マーク・ストロングも!

期待させるように舞台に登場して、それでいていつの間にかスッ退場してしまう軽さ

繰り返しますが、前作の主要人物をあそこまで簡単にお亡くなりさせなくても良いでしょうに!!!

何にも増して敵となる犯罪組織「ゴールデンサークル」のインパクトの弱さ

前作のサミュエル・L・ジャクソン、ソフィア・ブテラふたりが魅せた典型的な悪の華麗さも強さも感じられない(≒ラスボス感の薄さ)構成員の弱さ…

鳴り物入りで登場したアンドロイドも、そんなに強くない…

それ「ユニバーサル・ソルジャー」でヴァン・ダムとドルフ・ラングレンがやったやつでしょ!!!
とツッコミ必至のお仕置きアイテム。

「君は解任だ」とでも言わせれば良かったんです…
(CV:大塚芳忠さん)

そして予告編で期待させた「ステイツマン」の活躍って、若干1名がムチを奮ってロデオボーイしただけで、実はそいつも◯◯でしたって、、、(涙)

キングスマンとは?ステイツマンとは?

実は影で世界を護っていました、という感じが「あっさり」しすぎて伝わりません。

というより、期待させるように演出したまま、エンディングを迎えてしまう寂しさを感じました。


ぶべら キングスマン ゴールデンサークル



おもしろい、というレビューがネット上にはきっと多いでしょう。

それはそれで良いんですよ。きっと。
そういうのが好きなんでしょうから。

わたしが個人的に前作「キングスマン」が大好きであったがゆえに本作を厳しい目で観てしまったかも知れませんな。

ただしわたしはおそらく3作目を製作するとしたらものすごく大変だと思います。

ま、本当にステレオタイプに新しい諜報組織を日本を舞台に作ってしまって「サムライマン」とかにすれば出資しちゃうかもです。

仮にこれが1作目なら続編がないと納得しないような、そんな計算をされた作品でした。

お次に期待。

2018年映画鑑賞 6本目

post from #pixelbook


◆overview◆


・原題:Kingsman: The Golden Circle 2017年公開
・上映時間:140分

・監督:マシュー・ボーン
代表作:『キック・アス』『キングスマン』
・脚本:ジェーン・ゴールドマン マシュー・ボーン
     
・メイン・キャスト
コリン・ファース
ジュリアン・ムーア 
タロン・エガートン
マーク・ストロング
ハル・ベリー
エルトン・ジョン 
チャニング・テイタム
ジェフ・ブリッジス
ソフィー・クックソン
ペドロ・パスカル
エドワード・ホルクロフト

2017/12/30

【映画 感想】番外編 ~2017年 オススメ映画/レビュー~

みなさま、年の瀬いかがお過ごしですか?
文月陽介はもっぱらインテリアのDIYをしながら過ごしています☆
(インスタなどで一部公開したり、しなかったり)

さて、今年、2017年はなんと240本の映画/ドラマを鑑賞することができました。
これは個人的には人生で1番の鑑賞記録です。。。

しっかし、今年は映画の当たり年でしたねぇ。

毎月絶対に劇場で観たい映画があるって、映画好きとしては幸せなことです。

わたしの場合、物語全般が好きなのですけど長編小説を読むのが苦手だから、という理由で映画を観てしまう安易なところがありまして。。。
それが高じてこの映画生活が始まったのが大きなところでした。

さて今回は今年最後のPOSTになりますが、簡単に鑑賞した劇場公開作品、旧作/DVDスルー作品のマイベスト3を紹介させていただきます。
世界のどこかの誰かの映画の時間の、参考になればいいなぁ。

◆劇場公開作品 ベスト3

〜2017年 映画ベスト3〜

・1位 スターウォーズ 最後のジェダイ 劇場公開 2017/12/15〜

賛否両論でレビューが割れていますが(^_^;)
劇場で嗚咽してしまったわたしの心はいつもフォースと共にあるのでした!
ありがとう!ルーク!

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」本予告

☆わたしのレビュー記事はこちらです。
・2位 ギフテッド. 劇場公開 2017/11/23〜

キャプテン・アメリカがたったひとりの女の子のために苦悩し、打ちのめされ、泣く。
アベンジャーズでは決して見られないクリス・エヴァンスの背中。
そして可憐過ぎるヒロイン。
誰もが間違っていなくて、間違っている。
『大人の事情』をもう一度考える必要がある作品。
これもめちゃくちゃ泣いてしまいました・・・・

映画『ギフテッド.』予告 #日本

☆わたしのレビュー記事はこちらです。

・3位 LOGAN / ローガン 劇場公開 2017/6/1〜

・・・うーむ。こうしてみると
わたしの今年の好きな傾向って受け継がれるGENE、MEME、SENSEの物語。
結局メタルギアというよりか、小島秀夫イズムなのかも知れない。。。

ローガンもそんな1作。
図らずも「子供たち」のために、衰えてしまった肉体と苦痛を伴うだけになってしまった己の爪だけで、敵にたったひとりで立ち向かったオールド・ローガンの姿。
これはX-MENというより、もはや映画版ヘミングウェイの「老人と海」
スターウォーズがなければ、こちらを推していたと思います。
レビュー、かなり気合い入れて書いたのに、当初はツッコミ記事のほうが評判良かったのに軽く凹みました(笑)


映画「LOGAN/ローガン」予告F

☆わたしのレビュー記事はこちらです。

◆特別賞


メッセージ/Arrival 劇場公開 2017/5/19〜

原作を知っていれば、もっと素直にこの映画に入り込めたんだろうな。
最初はバリバリのインデペンデンス・デイ的なアクション映画かと思っていました。
わたし、最低限の情報だけで映画を鑑賞して、あとから調べるのが好きだからね。
時間が経てば経つほど、結構良い作品だったと思い返しました。
記事も面白いと言ってくださる方も意外に多かったのも嬉しい驚きでした。

映画『メッセージ』本予告編

☆わたしのレビュー記事はこちらです。

◆旧作探訪/DVDスルー作品2017 ベスト3


〜2017年 映画ベスト3〜その2

1位 キュア 禁断の隔離病棟 デジタルリリース2017.12.27〜

これは海外のお友達からわざわざBlu-rayを送ってもらった作品。
レンタル開始がほんの数日前(まずは配信からだけど)ですが、劇場公開しても良かった作品だと思いますよぉ。
この映画はメガトン級に「クルッテルヨ!!!!」
こんなクルッテル映画作ってくれてホントにありがとう!!!
ホントにオススメです!!

