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2017/05/05

荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて 感想~これ、やりたかったんだろうなぁ~【映画レビュー】

[映画感想]


◆荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~ 感想◆

評価/オススメ:★★★★★
(下ネタがダメな人は★ひとつ)

(原題:A Million Ways to Die in the West)2014年公開
上映時間:116分

・監督:セス・マクファーレン
代表作:「ted」「ted2」
・脚本:セス・マクファーレン
    アレック・サルキン
          ウェルズリー・ワイルド

★出演者★
セス・マクファーレン
シャーリーズ・セロン
アマンダ・セイフライド
ジョヴァンニ・リビシ
ニール・パトリック・ハリス
サラ・シルバーマン
リーアム・ニーソン

◆summary◆


監督/脚本はご存知セス・マクファーレン。
ワタクシ、個人的には彼のノリってすごく好きです。
もちろん、tedも大好き。
セス・マクファーレンが演じるtedが好きです。
tedに関して言えば、吹替と本人の声にギャップ有りすぎだと思いますΣ(´∀`;)

この作品ってそんなノリの延長線上で「単にやりたかっただけだろ!!」ってな映画です。
ただし、tedに比べればドギツさが若~~~干、緩和されて、男だけならケラケラと自然に笑ってしまうような仕上がりになっています。
このぐらいならカップルでも観られるかも。保証はしません。

この映画を観て、う~むぅと考え込むような人はあまりいないと思いますよ。
そういう意味では「誰も傷つかない無害な映画」とも言えます。

尊敬する作家の故伊藤計劃氏も言っているように、日本にとってすごく近くて遠いファンタジーとしての異世界が「明治/大正/昭和(計劃氏は昭和と言及)」であるように、アメリカにとってのそれは「西部開拓時代」ですね。
これがでは幕末ではないところ、アメリカ独立戦争時代ではないところが妙とも言えます。なぜならそれ以前の時代とはすでに「歴史」だから。

皮肉なことに、マカロニ・ウエスタンの傑作はアメリカ人以外の手によって、アメリカ以外で撮影されたりもしている。
そもそもマカロニ・ウエスタンという言葉(正しくはスパゲッティ・ウエスタン)それ自体が「非アメリカ製」だと物語っています。(イタリア製西部劇)

という訳で、西部劇ってもうファンタジーの要素を振りかけられたパスタなんです。
そこでは何を描いてもファンタジーになる。
社会風刺でも、夢と希望の物語でも、教訓話でも、いろいろな題材を大げさに使える舞台になっているのです。

もちろん、パロディも。

◆comment◆


公開から3年経って、ようやく鑑賞です。
見逃し映画多いなぁ。
これ、確か何かの映画を劇場で見た時に予告編が流れて、絶対観たいと思っていたんです・・・あっという間にレンタル旧作。

注意!恋人と観ると真面目な彼女なら引くかも(笑)
特に付き合い始めのカップルは、確かに部屋でくつろぎたいからといってコメディを選択するのはありだけど、この監督の作品はやめておけ!
(tedもね。tedの見た目に騙されるな!ワタクシも開始数分で後悔し、エンディングまで冷や汗モノでした)
もちろん家族で食卓で観るには不向き。
学生の諸君なら100%お母さんから
「何なの!?この変な○○○ばっかり言ってる映画!!!」って言われるぞ(キリッ)
PTAの敵、下ネタ全開のアメリカンコメディです。

ワタクシなんかはアメリカンコメディというと、エディーマーフィーが自動的に頭に
浮かぶ世代なんですが、、、(もちろん、吹替は下條アトムさん)
ここのところのアメリカの映画やドラマで見聞きする下ネタって、かなり過激ですよねぇ。エディー・マーフィーのマシンガントークでも、モロな言葉はそんなに言ってなかったような記憶が。。。
あ、あの頃観てたのはほとんど吹替じゃん!
下條さんもそこまで言わないじゃん!
こ、これが若さか・・・というより、こ、これが時代か!?って感じですねぇ。

セス・マクファーレン演じる主人公は「生まれる時代」を間違えたような典型的なダメ男の羊飼い・・・
西部開拓時代を生き抜くには優しすぎるし、腕力よりもしょーもない口撃の方が得意だ。
もちろん、銃の腕前もからっきしダメ。
セス監督、いい顔してるなぁ。
冒頭のシーンで観たときなんて、主人公ではなく脇役かと思ったもんだ。

物語が始まって数分で(というより予告編でも)、タイムスリップでもしたのかなぁと疑ってしまうほど。。
コメディ番組の司会ばりに喋る喋る。
話題もこの時代からすると浮き過ぎだってばよ!って位に。
未来人の空気プンプンと。
とは言え、彼は期待を裏切ってあくまでも西部開拓時代の人でした。

他の方のレビューも何も一切読まずにガチンコでこの映画を観たワタクシとしては、観る側のスタンスを整理するのに10分くらいはかかりました。

でも、ドクがいるんだもん!!!!予告編で映ってるんだもん!!