A CURE FOR WELLNESS Trailer 2 (2017)

☆わたしのレビュー記事はこちらです。


2位 V/H/S 三部作 旧作につきレンタル中

V/H/S シンドローム
V/H/S ネクストレベル(観るならこちら!!!)
V/H/S ファイナル・インパクト

いろいろな監督が参加している実験的ホラー。
トム・クルーズの「マミー」に絶望した文月が巡り合った救済とはこの狂ってる映画だったのはいい思い出です。
予告編は多いのでわたしのレビュー記事に貼ってあるものをご覧下さい!

☆わたしのレビュー記事はこちらです。
3位 シング・ストリート 未来へのうた 旧作につきレンタル中

2016年公開の青春映画。
80年代の甘く切ない恋と友情と、そして兄貴との絆の物語。
なぜ劇場で観なかったのかを激しく後悔するほどに、ぐーーっと胸が締め付けられました。
これはまだ観ていない方は本当にオススメです。
特にちょっと仕事に疲れてしまった時なんかに観ると、爽快な気持ちになれるとも思います。
わたし、この映画のサウンドトラックは鑑賞後に速攻購入。
いまでも彼ら歌う真っ直ぐ過ぎる名曲「UP」はヘビロテです。

『シング・ストリート 未来へのうた』予告編

☆わたしのレビュー記事はこちらです。

◆オススメ 海外ドラマ


今わたしが映画以外でドハマリしている海外ドラマを2本紹介します。

・MR. ROBOT / ミスター・ロボット

実はファイト・クラブをコンセプトリファインした作品だと個人的には解釈しています。
このドラマのお陰でわたしは今更ながらにLinuxを初めました。
エンジニアではないので仕事では何一つ役に立ちません(^_^;)
デジタルと虚構の境界線が曖昧な現代だからこそ面白い作品。

Mr. Robot Season 3 Trailer (HD)


・The Tick / ティック~運命のスーパーヒーロー~

Amazonオリジナル作品
こんなにもダサかっこいいヒーロードラマは観たことがない。
アベンジャーズやDCユニバースとヒーローものは高尚になってしまい飽食気味だけど、
ヒーローものって、この作品ぐらい「身近な」ものだったはず。
吹き替え版も楽しいです。
あぁ早く続きを公開してください!!!!!

The Tick / ティック~運命のスーパーヒーロー~ | Amazon プライム・ビデオ


◆2018年に観たい1本!!!

来年も素敵な映画が多数公開予定です。
わたしは1/5のキングスマン・ゴールデンサークルから劇場で鑑賞開始予定ですが。

来年はこの映画だけでもいい!というくらい楽しみにしています。
もちろん、俺ちゃん。


「デッドプール2」日本版予告 第2弾 (2018年)


このクソナメタ(笑)態度って、実力が伴っていればこそなんだよなぁ。
こういう管理職になろう!!!
来年6月まで待てん!!!

◆番外編 デスキャンサー文月 特別賞 #地雷映画


さて、たくさん映画を観られて幸せなのですが、πが大きくなるとそれだけ踏んでしまう確率が上がるのが・・・地雷映画です。

10分持たなかったDEATH。

デスキャンサー 文月



今年の珠玉の地雷映画はこちら

・エントリーNO.1 ディストピア パンドラの少女 劇場公開 2017/7/1〜

内容もそうなんですが、一言わせてください。
邦題を付けたやつも悪い!

海原雄山

△わたしの怒りのレビュー記事はこちら
・エントリーNO.2 ラスト/ナイト レンタル中(もうさすがに旧作になったかしら?)

これは絶対に観てはいけない!繰り返す!観てはいけない!

△わたしの怒りのレビュー記事はこちら
・エントリーNO.3 サラリーマン・バトル・ロワイヤル レンタル中(まだ新作)

「ザ・レイド」を中身が無い映画だと思っていらした、ア・ナ・タ。
本当に中身が無いというのは、この映画のことを言うのですよ!!
鑑賞を激しく後悔した映画です!
これも絶対に観てはいけない!繰り返す!観てはいけない!

△わたしの怒りのレビュー記事はこちら

みなさまも来年も素敵な映画ライフ(*^^*)
昇天しました!


ホーリーキャンサー 文月陽介


2017/12/15

映画_ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(評価★:2)~注意:いわゆる動物ものではありません~【映画レビュー】

12月公開『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』予告編

ジェシカ・チャスティン主演で贈る感動の実話。オスカー・シンドラー、杉原千畝。彼らと同じように、ナチス当時かの悲惨な状況の中、自らの危険を冒してでも、ユダヤ人を救った夫婦がいた。『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』12月、TOHOシネマズみゆき座ほかにて全国公開

映画 ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命



◆ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命 鑑賞◆


評価/オススメ:★★

文月的採点(27/50点) 
映画 ユダヤ人を救った動物園 アントニーナの愛した命 評価 感想

この作品ジャンルは?:ヒューマンドラマ

オススメしたい人は?:うーむ。ご婦人方かな?

印象を一言で?:せっかくの意義のある題材を、なんで安い昼ドラにしたのか。

グロテスクですか?:そういうシーンはほぼありません。(強いて言うなら1シーン)

◆synopsis◆


1939年、ポーランド・ワルシャワ。

ヤンとアントニーナの若い夫妻は当時ヨーロッパ最大の規模を誇るワルシャワ動物園を営んでいた。

アントニーナの日課は毎朝園内を自転車で巡り動物たちに声をかけること。
時には動物たちのお産を手伝うほど献身的な愛を注いでいた。

しかしその年の秋、ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発。


動物園の存続も危うくなる中、アントニーナはヒトラー直属の動物学者・ヘックから「あなたの動物を一緒に救おう」という言葉と共に希少動物を預かりたいと申し出を受ける。

寄り添うような言葉に心を許したアントニーナだったが、ヤンはその不可解な提案に不信感を募らせていた。

ヤンの予感はまさに的中し、数日後、立場を一転したヘックは「上官の命令だ」という理由をつけて園内の動物たちを撃ち殺すなど残虐な行為に出る。

一方でユダヤ人の多くは次々とゲットー(ユダヤ人強制居住区)へ連行されていく。

その状況を見かねた夫のヤンはアントニーナに「この動物園を隠れ家にする」という驚くべき提案をするのだが・・・・

※公式HPより

※ネタバレ防止に付き、一部文月訂正

◆comment◆


スターウォーズで大興奮中の文月です。

さて、17.12.15公開の映画からもう1本ご紹介。

こちらも気合い入れて記事にするつもりでしたが、

海原雄山


期待していたのに、、、ちょっと、残念。

題材は実在の人物であり、諸国民の中の正義の人にも認定されている夫婦。

時系列的には、ドイツのポーランド侵攻直前から、重要な要素としてワルシャワ蜂起にかけてを描きます。


『シンドラーのリスト』のオスカー・シンドラーなどと並んで宣伝しているようなのですが、本作、そこまでスケール感のある描き方をしていません。

そして、最大の勘違いを招きかねないビジュアルと邦題。

本作は厳密には「動物もの」ではないのです。

わたしも、もしかして『子象物語』(1986年)

映画 子象物語 武田鉄矢


のようなお話かとも考えていたのですが、それもそこまで描いている訳でもなく。

もちろん動物園を舞台にしていますからオープニングから導入部分にかけては様々な動物も登場しますし、主演のジェシカ・チャステイン演じるアントニーナがどれだけ天真爛漫で動物を愛しているのかが描かれていて、期待に胸を踊らせかけたのですが、、、え?それだけかい?という感じで、サラッと動物たちの描写は激減します。

わたし思わず、ん?ん?

*ちなみに子象物語。今はいろいろな大人の事情でお目にかかる機会は少ないと思います。
(わたしは子供の頃に見てトラウマ映画にランクイン。脂が乗った武田鉄矢さんが出演しているからではないのですが、とても意義深い映画です。)

だけど、せっかくの意義のある題材を、なんで安い昼ドラにしてしまったのか。

アントニーナが愛した命 という副題にも一言。

この邦題を考えた方の意図とは、きっとこのご婦人の分け隔てなく注ぐ愛情について言及しているのでしょうけど、

むしろ大変だったのは旦那さん・・・

もう少し、このご夫婦ふたりにフォーカスした副題にしてあげた方がいいです。

作品全体を観た後だと、

動物園のお話<ユダヤ人を救う勇気ある行動<ナチスから派遣された悪役との駆け引き
(コレが安い昼ドラにしてしまった最大の要因)

という比重で感じられてしまい、なんだかなぁ~とテンションが下がってしました。

昼ドラ部分はカットして、もっと彼ら夫婦が行った勇気ある行動と、逃げざるを得ない人々にフォーカスすればこの作品の意義はもっと大きくなったと思いました。

公式サイトにも書かれているのでネタバレでもないのですが、夫婦は動物園にナチスに追われたユダヤ人の方を匿うのですが、その描き方もそこまで濃厚ではありませんでした。
『サウルの息子』『シャトーブリアンからの手紙』『縞模様のパジャマの少年』らのような焦燥感、悲壮感、虚無感もない。

こちらよりにフォーカスしていないのが残念でなりません。

映画 ユダヤ人を救った動物園 ぶべら


なので、わたしとしてはレンタルで旧作になってから、何も観るものがなってからご覧になっても遅くはないと思います。ヒューマンドラマを求めてる方には、強くオススメはしません。

昼ドラになった瞬間に10分持たなかったDEATH。

デスキャンサー 文月 映画 ユダヤ人を救った動物園 評価 感想


ただ、わたしも好きだった「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012年)の主人公であるマヤを演じたジェシカ・チャステインがいつ「そのクソッタレです、サー」と言い出すのかハラハラしていましたが、終始お淑やかなご婦人を演じられていたのは意外でした。

昼ドラのお相手というのが、シビルウォーのヘルムート・ジモ大佐(ダニエル・ブリュール)というのも笑えるポイントではあるのですけどね。
彼自体は好きですよ!
問題は脚本!

極端な話、ジェシカ・チャステインが可愛すぎるのがいけないのだろうな(笑)

あぁ、『女神の見えざる手』のようなキリリッとしたイメージ、『ゼロ・ダーク・サーティ』のようなタフなイメージが先行していましたが、意外。

本作についてはスターウォーズを観た興奮からすると、せっかくのいい話をどっち付かずの中途半端な方向に行ったり来たりさせてしまった製作側の意図に一気に覚めてしまい、あまりオススメできない作品に感じてしまいました。

勇気ある行動をされたご夫婦は本当に素晴らしいので、残念。

今年最後の劇場鑑賞かなぁ。

まだ行けるかなぁ。

『俺の獲物はビン・ラディン』をめちゃくちゃ観たいんだけどなぁ。

2017年映画鑑賞 231本目

post from #pixelbook


◆overview◆


・原題:The Zookeeper's Wife 2017年公開
・上映時間:127分

・監督:ニキ・カーロ
代表作:『クジラ島の少女』
・脚本:アンジェラ・ワークマン
     
・メイン・キャスト
ジェシカ・チャステイン
ダニエル・ブリュール
ヨハン・ヘルデンベルグ
マイケル・マケル

映画_スターウォーズ 最後のジェダイ (評価★:5!!!!!!)ネタバレあり 感想~老兵は死なず、消え去るのみ~【映画レビュー】

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」本予告

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のその後を描く、シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』 12月15日 (金)全国ロードショー

スターウォーズ 最後のジェダイ 評価 感想


◆ スターウォーズ 最後のジェダイ  鑑賞◆


評価/オススメ:★★★★★!!!!!!!!!