おいおい。
あぁ、そうか、この作品はこういう感じか。
カメオ出演者を探せってか!!!!

ともあれ、ワタクシ達を物語の中に連れて行ってくれるのは、この芸人・・・・じゃなかった羊飼い。

その彼がある夜にバーで始まったケンカの際に偶然助けた美女との出会いが、口から先に産まれたような男の運命を大きく変えていくのです。

といっても、主人公のド庶民振りからするとゆるーーーーーく成長していくのですがね。
それがヒーローなんかじゃないワタクシにはグッと共感できるところでもありました。

スーパーヒーローな主人公に憧れるよりも、ダメな彼に共に寄り添いながらこの物語を進んでみませんか?

それにしても、この出演陣の豪華さはなんだ!!!


シャーリーズ・セロン
「イーオン・フラックス」(2005年)
「プロメテウス」(2012年)
「マッドマックス怒りのデス・ロード」(2015年)→言うまでもなく(笑)
など

リーアム・ニーソン(怒れるお父さん)
「シンドラーのリスト」(1993年)
「スターウォーズ ファントム・メナス」(1999年)→クワイ=ガン・ジン!!
「キングダム・オブ・ヘブン」(2005年)→これも何度も観てます♫
「ダークナイトトリロジー」(2005年~)
「96時間」(2008年~)など

アマンダ・セイフライド
「マンマ・ミーア」(2008年)
「レ・ミゼラブル」(2012年)
「ted2」(2015年)
「パパの遺した物語」(2015年)→あぁ、ポテトチップス。号泣しました。

ジョヴァンニ・リビシ
「プライベート・ライアン」→ご存知!!ウェイド伍長
「ted」「ted2」(2012年・2015年)
「ハード・ラッシュ」(2012年)
そしてAmazonオリジナル「スニーキーピート」(2017年)!!

ニール・パトリック・ハリス
「天才少年ドギー・ハウザー」(1989年)→あぁ、懐かしい
「スターシップ・トゥルーパーズ」(1997年)
「glee」(2010年)
「ゴーン・ガール」(2014年)

サラ・シルバーマン
「スクール・オブ・ロック」(2003年)→最高!!
「レント」(2005年)
「シュガー・ラッシュ」(2012年)

冴えない男でもいい。頼りなくても良い。心なんだよ。そうすれば幸せは突然やってくるんだよ。
なんて、村上春樹かい!!とそこまでは言いませんが、セス監督とシャーリーズ・セロンのロマンスには夢がありますなぁ。。。。

夢を捨てちゃいけませんな。幸せは近くになるんですな。
ま、シャーリーズ・セロンは絶対に身近にはいませんがΣ(´∀`;)

カップルの愛の形、という解釈でこの映画を観るならもっと楽しめるのだろうな。
主要人物たちが織りなす都合5組の恋愛模様。
どれも無駄になっていない。活かされているし、素直に笑える。

あぁぁ、というわけで、夢を捨てないワタクシも酒場でケンカ起きないかなぁなんて、近所に唯一あるバーにちょっと寄ってみながらシャーリーズ・セロンを想う日々です。


「でもワタクシ毎日バーなんて通えないわ!!!こちとら独身貴族卒業した途端に小遣い制だわ!!!ジントニック最高だけど1杯700円なんておいそれと出せんわ!」


予告編にも出てきたドク(ブラウン博士)だけではなく、あんな人やこんな映画のこれ絶対にやりたかっただけだろ!!ってオマージュがいろいろな所に見受けられて、目にも優しいですよ♫(ヒロイン以外でも)

確かにお下品だし、中には酷評しているようなレビューも見えますが、これはお酒を飲みながらたくさん笑って疲れを取る、次の日がお休みの夜なんかにオススメしたいそんな1本です。

2017年映画鑑賞 75本目

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