文月的採点(49/50点) 
スターウォーズ 最後のジェダイ 評価 感想
この作品ジャンルは?:スペースオペラ

オススメしたい人は?:すべてのSFファン!

印象を一言で?:スターウォーズで号泣するとか…めちゃくちゃあり得ます!
ヒーハーーーー!!!!

グロテスクですか?:いいえ。なんせディズニーがスポンサーですから。


◆synopsis◆


万感の思いを込めてルークにライトセーバーを差し出すレイ。
彼女をじっと見つめるルーク。
そこに言葉はない。
観る者の胸を感動で満たし、同時に様々な想像をかき立てずにはいられなかった、このラストシーン。

――そして物語は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』へと受け継がれる。

伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーとめぐり逢ったレイが知ることになる驚くべき真実とは? 
なぜカイロ・レンはダース・ベイダーを受け継ごうとするのか?
さらにはレジタンスを率いるカイロ・レンの母親レイアと、ポー、フィン、BB-8らレジスタンスたちの新たなるミッションとは?

そして、“最後のジェダイ”が意味するものとは?


――知られざる秘密が明かされるとき、さらなる謎が生まれる。


※公式HPより

※ネタバレ防止に付き、一部文月加筆訂正


◆comment◆


スターウォーズとはものすごく広がりのある『はるか遠い銀河』の壮大な世界の物語だ。

でもわたしたちが観ることができるのは、結局のところそんな世界の中のごくごく小さな(それでもスケールはでかいのだけど)とある『血筋』を巡るGENEとMEMEとSENSEの物語だ。

それでも世界中の人々を魅了し続け、観るたびに、そのときに自分に応じた答えをそっと教えてくれる、まるで父親みたいな物語だ。

皮肉なことに、世界は人の数だけ存在していて、当事者の心情などお構いなしに、広がることを、変わることをとめることはできない。

ひとつの大きな戦いが終わって『めでたし、めでたし』とピリオドを打てるのは本の中だけだ。

そして、正義も、悪も、光も、闇も、ひとつではない。

始まりもましてや『最後』なんて実に曖昧なものだ。

それでもあの人は、決着をつけるためにたったひとりで大軍の前に立ちはだかったんだとわたしは思う。

歴史も、伝説も、善も悪も、そこにはない。

義務だからではなく『先人であり、父であり、師であり、孤独を頒かつひとりの友であるから』だ。

その背中を見た人々は彼を、彼が象徴する姿を幾千万の言葉で語るだろう。

しかし「その時」の彼の姿はを表すには、たった一言。

彼の名はルーク・スカイウォーカー。このシンプルな言葉だけで十分だ。


往時からは想像もつかないくらいに寡黙で、偏屈で、頑固になってしまっていたけれど、

あなたは選択したんだ。

かつて迷えるあなたを導いてくれたオビ=ワン・ケノービが、微笑みながら背中を押してくれたように。

あんなにも優しく微笑みながら「あの場所へ」還ったように。

あなたが浮かべたあの表情、あの仕草は奇しくも同じものだった。

それでも、それでも、あなたの姿は伝説であり、物語だ。

見上げた空に輝く光は、誰のものでもない。

物語すらも。

あなたはきっと下らないと言うだろうけど、あなたが見せたその奇跡こそが、あなたが導いた小さな光を閃光に変えてしまうのです。

その光は、闇を突き破って、誰かの希望となる…。

May the Force be with you.



いやぁ、今年は様々な映画を観てきましたが、

まさかスターウォーズを観て、劇場で嗚咽するハメになるとは。。。。

涙を止めるまで、しばらくかかりましたよ。

ご機嫌いかがですか?涙腺崩壊中の文月陽介です。

2017.12.15本日から公開です。

詳しい解説など不要な「不朽の名作」にまたひとつ伝説が刻まれました…。



本作でわたしたちが受け止めるのは『誰が、何を、どうやって精算する物語』であったのか?です。

もう冒頭で書いてしまいましたが、
この作品はスターウォーズを更に飛躍させるためのルーク・スカイウォーカーを巡る物語
なのです。

…といっても過言ではない、はず。

ジェダイの帰還から、フォースの覚醒の間に彼らに何があったのか?

本作を観ることでおぼろげながら掴むことができるはずです。



しっかし、オープニングからいきなりのピンチ!!!!!

開幕からトップギアで観客を銀河に問答無用で放り込んでいく激アツ展開、、、、

やられました。

物語の構成も文句がほとんど付けられないぐらいでして。。。

はっきりと『静と動』のパートに分かれて展開します。

『静』とは、(まさにどうなるのか気になって仕方がないよ)ルーク・スカイウォーカーとレイの織りなす物語。

『動』とはレイア姫や新キャラクターであるフィン、ポーらを中心に展開する冒険活劇。

それがクライマックスにかけてひとつに繋がった時、アクシズ・ショック並の奇跡が起こるのです。(わたしは「時が見える」かと思いました)

ルークの物語、と論じておきながらですが、メインキャラクター達の関係性についてもしっかりとした形での進展や、新たな謎もキレイにブッ込んでくるので片時も目を離せない。

ものすごく豪華な1本ですね。。。。

そしてあの二人による、まさかの「共闘」!!

どの二人なのかは、ぜひご自分の目でお確かめを!

既定路線かもしれませんが、熱くなるのは必至です。

クライマックス、クライマックス、クライマックス。

え?コレがクライマックスじゃないの?また?の連続。

オープニングで盛り上がること請負ですが、何回人の胸を熱くさせれば気が済むんだよ…

だけど、おそらく鑑賞される方は時間が過ぎるたび、ピンチを目撃するたびに、こう思うはずです。

「彼はいつ現れるんだ?」と。

ものすごく考えさせられたのは「フォース」「ジェダイ」というものを、JJがどうやって超越させるのか?の結論でした。

本作で示された結論とは「伝説が逆説的にジェダイを創り上げて、縛り付けてしまった」というものでしょう。

わたしたちが新しいスターウォーズと向き合うためには、わたしたち自身の心が作り上げてしまった「伝説」を精算する必要があるのでした。

それはもう、物語の始まりでルークがあるものを無造作に投げ捨てるところからわたしたち観客に示唆しています。

ルークが隠棲するきっかけとなった出来事が、いかに彼を深い闇へと導いてしまったのかも「自分自身の呪縛」が原因です。

そして、感じた恐れ。

それは結局のところ、ルーク自身が向き合うべき闇なのです。

というより「ジェダイ」という呪縛に縛られた人間なら誰しも襲われる闇

わたしが観ていてまっさきに想起したのは、大好きな映画である「ハンテッド」でした。

これも力を得てしまったことによって「向こう側」と「こちら側」がかえって曖昧になってしまったこと、それを生み出してしまったことへの決着がテーマでした。

映画 ハンテッド トミー・リー・ジョーンズ ベニチオ・デル・トロ


と、思っていたら、まさかのベニチオ・デル・トロ出現!

わたしの1番のサプライズ出演(^_^;)

ベニチオが本作の本質を突いた発言をボソッとしてくれたのはさらに衝撃でした。

・・・次回作はファースト・オーダーも荒れそう。

フォースも、ジェダイも、逆説的にダークサイドも、反乱軍もファースト・オーダーも表裏一体であって、そこに囚われることが、そもそも理に反する。

本作のルーク自身の姿って、「スターウォーズ」という世界を自分自身で決めつけているわたしたちに重大な気付きを与えてくれるでしょう。

マスター・ヨーダが形に囚われていたルークをかつて笑った訳とはそこにあったのです。

新しいスターウォーズと向き合うために、みなさまも劇場でルークとともにハッとしませんか?

わたしは頬を伝う涙を拭う必要は決してないのだと気が付きました。

その涙が映す光こそが「次の時代」を生み出す灯火になるのだから。




あ、上映時間がめちゃくちゃ長いので劇場鑑賞前の方は「水分のとりすぎ」には注意!!!!
トイレで途中退席しちゃうのはもったいない!

すべてのシーンを通してでないと、本作にどっぷり浸かれませんよ!

わたしもほとんど飲み物を飲まずに鑑賞して正解でした。


これはどうでもいいのですが、毎度おなじみ「反乱軍名物アブレスト編隊飛行」って、どうしてわたしたちの体温を2度くらい上げるのだろうか。

あぁ、わたしも「了解!レッドリーダー」とか言ってみてぇぇぇぇ。


2017年映画鑑賞 230本目

post from #pixelbook

#涙活
#スターウォーズ体験
#最後のジェダイ

◆overview◆



・原題:Star Wars: The Last Jedi 2017年公開
・上映時間:152分

・監督:ライアン・ジョンソン
代表作:『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』『LOOPER ルーパー』
・脚本:ライアン・ジョンソン
     
・メイン・キャスト
デイジー・リドリー
ジョン・ボヤーガ
アダム・ドライバー
オスカー・アイザック
マーク・ハミル
キャリー・フィッシャー
ルピタ・ニョンゴ
ドーナル・グリーソン
アンソニー・ダニエルズ
グウェンドリン・クリスティー
ベニチオ・デル・トロ

2017/12/09

映画_都市伝説 長身の怪人 感想 (評価/★:1)~おそらく史上初めて「何もしない恐怖」を描いた迷作~ネタバレあり【映画レビュー】

その男を見てしまったら...!映画『スレンダー 長身の怪人』予告編

映画_スレンダー 長身の怪人


◆都市伝説 長身の怪人 鑑賞◆


評価/オススメ:★

文月的採点(8/50点) 

長身の怪人 評価 感想

この作品ジャンルは?:ホラー(POV作品)

オススメしたい人は?:特にいません

印象を一言で?:せっかくの良いモチーフを無駄にするな!!

グロテスクですか?:ホラー慣れしていると、何も感じません。

◆synopsis◆


とある田舎町を訪れた記者のサラとカメラマンのマイロらのテレビクルーは
銀行に差し押さえられた家の中でゾディアックのマークにも似た不気味なマークと
失踪した家族が残したビデオテープを発見する。

そこには黒いスーツ姿の男と謎の記号が映されていた。
やがてサラたちは、その家にかつて住んでいた家族を見つけ出すが……。

◆comment◆


ご機嫌いかがですか?
鎌倉ものがたりは年末に行くことにした、デスキャンサー文月です。

・・・・・#地雷映画、みつーけた
(壇蜜の耳蜜風に)

今回は、、、、、2本新作のホラーをレンタルしてきたのですが・・・・

2本とも絶望した!!!!

糸色望 絶望した

両方とも、劇場で観ようかと思っていたものでしたが、正解。。。。

本当であれば書くほどの事も無いとして闇に葬るのですが、
新作料金を他に払ってしまう方がいるかも知れないと思うと心苦しいので投稿します。


こちら17.12.2よりレンタルリリースの作品。

しかもわたしの大好きな「POV作品」

どれだけウキウキしながらレンタルショップを後にしたのか、よくわたしの呟きを見てくださっている方はお解りかと思います。

しかし、裏切られた。。。。。

POV作品って、大抵は内容が破綻することが前提で創られていますので、わたしとしてはそのめちゃくちゃ具合を愛でるという一風変わった嗜好(家族には理解されない類の)で観ています。

あくまで「一般人」が偶然なのか、解明するためなのか、とにかく必要に迫られて手にしたカメラを通して語られる物語。

手ブレ、音割れ、ピンぼけ、なんでもござれ。

とにかくフィクション性をどれだけ殺せるかが、楽しさの基準になります。

だけど、、過剰にやり過ぎましたな。

ぶべら


題材となるのは、これも作品を楽しむための重要なモチーフである「嘘の都市伝説」

スレンダーマン

ご存知でない方はこちらのまとめサイトをご覧下さい

どうでしょう?

フィクションとはいえ、非常に気味の悪い怪人です。

見たものには「良からぬ何か」が降りかかりそうではないですか!?

このあたりもう1本踏んでしまった地雷映画「バイバイマン」にも通じるのです。


しかし、しかし、しかし。

この怪人、結局狙われた人達をひたすらストーキングして
「ただ突っ立てるだけ」なのです。

各シーンに散りばめられた、不気味な登場シーンの恐怖感とは裏腹に、

なにをしようとしているのか、最後まで解りません。

それに展開も想定通り、登場人物の構図も想定通り。

唯一度肝を抜かれたのは、スレンダーマンは「何もしない」ところだけです。。。。。

ちょっと、物語を整理します。


オープニングは初見では100%意味が解らないと思います(^_^;)
なので、これもいきなりの萎えポイント。

主人公らは地方ローカル局のテレビクルー。

ウォーキング・デッドのジェシーがヒロインのリポーター・サラ。
素敵だし、オープニングでカメラマンのマイロ(ほぼこいつが主役)と出会って数分で◯◯です(^_^;)

マイロは彼女にメロメロになりますが、関係はすぐに終わりに。

彼は諦めきれずに、仕事を終えた後も彼女をカメラ片手にストーキングするのが日課。
唯一の親友は忠実な愛犬(この子はさすが犬だけあって大活躍)だけ。

いや、スレンダーマンもストーキングするんですけどね。。。。

そこに現れたのが新しい上司であるチャーリー。

高学歴、ハンサムガイであり、権限を持った人物。

チャーリーは想定通り、ヒロインを口説きますし、ヒロインも想定通り、受け入れます。

物語はこの3人と1匹を中心に進むのですが、はじめからギクシャクしているのです。

サブプライムローン関係で抵当に入れられた物件の取材の際に偶然訪れたある家。

その家は不思議なことに「さっきまで普通に暮らしていた」ように放置されていたのです。

メアリー・セレスト号ですか!?

残された留守電メッセージを聞くと、本当にある日突然なんの前触れもなく退去したようなのです。

テレビマンとしては、当然食指が動くってなもんですな。

そして想定通り残されていた「ビデオテープ」

ヒロインもイケメンナイスガイも、哀れなカメラマンのマイロに「お前コレ全部観ておけ」的な感じで押し付けるのですな。

ヒロインとせっかくふたりでビデオを観られるチャンスだったのに、過去を蒸し返して、
「アンタなんか知らん」宣言されるカメラマンくん。

ここまででお解りですね。

この作品はこの可哀想なカメラマンくんのカメラと、残されたビデオテープの映像がほぼ9割の構成になります。

カメラマンのマイロくんはつまり「呪いのビデオ」を全部観てしまう訳で。


その結果どのようになるのか、簡単にクイズです。

①精神的におかしくなってしまう。

②失踪してしまう。

③呪いを解除する方法を最後に見つけて、実行する。

核心的なネタバレは控えます。(だってそこ『だけ』が面白いのです)

しかし、マイロくんに全部押し付けて、異変を途中まで信じなかった仲間もひどいのですが、観ている側を怖がらせようとする製作側の演出が、、、、

10分持たなかったDEATH。。。。


デスキャンサー文月


視覚的に怖がらせたい意図がミエミエなのですが、だったら無駄な効果音は入れないほうが良かった

本作の恐怖ポイントはある意味で『ライト/オフ』にも通じるところでもあるのですが、
カメラを通さないとスレンダーマンは見えないところにあるのです!

なのに登場を告げる効果音(ま、機材の音ですが)を定番にしてしまったのは、いけませんなぁ。(クロックタワーのシザーマンかい。。)

コレがこの作品の恐怖感を一気に下げてしまっています。

そして主人公たちもGoogle先生に一度でも検索すれば相手の正体に迫れそうなものなのに、ただただ逃避行をするハメに。

唯一の手がかりに迫るまでも「長い!!!」

わたしは思わず途中でAmazonのサイバーマンデーセールをスマホで見ながら鑑賞するほどのダレ具合でした。

でもね、ストーキングして未練タラタラのマイロくん。

イケメン上司にボコられても、スレンダーマンの謎に立ち向かうマイロくんと愛犬。

彼の執念はある瞬間に報われるのです。

それこそ「ロマサガ」で必殺技を会得した瞬間のように。

そしてその必殺技を披露するのです。

そこから数分がスレンダーマンのストーキングよりも恐怖なんですがね。

別の映画かよ、と。

その様を見れば、厳しい洛陽北部尉殿もきっとこう言って下さると思います。

ならばよし

でもね、みなさま。
同じPOV、かつストーキングもので怖いのは、本作よりも圧倒的に

『ハングマン』(2015)

ですよ。
レンタルされるなら、旧作ですが、未見の方はこちらが何倍もオススメ!

映画 ハングマン


ちなみにハングマンの予告編

ハングマン(字幕版)

ある男が、幸せそうなミラー一家の休暇中、自宅に侵入し、盗撮用のカメラを仕掛ける。彼のターゲットは、一家の若い母親だ。彼女が映っているホームビデオを漁り、のぞきや侵入行為を繰り返していく。そのうちに彼の行動はどんどんとエスカレートしていき、幸せだったはずの一家を、ストーカーの恐怖に陥れていく。(C)2015 Hiding In The Attic LLC



え???

ところで、「バイバイマン」はどうかって???

映画 バイバイマン


もっと、がっかりだよ!!!!!!


フラグを踏んだらサヨウナラ

フラグを踏んだらさようなら、の典型的な作品。

奇をてらうこともなく、思惑通りに進む以上に「怖くない」から寝落ちしてしまいました。

POVにでもすれば少しは面白かったんだろうけど、同じ正体不明の怪人なら
「地下に潜む怪人」
のほうが10倍は面白かったわ!!!!
ADVゲーム的で!!

7/8発売 『地下に潜む怪人』 トレーラー

7/8発売  『地下に潜む怪人』 http://www.nbcuni.co.jp/movie/sp/zekkyo/ モウ、モドレナイ パリの地下巨大墓地、そこは地獄の入り口。 ...

映画 地下に潜む怪人



バイバイマンも結局はほとんど何もしない(呪怨+貞子)÷長身の怪人のような作品です。
ラストも想定通りで、この作品も悲劇は続くという展開はミエミエ。
POV好きな贔屓目で「長身の怪人」のほうが、若干良いわ、というくらいです。

バイバイマン 評価:★(0.5) これも#地雷映画です。

楽しみだったのになぁ。。。。

おそらく史上初めて「何もしない恐怖」を描いた迷作を観たい方はどうぞお近くのレンタルショップまで。

2017年映画鑑賞 227本目

post from #pixelbook

◆overview◆


・原題:Always Watching: A Marble Hornets Story 2015年公開
・上映時間:92分

・監督:ジェームズ・モラン
・脚本:イアン・ショア    

・メイン・キャスト
アレクサンドラ・ブレッケンリッジ
クリス・マークエット
ジェイク・マクドーマン

2017/12/02

映画_サラリーマン・バトル・ロワイヤル 感想(評価/★:1)ネタバレあり~あの...部尉殿...こいつら全員、死んでしまいました。ならばよし!~【映画レビュー】

サラリーマン・バトル・ロワイヤル

◆サラリーマン・バトル・ロワイヤル / The Belko Experiment 鑑賞◆


評価/オススメ:★

文月的採点(13/50点) 


映画_サラリーマン・バトル・ロワイヤル 評価
この作品ジャンルは?:スリラー

オススメしたい人は?:特にいません

印象を一言で?:何のための実験かなんて解らないとか、どういうこと?

グロテスクですか?:残虐描写あり

◆synopsis◆


生存率1/80
オフィスが戦場と化す衝撃のサバイバル・アクション!

コロンビアのボゴタにあるベルコ・インダストリーズに出社した80名の従業員。

いつも通りの業務が始まった矢先、突如会社のビル内にアナウンスが流れる。

「8時間後に皆ほぼ死ぬ。30分以内に同僚2人を殺せば生き残る確率があがる」と。

安全のために避難しようとした社員たちだったが、その直後ビルの全ての窓は頑丈なシャッターで閉められ、状況を把握しようとする彼らにタイムリミットの30分がまもなく迫っていた……。

※公式HPより


◆comment◆


2017.12.2よりレンタル開始の作品です。

みなさん、ご機嫌いかがですか?

デスキャンサー文月です。

久しぶりに地雷を踏んでしまいました。。。。。。。

デスキャンサー


これは、、、、ひどいDEATH。


監督がマーベル作品にも関わっている、プロダクションは『パラノーマル・アクティビティ』や『スプリット』も手がけている、出演陣にも気を配り、つまり、結構豪華なフレームのもとでこの映画は製作されているのです。

しかしながらなんでしょう。

この怒りと虚脱感は・・・・・

まるで、景品は豪華なのに、アームのネジがものすごくゆるいクレーンゲームDEATH。

ぶべら


先日、見逃していたザ・レイド(2011)を初鑑賞して結構個人的にはツボだったのですが、
コメントを頂戴する中で「ストーリー性に乏しい」というお声も散見しました。

ザ・レイド 映画


ザ・レイド(もっと言うと「ジョン・ウィック」なんかも)は壮大なストーリーを描く作品ではなくて、極端な話VFXなんか使わないで『リアルなアクションそのもの』を表現するという単純明快な設計思想のもとで製作されているので、繰り広げられる肉弾戦そのものが「ストーリー」なのです。

説明など最低限で、打つ、突く、蹴る、払う、掴む、締める、投げる過程そのもので語っている。

ものすごく味が良いのに恐ろしい無骨で無口な頑固親父が店主であるために、とっつきにくいと思われているラーメン屋みたいな作品なのです。

だって、どういう状況なのかって冒頭の導入部分の説明で十分だったはずです。
それだけの話なの?そうです。その潔さ。

だったら、わざわざ映画という体裁をとらないで、MVや教材か、はたまたゲームかなにかでやればいいじゃないかというツッコミが入りますが、それは映画化する決裁をされた方にしてくださいまし。

ただし、こういう作品ほど火が付けばカルト的人気を誇るんです。

ザ・レイドに関して言えば「ゲームでしかできないようなアクション」を「いやいや、現実にやれるからゲームに取り入れられるんだバカモノ」と相手に本当に入れちゃうような打撃をモロに描いている点、非常に好きですわ。

ストーリー性という意味では、似たようなシュチュエーションの『ジャッジ・ドレッド』(2012)の方が遥かに作り込まれています。
が、こちらはエンタテインメント作品として製作されているので当然です。

ジャッジ・ドレッド 映画


さて、サラリーマン・バトル・ロワイヤルの前段でなぜザ・レイドやジャッジ・ドレッドなどを話題にしたかといいますと、この作品も「閉鎖空間」が舞台だからです。

もう、この記事の冒頭でデスキャンサー文月が姿を見せていますので、ネタバレ云々という理性(笑)は吹き飛んでおります。

10分持たなかったDEATH。。。。。

ザ・レイドにストーリー性がないとお感じの方。

ストーリー性がない、意味がわからない、というのはこの作品のことを言うのですよ。


ツッコミ要素がいくつかありますが、、、、『ラスト/ナイト』以来の事態で、ダメージが大きすぎました。。。

ガッツがたりない!

→過去の紹介記事

@タイトル


サラリーマン・バトル・ロワイヤル→本家バトルロワイヤルに寄せたイメージを持たせたかったのでしょうが、センスのかけらもないネーミングと言っていいでしょう。

内容観てネーミングしたのか疑わしい。バトルロワイヤルなどほぼしていないのです。

海原雄山


これ、The Belko Experiment のままでいいでしょ。。。。

むしろこっちの方が邦題の1億倍は潔い。


@舞台設定・展開

ものすごく雑に何作かを組み合わせた内容です。

登場人物はいわゆるフツーの会社員たちです。

コロンビアというただでさえ結構物騒なお国の、さらに人里離れた場所に1棟だけドーンと建てられた近代的なビルに勤めています(人材紹介会社らしいですが、そんなもの結局どうでもよくなります)

それが、とある日のフツーの勤務時間中になんの前触れもなく閉鎖されます
(窓を含めた出入口が全面封鎖されるのですが、それが使徒が現れた『第3新東京市』的な表現をしたかったらしく、飲み物を吹き出しそうになりました。安すぎて。)

そして謎の全館放送が。


「8時間後に皆ほぼ死ぬ。30分以内に同僚2人を殺せば生き残る確率があがる」


は?

これって、


「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」


のパクリでしょ?

バトルロワイヤル 今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます。


・・・当然のことながら唖然とする一同。

「そんなことあるわけないやん」

という死亡フラグの後に、これまたバトルロワイヤルの展開丸パクリの『運営側による見せしめ処刑』

バーン!!!バーン!!!バーン!!!

誘拐事件が多発するコロンビアというお国柄を理由に、社員が入社の際にもれなく体内に(後頭部の付け根)埋め込んだという位置情報発信用インプラントが実は爆弾でしたという何とも安いオチ。

本家バトルロワイヤルのギミックのほうが何倍もゾクゾクしますね。

すると人の良さそうで頼れるリーダーだった現場の最高役職者らが「こいつは誰か殺さなきゃやばい」ってんで態度を豹変。

そいつも、そいつに付き従う連中の多くは実は特殊部隊出身OBでしたとかいうご都合主義丸出しの裏設定。
(オリバー・ストーン『プラトーン』のオニール軍曹も演じていて、ここだけは個人的にwow!)

揉めるとも揉めないとも言えない、生ぬるい非難の応酬の後に彼らは決裂。

しかも最初の殺人は、揉めている彼らとは全く無縁の場所で始まるという件は激しくツッコミポイント。

そんなこんなであっけなく武器保管庫の鍵を入手した極悪特殊部隊OBと対立し、平和的に逃げようとする相思相愛なんだかどうなんだかどうでもいい主人公カップルが率いる「いわゆるフツーの人」グループの、まぁ、戦いなのかなんなのか。

こういう展開だと主人公のジョン・ギャラガー・Jr(『10 クローバーフィールド・レーン』のお兄ちゃん)も実は強かったりするかと思いきや、そんなでもない。
むしろ特殊部隊連中になびかずに彼と共闘することを選んだグット・ファット・ナイスガイの警備員の兄ちゃんの方が好きだったのに・・・・

特殊部隊の連中は過酷な特殊訓練を受けた猛者であるはずなのに、ビルから脱出する方法をマスター・キートン先生並の手腕で考えればいいのだけれど、そんなことより「運営側の意向」を満たすことだけ考える(結局良心の呵責から、主人公らに寝返る奴もいない)

と、いうことは、いよいよこれからレクイエムでも流しながら壮絶な戦いが始まるのかな?

いやいや、それもまだ始まらない。

武器なんてオフィスビルに転がっているものなぞたかが知れているので、保安庫を抑えた特殊部隊に抵抗なぞできるわけもなく、あっけなく虜囚になっていくフツーの人たち。

生き残るという事に特化して、理性の殻を破り去ったサイコも出てこない。

つまり、登場人物の方々が残念ながら立っていない。

異常度なら
「悪の教典」「バトルロワイヤル」>>>>本作

特殊部隊もハスミンにかすりもしないほどの中途半端なヒールぶり。

みんなで脱出するよりも運営側の意向を満たせば(つまり、なんの恨みもない同僚を手にかければ)帰れるということで、特殊部隊による一方的な選別と処分が始まります。

殺し合いに発展する意味、過程、焦燥感、葛藤、虚無感、何もない。

どこにも連れていかない。

そう、予告編も壮絶バトルを予感させる作りをしていましたが、それはラスト直前に申し訳程度にあった小競り合いを編集で誇張しているだけです。

バトル、アクションで言うとザ・レイドと比べることすら失礼に値するレベル。

キャラクターがお亡くなりになる悲しさよりも、「え?なんで?」という気持ちのほうが勝ること間違い無し。

なんやかんやで決着がついたものの、真相解明の説明に納得できるわけもなく。

メタフィクションだかなんだか良くわかりませんが、ここに来て「黒幕」とやらが
「この一連の出来事に特に意味なんて無いよ」的な絶対零度の発言をするのです。

ごめんよぉ

あぅ、ごめん ごめんよぅ、ごめんよぅ、ごめん


ま、そういう奴らはお約束の最後が待っているのですが・・・・・・

つーか、さぁ!!!

あのラスト直前の「ケジメ」の付け方ってもろ「イングロリアス・バスターズ」だよね!!!劇場の場面のやつ!!!

そしてラストカットも何かの映画にひじょーーーーによく似ていたんだけど、気のせい???
(あれよアレ!ホラー好きなら観たことあるかも!!タイトルはあえて言いませんが)


「あの...部尉殿...こいつら全員、死んでしまいました」

ならばよし


まぁ、こういうことがあるからいろいろな映画を観るのって楽しいのですがね。。。

2017.12月の怒涛の映画ラッシュの前にちょっとしたお口直しということで。
(お口直しに全くなっていない)


2017年映画鑑賞 214本目

post from #pixelbook

◆overview◆


・原題:The Belko Experiment
2016年公開
・上映時間:88分
・監督:グレッグ・マクリーン
代表作:『マンイーター』『ミック・テイラー 史上最強の追跡者』
・脚本:ジェームズ・ガン   

・メイン・キャスト
アドリア・アルホナ
ショーン・ガン
マイケル・ルーカー
トニー・ゴールドウィン
ジョン・C・マッギンレー
ジョン・ギャラガー・Jr

 

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第7並行世界のユートピア

物語の海に溺れる中で、フレーズ、イメージを繋ぎ合わせて生まれた短いストーリー達を文月陽介が書き留めます。 特定のジャンル、モチーフにこだわらずに、ひとつひとつの物語を紡いでいます。 ※筆者の気まぐれにより不定期更新です。

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